こんにちは、中西です。
いよいよ明日、国公立大学の
前期試験になりますので
最後のアドバイスを。
一般的には試験の前日~開始直前
までのタイミングで多くの受験生がやるのは、
「暗記の最終チェック」系の勉強
です。
弱点ノート(弱点カード)や
参考書の覚えにくい箇所、
問題集で間違った部分などを中心に
最後の総チェックとして確認していきます。
わずか1日足らずの間の総チェックですが、
この短期間のチェックは
「締め切り効果」による集中力の著しい高まり
に加え、
記憶があいまいな部分の最終チェック
なので、
過去最高水準で時間対効果
の高い暗記が期待できます。
多くの受験生はここまでは
気づいているのですが、
“前日~直前に必ずやっておくべき、
もう一つの重要な作業”
を忘れている人が少なくありません。
その作業とは、
「思考系問題に脳を慣らすこと」
です。
つまり、
英語の長文問題だとか
国語の読解問題だとか
数学の計算問題以外の問題とか、
ようするに単純な暗記や計算以外の
高度な思考を要する問題(過去問含む)
の復習です。
先に記した「暗記の最終チェック」系は
「この最終チェックで覚えたことが
試験で出るかもしれない」
と思って頑張ってやる人も多いのですが、
思考系の問題については
「今さらやっても実力は上がらない」
「同じ問題が試験に出ることはまずない」
といった考え方をしてしまい、
つい前日~直前に一切やらないで
スルーしてすごす受験生が少なくありません。
が、このタイミングで暗記系のチェック
だけしかしないとしたら、
もったいないというよりも“危険”です。
以前、こちらの記事に詳しく書きましたが、
▼受験当日の休憩時間に、必ずやっておくべき作業
↑まだ読んでない人は必ず読んでおきましょう。
試験前日~直前というギリギリの
タイミングでも、
「脳を思考系モードに慣らしておく」
ために、思考系問題の復習を
しておいた方がいいのです。
答えがわかっていても当然いいわけで、
紙とペンを持ってしっかり問題を解かなくても、
問題文を読んで解法プロセスを
脳内で思い出すだけでもOK。
いずれにしろ、思考系問題に触れておく。
これはあくまで
「脳を思考系モードに慣らす(切り替える)」
ためのものなので、過去にやった問題の
復習でかまいません。
暗記の最終チェックも重要ですが、
確率的にはそこで覚えたものが出る確率
はあまり高くはありません。
一方で、
前日~直前のタイミングで思考系モードに
脳を慣らしておく(切り替えておく)作業は、
100%確実に本番にプラスの影響を
もたらしてくれます。
暗記の最終チェックばかりに
目が向いていると、
「思考系モードに脳を慣らす(切り替える)」
チャンスを逃している事実に気づかない
という“超絶もったいない”ことになりかねません。
ぜひ前日~直前は、
暗記系と思考系の両方の側面
から勉強して、
ラストの時間を最大限有効に
使い切ってほしいと思いますね。
それでは明日、国公立大学を受験する人は
これまで頑張ってきたすべてを
試験にぶつけて来て下さい。
心より健闘を祈ってます。
P.S
試験本番で緊張しそうな人は、
センター試験前にもご紹介した
こちらのテクニックも合わせておすすめです。
▼緊張する「では、始めて下さい」の直後に、
まずやるべきこと (前編)