- 2016-5-7
- 受験勉強のスタート準備, 志望校・進路の決め方
こんにちは、中西です。
以前、ある受験メディアで「志望校の選び方」
について解説されていたのですが、そこには
次のような選び方の流れが書かれていました。
1、“自分の将来”を描く
2、その将来の夢を実現させる“学部”を選ぶ
3、その学部がある“大学”を選ぶ
このような流れで志望校を選びましょう
・・・という解説だったのですが、
私はこの流れにちょっと違和感を感じたのです。
なんというか、“理屈的”にはそれで正しい
ことになるのですが、“現実的”ではないの
ではないかと。
どこが現実的でないかというと、まず
そもそも1の「自分の将来を描く」と
いうのが、大学入学前の時点では
ほとんど無理だと思うわけです。
もちろん、この時点ですでに職業を決めて
いる人も一定の割合でいますが、多数派
ではありません。今後、それが多数派に
なることもないでしょう。
私は「自分の将来」を描くには、
「世の中のこと」と「自分のこと」
の両方を一定以上しっかり知る必要が
あると思っているのですが、その両方とも、
通常は大学に入る前の18歳ぐらいの時点で
十分に知ることなどできるはずがないのです。
だから「自分の将来像を描いて、それに
合った学部を見つけましょう」という話は、
理屈的には正しいとは思いますが、とても
現実的には思えません。
では、上の1~3の流れに書かれている
「自分の将来を描く」→「学部選び」→「大学選び」
の流れではないなら、
「大学選び」→「学部選び」
の方が正しいのか。
私は、そもそも1の「自分の将来を描く」
ことが現時点でできないのであれば、
「学部選び」が先か「大学選び」が先かなんて、
どっちでもいいと思っています。
後述しますが、たしかに「大学選び」を先に
やった方がいくつかの点でメリットがある
場合が多いとはいえ、別に「学部選び」から
やってもいいわけです。
さらにそのときに「自分の将来像」なんて
見えてなくてもOK。
「自分の将来像」まで描ければ理想ですが、
大学入学前に「自分の将来像」を明確に
描くのは非常に難しいですし、別に大学に
入ってから考えてもぜーーんぜん遅くないからです。
音楽でも曲を作るときは作詞・作曲が必要が
ですが、作詞から作るパターンもあれば、
作曲から作るパターンもあるわけです。
たしか長渕剛や槇原敬之は先に作詞をして、
その詞に合ったメロディーを考えて曲を
作っていますが、
秋元康は先にメロディーを決めて、
そのメロディーに合わせる形で作詞を
しているようです。
前者はメッセージ性が強い曲が多いですが、
個人的に後者はあまり歌詞の内容は印象に
残らずメロディーが頭に残りやすいのも、
その作り方によるのでしょう。
ただ、これはどちらから作るのが正解と言う
ことはなく、どっちから作ってもいいわけです。
それと同じで、「学部選び」を先にするか
「大学選び」を先にするかは、その選ぶ順番
で結果に違いが生じる可能性はあるとはいえ、
別にどっちから選ぶのが正解ということはありません。
自分に合う方法で選べばいいわけです。
とはいえもし強烈に学びたい分野がすでに
あるわけではないなら、「大学」の方を
先に決めるのが個人的にはおすすめ。
ただいずれにしろ「学部選び」も「大学選び」も、
ともに選ぶときのコツ(押さえておくといい
ポイント)はありますので、
今回はここまでにしますが、そのポイントに
ついては近いうちにあらためてお伝えしますね。
それではまた。