- 2014-6-20
- おすすめ記事, 勉強の集中力をアップさせるテクニック
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
気づいている人もいると思いますが、
よく本や雑誌やらネットやらを見ていると
勉強(&仕事)の生産性を高める話の中で
【 机の上を綺麗にすべきか 】
というテーマについては、
意見が真っ二つにわかれています。
簡単に言いますと
「机の上は綺麗にすべき!」
という主張と
「机の上は乱雑な方がいい!」
という主張があるのです。
各分野の一流といわれる専門家の方々が
まったく真逆の意見を主張しています。
調べれば調べるほど
このテーマについては
意見が真っ二つに分かれている
ことがわかるかと思います。
しかもその2つは、全く正反対の意見なのです。
関西人ならずとも、いったいどないやねん
と突っ込みたくなります。
さて、では一体どちらが正解なのでしょうか?
今回は私がこの論争に決着をつけます。
今後はもう、「どっちが正解なんや?」などと
悩むことはなくなるでしょう。
ちなみに、昔からの読者さんならご存知でしょうが
私は最初から前者を主張しております。
つまり「机の上は綺麗にすべき」派です。
「じゃあ中西さんは、『机の上は乱雑でいい』という
意見を否定するのですか?
多くの有名人、すごい学者さんも主張してますよ」
はい、申し訳ないのですが、否定します。
ただし、条件があるのです。
実は「机の上は乱雑でいい」と
主張する人たちには、
【 ある明確な共通点 】
があります。
たとえば、有名どころでは
こんな人たちが「机の上は乱雑がいいぜ!」
と主張されています。(敬称略)
▼マーク・ザッカーバーグ(Facebookの創業者)
▼スティーブ・ジョブズ(アップル創業者)
▼アインシュタイン
▼苫米地英人
▼トーマス・エジソン
▼ドクター中松
▼多くの作家さん、漫画家さん
この方たちの“共通点”に
今回のテーマを解決する鍵があります。
勘のいい方ならもうおわかりだと思いますが、
上記の方たちは、
【 0から何かを生み出す仕事をしている人 】
なのです。別の言い方をすれば、
「クリエイティビティが高い仕事をしている人」です。
こういう方々の場合、
机の上やその周りが、本やら物がいっぱいで
散らかっているほうが、
【 机の上や周りに乱雑に置かれた
大量の物から触発されて、
アイデアが浮かぶことが多い 】
という傾向があります。
つまり、0から何かを創作しようとして
ウンウンとうなって苦しんでいるときには、
周りに物がたくさんあることで
無意識レベルでその多くの物たちに影響を受けながら
脳内でそれらが化学反応を起こし
いいアイデアが浮かびやすいということです。
実際、アメリカのミネソタ大学の研究でも
乱雑に散らかった部屋と、
きれいな整然とした部屋で
「卓球のピンポン玉の別の使い方を10通り考える」
というテストをしたら、
「乱雑な部屋で考えたグループのアイデアのほうが
斬新で面白いものが多かった」
という結果も出ているくらいです。
これは、まだ学生の方には
ちょっとピンと来ない話かもしれませんが、
社会人の方で創作系の仕事を少しでも
されたことがある方なら、わかっていただけるはず。
ところが、同じように机に向かっていても
受験勉強というのは「創作」ではありません。
すでに出来上がっている創作物(参考書・問題集)を読んで
その内容を何度も何度も繰り返し、
脳内に記憶させていく作業です。
「0から新しいアイデアを生み出す」必要性はないのです。
こういう作業をする際には
余計なものが回りに散らかっていると
そちらに意識が向いて注意が散漫になりやすく
集中力が落ちるリスクの方が圧倒的に高くなります。
視覚というのは想像以上に影響力が強いので
視界にチラチラと余計な物が映ってしまうと
目の前のインプットの作業に没頭しにくく
集中力がそがれてしまうわけです。
自習室や図書館で集中できるのも
周りに人がいる緊張感と同時に
「周りに余計な物が何も無い!」
という環境によって、
視覚から余計な影響を一切受けないからです。
そう考えていくと、
「机の上は綺麗か乱雑か、
受験生にとって、どちらが正解か?」
なんていうのはもう明らかすぎる話で、
【 机の上とその周りは「綺麗」であるほうが
圧倒的に勉強の生産性は高まりやすい 】
というのが、もっとも理に適っている
考え方だといえるのです。
ところが、多くの本や雑誌を見ていると、
このあたりをごっちゃにして、混同してしまっています。
「机の上で仕事をする天才たちや
仕事のデキる人たちの多くが
『机は乱雑でいい』という意見だから
勉強するときも机は乱雑がいい!」
という結論になってることがよくあるのですが、
受験勉強と「0からアイデアを生み出す仕事」を
一緒にしてしまってはいけません。
したがって、これからは
「机の上は乱雑でいいのです!」
と主張している人がいたら、
その人の職業や仕事などをチェックしてみましょう。
その方がクリエイティブ度の高い仕事をしているなら、
その意見はその人に当てはまる話であり、
受験生がマネをしてもうまく行きませんからね。
というわけで、
こと受験勉強という視点で考えるならば
【 机の上とその周りは
しっかりと整理整頓して綺麗にしておくことが
勉強の集中力と生産性を大いに高める 】
というかつて何度もお伝えしてきた結論を、
今回は別の角度から、改めて強調しておきます。
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