- 2015-5-26
- おすすめ記事, 効率的なノートの取り方, 効率的な勉強法~中上級編~
こんにちは、中西です。
今回は、もろに勉強の話。
みんな大好き
「記憶力アップ」
のテクニックです。
当たりの回だぜ!やったぜ!いえーい!
たまに出てくるこのキャラが誰なのか
自分でもわからないまま、本題。
何年か前に
という本が、かなり売れたことがあります。
これについて、当時フジテレビの
「とくダネ!」という番組から、
東大出身で脳の研究をされている
諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授のところに、
「東大生がノートをとっているときの
脳の状態を調べてほしい」
という依頼があったそうです。
で、篠原教授はその本に紹介されていた
ノートの持ち主の東大生を研究室に呼んで、
脳活動を調べたそうなのですが
このときに次の3パターンで
調査が行われました。
1、「美しく」「真剣に」ノートを取る場合
2、漫然と板書を写す場合
3、パソコンで考えながらノートを取る場合
それぞれの脳の活動状況を
特殊な装置で調べたところ、
結果は一目瞭然で1の
東大式ノートの圧勝
だったそうです。
具体的には、活発化した脳の部位が2つあり、
1つは前頭前野外側部という
「短期記憶の保持」にかかわる部位、
もう1つは、頭頂連合野という
「空間的な位置関係の認識」
に関わる部位でした。これらが活発化したと。
つまり「美しいノート」を取ろうとすることで、
先生の話や黒板の内容を
心の中で繰り返しながら、
ノート上でわかりやすくなるように
文字の配置を考えるので、
脳が活発化するわけです。
そのプロセスが短期記憶に影響している
前頭前野外側部の深い部分で
処理を行うことにつながって、
結果的に長期記憶になっていくようです。
これを一言で端的にいえば
「きれいにノートを取るほど、記憶に残りやすい」
ということになります。これはすごい事実だと思います。
個人的に学生時代にやたらときれいなノートの
女の子が成績がイマイチだったことが
多かったので
「きれいなノート」「美しいノート」
というのはどちらかというと否定的
だったのですが、
ここまでハッキリと実験結果が出ているなら、
もう肯定するしかないですね(笑)
まあよく考えたら「美しいノート」を作ること
“だけ”しか意識が向かない人とか、
授業で「美しいノート」を作ったこと
“だけ”で満足して復習をしない、
というのがダメなのであって、
「美しいノート」の作成プロセス自体は、
記憶の定着につながっているということです。
厳密には「美しくノートを取るプロセス」で
脳が活性化して記憶に残りやすくなるという話なので、
結果として出来あがったノートが
他人から見てビューティフル感がいまいちでも、
そこはもう自己満足でOKだと思われますヾ(´▽`)ノ
さあ、みんな明日からノートは
できるだけ「美しく」とりましょう。
ごつごつした汗臭い体育会系の男子も
事情を知らない人にドン引きされるくらい
「美しいノート」を作っちゃってください。
参考:「勉強にハマる脳の作り方」(フォレスト出版、篠原菊紀著)