- 2012-1-3
- センター試験対策
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
今日たまたまニュースを見ていたら、
イチロー選手が、過去10年ずっと記録し続けてきた年間200本安打を、
2011年はついに達成できなかった(!)
という話が出ていたんですね。
で、それについてのイチロー選手への
インタビューがあったのですが、なかなか興味深い内容でした。
彼は現在38歳ですが、
年齢から来る衰えがあるのかどうか、
日頃どんなトレーニングを行っているのか、
何を考えてプレーしているのか、
そんな彼の考え方から生活全般にわたっての様々な話が出ていたのですが、
そのインタビューの中で、彼のこんな言葉がありました。
「肉体のストレスなんか大したことないんです。
要はメンタルのストレスで疲れは決まる。
毎日2本、3本とヒットが出れば、疲れるはずがない。
1時間のマッサージより、1本のヒットがストレスを解放してくれるものです」
超一流の選手ですから、
毎日自分の肉体に相当ハードな負荷をかけているわけですが、
それ自体は疲れとしては大したものではないと。
疲れとは、精神的な部分で決まるのであり、
毎日ヒットが打てればストレスはたまらず、疲れることもない。
彼はそう言っているわけですね。
これはプロ野球選手だけにあてはまることではなく、
実は、受験生にとってもまったく同じことだと思います。
冷静に考えてみればわかりますが、
受験生は「肉体的」には何も疲れる要素などありません。
他人から見れば、その姿は「じっと座っているだけ」なのです。
ところが「座っているだけ」だからといって、
疲れを感じていないかというと、
まあ特にこの時期なら、
疲れは大いに感じている人も少なくないかと思います(笑)
しかしこんな時期でも、
まるで疲れやストレスとは無縁の生活を送っている受験生もいるのです。
どんな受験生か?それは、
【 自分が決めた毎日の目標を、キッチリ完璧にこなしている受験生 】
です。ここで言う目標というのは、単に確実に処理しきれる目標というよりは、
「ちょっと自分にはキツいかな」
と思えるレベルの、
自分の限界と思われる分量の105%ぐらいまでチャレンジした目標のこと。
それを毎日キッチリ完璧にこなせているなら、
多少肉体的にしんどくても
「達成感」がそれを上回るため、ストレスというのはほとんど溜まらない
のです。
私は毎日OCP(受験勉強オンラインコーチング・プログラム)で
たくさんの受験生と接していますので、
そういった受験勉強とストレスの関係が非常にリアルにわかるんですね。
全然自分が立てた目標を達成できない人ほど、ストレスをかかえています。
ストレスがあるから目標を達成できないというよりは、
目標を達成できないからストレスが溜まるのです。
先ほどのイチローさんの言葉にもありましたが、
「毎日2本、3本とヒットが出れば、疲れるはずがない。
1時間のマッサージより、1本のヒットがストレスを解放してくれるものです」
これを受験生に置きかえれば、さしずめ
「毎日しっかり自分が立てた目標を達成できていれば、疲れるはずがない。
1時間のコーヒータイムより、Todoリストの100%達成がストレスを解放してくれるのです」
と言えると思います。
この時期、受験生は非常にストレスを抱えやすい、極めてナイーブな状況になります。
とくに年末年始~冬休みというのは、
緊張・不安・焦りから精神的に多大なストレスがかかってきます。
このストレスは完全に0%にしてしまうことは出来ませんが、
毎日自分が決めた「今日の目標」をしっかり100%~105%まで達成できれば、
そのストレスというのは、限りなく抑えることが可能なのです。
イチロー選手でいうところの、
「毎日ヒットを打てばいい」わけですね。
逆にいえば、この時期に、自分が立てた「今日の目標」を
毎日80%、90%といった不完全燃焼、
あるいはそれ以下の達成率ですごしてしまった場合、
緊張・不安・焦りからくるストレスは最大レベルになってしまい、
精神的にもかなりキツい状態になって行きます。
これは少し想像すれば簡単にわかると思います。
泣いても笑っても、あと数日で2011年は終わり。
この年末年始、受験生の方は間違っても
世間の浮かれた雰囲気や数々の誘惑に負けることなく、
しっかりと自分で立てた
「今日の目標」「今週の目標」
を完璧にこなして行って、
ストレスなく気持ちのいい形で、2012年を迎えてほしいと思います。