こんにちは、中西です。
さて、前回は
「本番さながらに過去問を解く」
ことの重要性について解説しました。
この流れで今回ももう1つ。
私は大学受験のときに、
現役時・浪人時を合わせると、
かなりの数の「本番の試験」を受けました。
具体的にはセンター試験、二次試験、
後期試験、私立大学、第二、第三志望、
いわゆるすべり止め校といったあたりで、
それぞれ科目別の試験がありますから、
「本番の試験」を受けた数としては
二桁になると思います。
まあ、これは受験生として別に珍しく
ないわけですが(とくに浪人の場合)。
で、これだけ「本番の試験」を受けて
いく中で、
私は途中で、
本番中に起こる“ある現象”
に気づいたのです。
その現象は毎回必ず起こるわけでは
ないのですが、
ちょっと油断したら
すぐに起こってしまうのでした。
その現象とは、
【 慎重になりすぎて、解くスピードが落ちる 】
という現象です。
これは思いのほか、やっかいな現象でした。
受験生全員に起こるかどうかは
わかりませんし、
かなり性格にもよってくる気がしますが、
とにかく私の場合は、
相当強く意識していないと、
問題を解くのに慎重になりすぎて、
必要以上に時間をかけてしまうのです。
結果、制限時間がギリギリになったり、
間に合わなくなることがあったのでした。
私はてっきり本番というのは
当然めちゃくちゃ集中できるから、
ふだんより解くスピードは上がるだろう
と思っていたのですが、
実際は本番では慎重になってしまって、
「緊張感の高まり&集中力アップによる
スピードアップ」
よりも、
「慎重になってしまうことによる
スピードダウン」
のマイナスの影響が勝ってしまうことが
少なからずあり、
最終的に制限時間に間に合わなくなることが
多々あったのでした(とくに高3のとき)。
これを避けるための対策は、2つあります。
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1、本番では
「慎重になりすぎて
解くスピードが落ちてしまう罠」
があることを知り、本番ではその罠に
陥らないよう意識・注意する。
2、過去問を解くときに、
制限時間の8~9割くらいの
やや短めの時間で解く
—————————————-
1は「本番における対策」で、
2は「本番までにやっておく対策」ですね。
まあ1は「意識しておく」しかないこと
なので、それ以上の説明はありません。
2は、ふだんから
「やや短めの時間」で過去問を解く
練習をすることで、
本番で
「慎重になりすぎてスピードが落ちる」
ことをある程度想定した訓練を
積んでおくということです。
「制限時間の8~9割」と書きましたが、
あくまで目安なので加減はお任せします。
いずれにしろ、制限時間ギリギリ
いっぱいで練習を積んでいると、
本番で慎重になってしまったときに
(あるいは想定外に時間がかかる問題が
あったりしたときに)、
ガクンとスピードが落ちて、
時間に間に合わないまま終わってしまう
危険がありますからね。
ふだんからそれを多少なりとも想定して
練習しておいたほうがいいです。
なお、2の話は
「見直しの時間」
は省いた上での8~9割なので注意。
前回もお話しましたが、
見直しの時間は、今回の話とは別に
確保しておく必要があります。
って、どんどん使える時間が無くなって
いくやん・゚・(ノД`;)・゚・
て感じですが、そういうもんだから
仕方がないです。
本番では
「慎重になりすぎて解くのに
時間がかかってしまう」
リスクも存在することを理解して、
ある程度それを想定した訓練も積んでおく。
このレベルまでしっかりイメージして
「本番さながら」
にやっておけば、
相当程度まで、安心して本番を
迎えられるようになります。
それではまた。