- 2017-6-5
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~, 参考書学習テクニック, 合格体験記の活用法
こんにちは、中西です。
今回は大学受験生に特化した話を。
大学受験においては、注意しておかなけ
ればならない
“大学受験の特殊性”
があると私は考えています。
それは、
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「合格までにやるべき勉強内容」は、
「誰かたった一人の先輩のパターンを
完璧に真似するだけ」
では突破することはできない
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・・・という点です。
この非常に特殊な大学受験の特徴を理解し
ておかないと、受験生活のどこかで行き詰
まるか、最後まで気づかなければ不合格に
なってしまう可能性が高くなります。
どういうことかというと、たとえば他の資
格試験などであれば、ある一人の合格した
先輩がいたとして、
その人がやった勉強内容(使った参考書・
使った問題集など)を、そのまんま自分も
真似して同じようにやって行けば、合格す
ることができることが少なくないわけです。
勉強は当然しなければならないのですが、
「やるべき勉強内容」は大体統一されてい
たり、「これが定番の参考書(問題集)」
というのがあって、
一人の合格した先輩と同じことをやってい
けば、それで合格できることが非常に多い
といえます(全体の傾向として)。
ところが、大学受験は、一見すると「やる
べき勉強内容」が学校からも塾からも
しっかり決められていて、
参考書や問題集も科目ごとに「定番の参考
書(問題集)」があるように見えるのですが、
それらをただ言われたとおりにひたすらや
っているだけでは、合格できないということです。
たとえば合格体験記を読んで、その先輩が
やっていた勉強内容や参考書・問題集を自
分も真似してやることはアリですが、
全科目の勉強において、その先輩がやった
ことと全く同じ勉強はできません。
そもそも通っている学校も違いますし、
同じ学校の先輩の体験記だとしても、
目指す大学や学部は違う場合が大半です。
同じ学校の先輩で、同じ志望大学で、同じ
志望学部の先輩・・・という奇跡的に
全部が自分と一致している人の体験記だとしても、
今現在の自分のレベルと、その先輩が受験
生のときのレベル・理解力・(参考書や問
題集の)好みが同じは限りません。
自分に合わない参考書・問題集・勉強のや
り方なんて山ほどあるわけで、できるだけ
そういうものをやらないことも重要です。
そういった好みまで含めて、すべてが自分
と全く同じ先輩というのは、おそらく皆無
に近いと思われます。
つまりこういうことです。
大学受験生は、学校や塾で言われたことだ
けをやっていたり、誰か一人の先輩の勉強
法をそのまま真似することは危険(非効率)
であり、
学校や塾のアドバイス、先輩たちの情報を
参考にするにしても、それらのやり方を
少しずつ取り入れながら、最終的には
自分の頭で考えて、完全に自分一人だけに
カスタマイズされた
「自分だけの勉強のやり方(勉強内容)」
を作り出すしかない、ということです。
というとなにやら難しそうですが、ようは
諸先輩のやり方や情報を仕入れながら、
自分に合いそうな部分だけを「おいしいと
こ取り」すればいいということなので、
まああまりビビることはありません。
が、この
「自分だけの勉強のやり方(勉強内容)を
作り出すしかない」
という前提をわかっていないと、誰かのや
り方をそのまま真似しようとして、自分に
合わないことをいろいろやって、
時間を無駄にして実力が伸び悩んで失敗する、
ということになりかねません。実際そうい
う受験生も少なくないですから。
というわけで、大学受験生は、勉強法や定
番の参考書・問題集は出そろっていますが、
実際の勉強に際しては、それらの情報を少
しずつチョイスして、組み合わせながら
「自分だけの勉強のやり方(勉強内容)」
を確立する必要がありますので、ぜひこの
大前提は理解しておいてほしいと思いますね。
それではまた。