こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
さて、センター試験まで、残りわずかとなってきましたね。
時間がないのはわかりますが、
こういうせっぱ詰まった状況になったときに、多くの受験生が
【 時間についてのある考え違い 】
を犯してしまうようです。
なぜわかるかというと、
日頃からたくさんの受験生の時間管理を事細かにチェックして相談を受けているからなんですが、
とくに年末からは、メインのOCPメンバーに加えて、OCPオンライン合宿のほうでも
多数の受験生の時間の使い方をチェックしています。
たぶん四六時中、こんなにこと細かに受験生の時間管理をチェックしている人は、日本中探してもあまりいないかもしれません。
▼起床した時間から午前の勉強時間、午後の勉強時間、
▼いつ休憩に入って、いつ休憩から戻って勉強を再開したか、
▼休憩の予定時間を何分ほど延長してしまったか、
▼夜は何時まで勉強する予定にしていて、実際には何時までやっていたかetc・・・
・・・これはほんの一例ですが、家族でもないのにここまでチェックしてる人はほとんどいないかと思います(;`O´)
そうやってたくさんチェックして、相談まで受けているといろいろ見えてきます。
最近立て続けに、本番まで時間が少ないということで、慌ててしまって
時間の使い方が
「おかしな方向」
へ行き始めた人が数人いました。
もうホントに「それは違うよ!」って言いたくなる
時間の使い方をする人がいるんですね。
実際にあった受験生の失敗例を伝えてもいいのですが、
少し特殊な例もあるので、
失敗しないための「考え方」を伝えることにします
今、このような直前期ですから、
1分でも時間を惜しみたい気持ちはわかるのですが、
勉強の生産性を上げる(or維持する)ための、
「必要経費」
まで惜しんではいけません。
必要経費というのは、生産性を維持するために確保すべき時間、
あるいはコンディションや健康を維持するために必要な時間のことです。
一番よくあるパターンが、
「睡眠時間が惜しい」
という考え違い。
まあ五十歩ぐらい譲って「惜しい」と思うのまでは良しとしても、
それを「削る」のは、論外に近いです。
何度も説明してますが、集中力も記憶力も睡眠が不足すると劇的に落ちます。
目の下にクマをつけてがんばっても、
残るのは「がんばった感」だけ。頭には何も残りません。。
睡眠時間は削ってはいけない「聖域」なんです。そこを惜しんじゃダメ。
その聖域に手を出してはいけません。
そういえば、つい先日、OCP合宿のほうで、
ある男の子が睡眠について相談してきました。
いわく
「どうしても午前中に眠くなります。日中に2時間ぐらい寝てしまいます。
どうしたらいいのでしょうか」
という内容。
で、それだけでは情報不足ですから、いろいろ可能性を伝えたうえで、
一応何時間寝てるか聞いたら
「4時間です」
とのこと。
「おいおいマジかいな」と思いまして、
最低6時間、できるだけ7~8時間寝るように言ったら、翌日には
「眠気がなくなりました!バリバリやるというのは、3時間睡眠ぐらいでがんばることかと思ってました」
みたいな回答でした(^^;)
まあこの子はまだ2年生だったのでかわいいもんですが、
これに近い間違いを、直前期の受験生でも犯している子が少なからずいます。
他にも
「移動時間がもったいない」
といった考え違い。
自宅では勉強できないタイプで、これまでずっと自習室で勉強していたとします。
で、ここに来て「移動時間がもったいない!」とか言って、急に家で勉強をやり出す人も危険。
家でしっかり勉強できる人ならいいんですよ。でも自宅でははかどらず自習室でこれまでやってきたタイプなら、
「移動時間がもったいない」という理由で、
自宅で勉強するのは非常に危険です。
私がそのタイプだったのでわかりますが、
家でできないタイプの人は、
たとえ直前期で気持ちは焦っていても、
家ではたいしてはかどらないです。
あるいは、OCPの例で恐縮ですが、
これは受験勉強に関する各種報告を根幹にしたシステムです。
当然、報告をするには多少の時間はかかります。
その報告があるからこそ、1日の生産性が上がるのですが、ここで
「報告をする時間ももったいない!」
と言ってそれをやめてしまったら、
結果的には1日の生産性が逆に下がることになります。
「睡眠時間がもったいない」
「移動時間がもったいない」
「報告時間がもったいない」
などなど、他にもまだありますが(リフレッシュタイムとか運動とか)、
焦って時間を惜しむあまり、視野がせまくなって
「木を見て森を見ず」になっている人が少なくありません。
こういうのを四字熟語で「本末転倒」といいます(*_*)
睡眠時間を削るのは、一番安易な方法です。
いっけんすると、簡単に時間が作れるように思えますから。
「睡眠時間を減らせば、勉強する時間が増えるじゃん!」
という考え方ですね。勉強ができない人の典型かと。。
商売をするときに、商品の値段を下げるのが一番安易な方法なのと同じです。
何も工夫しなくても、
お客が買ってくれるような気がしますから。
ともに共通してるのは「頭を使ってない」ということ。
安易に睡眠を削るのではなく、徹底的に
「頭を使って」
時間を作り出すようにしてください。
睡眠を削って「やった!時間が増えた(^o^)」ではなく、
そこは死守して、
「起きている間の密度を高める」ことを頭を使って考える
のです。
あなたにとっての「必要経費」は何ですか?
「1日の勉強の生産性」に影響する必要経費は、決して削らないように。
その聖域に手を出すのではなく、
「聖域以外のすべての時間」を最高密度にして、
考え得るマックスの生産性を叩き出すことに、
頭をひねって考えるようにして下さい。