- 2015-9-27
- おすすめ記事, 効率的な時間管理術, 勉強のやる気アップ法, 勉強の習慣化, 受験を突破する生活習慣術
こんにちは、中西です。
さて前回は、勉強のやる気を高める
テクニックの1つとして知られる
「とりあえず勉強を始めれば、
勉強のやる気が出てくる」理論
(いわゆる作業興奮)
の正しさと欠けている点について解説しました。
簡単に復習すると、
「とりあえず勉強を始めれば作業興奮でやる気は出てくる」
などと言われても、実際のところ
「ゴロンと寝転がった状態」や
「ダラ~とソファに座り込んで
気がゆるみきった状態」
の場合は、そもそも最初の一歩めの
「とりあえず勉強を始める」
こと自体ができない(。´Д⊂)という、
まるで病人のようなとんでもなく
意志の弱い私のような人種も少なからずいるんだぜ!
・・・という話でございました。
完全にダラけてしまった状態とか、
帰宅してゴロンと横になって一休みしたまま
体を動かす気力がなくなってしまった状態。
でも、気持ちは
「あー、そろそろ勉強机に向かわなきゃ」
と焦っている。
こういう状態に陥ることがある人は、
今回の話は救いになるはずです。
かりにこの絶望的にダラシナイ状態をわかりやすくするために
「患者モード」
とでも表現しましょう
(「患者タイム」でもよかったのですが、
男子にしかわからないダジャレになりそうだったのでボツ。
大丈夫だとは思いますが
「“患者”なんて言葉を使ったら
本当の患者さんがかわいそうだ!」
みたいなクレームは無視させて頂きますm(_ _)m
そう思った方は「ブラックユーモア」とか
「表現の自由」という言葉を辞書で調べて
みて頂けると助かります)。
この患者モードに入ってしまうと、
「とりあえず勉強をやり出せば、
やる気は出て来るんだよ」
なんて説明は、とてもむなしく響きます。
なぜなら、その
「とりあえず」
ができないのですから。
前回も書いたとおり、
車は停車状態から動き出すときに
ガソリンを一番使うわけで、
人間の肉体も
0⇒1
が一番エネルギーを使うのです。
その部分をどうやって克服すればいいのかを
一般の人に聞いたら、おそらく
「そんなの、本人の意志で
どうにかするしかないだろ」
といった回答が返ってる可能性が濃厚です。
残念ながら、専門家の方々でも
このような状態からどう脱却すべきかについて
具体的に解説している本やサイトは、
私の知る限りありません。
今回、私はこの誰も触れたがらない
業界のタブーに敢然と立ち向かい、
ゼニと談合と癒着で腐敗しきった業界に風穴を開け、
希望の光を灯してさしあげましょう。
そう、私はまもなく受験業界のメシア(救世主)になるのです!
冗談はさておき、
前回の予告どおり、その一番エネルギーを使う部分を、
【 「意志力を使わないで」脱出する方法 】
を、今からあなたに伝授します。
よく聞いてください。
その方法とは・・・・
【 条件反射を利用する 】
という方法です。
条件反射というのは、
パブロフの犬で有名ですね。
チリンチリンとベルを鳴らして
犬にエサを与える。
これを何度も繰り返すと、
そのうち犬はベルの音を聞いただけで
だらっとヨダレが出てしまう、
というあの脳のメカニズム。
こいつを利用するのです。
この条件反射というのは、
その名の通り、ある条件において
【 反射的に反応してしまう 】
性質を持っています。ということは、そこには
「意志力」は存在しないのです。
パブロフの犬は、
「頑張って」「努力して」「意志の力で」
ヨダレを出したわけではなく、
あくまで自分の意思とは無関係に、
反射的にヨダレが出てしまった。
これを応用すると、意志力を使わないで
患者モードから脱却できるようになります。
犬の例では、
「ベルの音」と「エサ」
が犬の脳内でリンクされてしまったわけですが、
患者モードから脱却したいなら、
「何らかの合図」と「動き出す」
ことを脳内でリンクさせてしまえばいいのです。
「動き出す」
(orゴロ寝からの場合「立ち上がる」)
というのは、0⇒1の一番エネルギーが
かかる部分ですから、もしここでうまく
「動き出す」
ところまで成功すれば、
あとはもう机に向えるので
「とりあえず勉強をやり出す」
ことは難しくなくなります。
そしてそこまで行けば、あとは上記の通り
作業興奮の作用で勝手に勉強のやる気が出てくるわけです。
だから一番最初の「動き出す」ためのきっかけを
「何らかの合図」
で行うことができれば、この問題はクリア。
その「何らかの合図」というのは何でもいいのですが、
患者モードでもできる
「簡単な合図」
である必要があります。
さらに道具などが必要な合図だと
めんどくさいですから、
「手ぶらでもできる合図」
が理想です。
また、合図といっても
五感を使うものなら基本すべて合図になりえますが、
パブロフの犬のベルの音のように、
「聴覚」
に刺激が入る合図だと
脳に合図の信号を送りやすいですし、
もっといえば、視覚・触覚など
他の五感からも一緒に感じ取ることができる合図
なら、合図としてなお理想。
そう考えると、たとえばこんな合図でもアリです。
「両手をパンと1回叩く」
あるいはこんなのはどうでしょう。
「両方のほっぺをパンパンと二回叩く」
これなら寝転がった患者モードでも可能ですね。
まあ、合図は
「手ぶら」「簡単」「聴覚」「叩く」
の条件をみたすなら、なんでもいいのです。
さらに「叩く」だけでなく、
発声と聴覚刺激を付け加えて、
「まず一歩目!」
と声を出しながら、その瞬間に
「両手をパンと1回叩く」
と同時に、動き出す(立ち上がる)のです。
こうすると、「かけ声&合図」の動作と
「動き出す」行為を脳内でリンクさせる
ことができます。
「まず一歩目!」
は、べつに
「さあ行こう!」
でも、何でもいいです。
このように
——————————————–
「手を使ってどこかの部位を叩く動作」
+「決まった一つのかけ声」】
——————————————–
を組み合わせてください。
どちらか一方だけでも効果はありますが、
2つある方がより効果は高いです。
この2つの動作(叩く+かけ声)と同時に、
「動き出す(立ち上がる)」
のです。
それを毎回やってください。
すると、そんなに何十回も繰り返さなくても、
わりとすぐ
「叩く」+「かけ声」
の合図をするだけで、
もっともエネルギーがかかる
0⇒1の「動き出す(立ち上がる)」
という行為が、脳内でリンク(条件付け)されて、
結果、意外なほどあっさりと
“意志力を使わずに”
患者モードから脱出できるようになります。
なんせ、条件反射ですからね。
コツは、毎回いろんな種類の
動作や合図を使うのではなく
動作と合図は
【 1種類で統一する 】
こと。
コロコロ変更すると
脳内で条件付けができませんので。
動作や合図の内容はなんでもいいですが、
「1つの種類で統一してやる」
というルールだけ守ってくださいね。
このテクニックは
「条件反射」を利用するので、
そこに意志力は伴いませんヽ(´∀`*)ノ
・・・ね、言ったとおり“意志力無しで”
ダラダラ状態から脱却できたでしょ?
というわけで、どうしようもなく
ダラケてしまって患者モードになっているのに、
「勉強机に向かわなきゃ・・・」
と焦りつつも自分をコントロールできずに
毎度困っていた人は、
ぜひ一度このテクニックを試してみて下さい。
いつでも「合図」と「かけ声」一発で、
あっさり0⇒1を乗り越えられますので。
それではまた。
<関連記事>
疑惑浮上!「作業興奮」という用語は存在しないんじゃないか説
決着!机の上は「綺麗にすべき」VS「乱雑がいい」論争
P.S
ちなみに私自身が使っている合図と動作は
本文でも書いた
「まず1歩め!」+「手拍子(パンッ!)」
です。
この合図の言葉と動作は、
本文にも書いたとおり、何でもOK。
大事なのは「1種類で統一」することですね。
P.S2
なお、今回の記事が参考になった方は、次の関連記事もぜひ読んでみてください。
このテクニック↓を知っているだけで、一生役に立つはずです。