- 2015-11-19
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~, 受験を突破する記憶術
こんにちは、中西です。
ちょっと前に、
暗記するコツを紹介した回で
「記憶」と「感情」
の関係性について解説しました。
簡単におさらいすると、
「感情の振り幅」が大きいと
「記憶」にも結びつきやすくなるよヾ(´▽`)ノ
というお話。
記憶にはっきり残っている
「思い出」なんてのも、ほとんどが
「感情の振り幅」が大きい経験ばかり
なのもそういう理由だと。
この脳の性質を
受験勉強において利用する場合、
前回お話ししたように
暗記の際にできるだけ、たとえ
細かい部分であっても
「あえて感情を大げさに込めて覚える」
というのは一つの手ですが、
もっと自然に感情を大きく動かして
記憶に結びつける方法があります。
それは、
「ミスをする」
ということ・゚・(ノД`;)・゚・
「ミスした記憶」
というのは、それが
手痛いミスであればあるほど、
しっかりと記憶に刻まれる傾向があります。
「ミス」とか
「失敗」とか
「間違える」ってのは、
人間にとってはかなり心理的に
痛みをともなう経験ですからね。
だから何かを習得するときに、
「短期間で失敗をしまくる人」は、
その経験がガッツリと記憶に刻まれることで、
いっしょに
「うまくいくパターン」
を覚えやすくなり
経験値が早く積め、結果的に
上達・習得が早くなることが
少なくないわけです。
脳研究で有名な
東大の池谷祐二博士によれば
———————————————
「記憶とは『失敗』と『繰り返し』によって
形成され強化されるものなのです」
(「記憶力を強くする」講談社)
———————————————
ということで、脳にとって
【 「失敗」というのは、
「繰り返し」に匹敵するレベルで
記憶を強化してくれる経験 】
ということになります。
受験勉強にとって「失敗」って
何かといえば、もちろん、
「問題を間違えること」
ですね。
個人的にとくに
記憶に残りやすかったのは、
学校の授業で先生に当てられて、
宿題でやってきた問題集の
自分の解答を発表したときに、
クラス全員の前で
解答を間違えたときの
。゜゜(´□`。)°゜。
その問題の記憶の残り方は
尋常じゃありませんでした(笑)。
あまりにも記憶に定着するので
「全部俺に当ててくれたら、
東大も余裕やのに」
なんてアホなことを思ってたくらい。
まあそれは最高レベルで
記憶に残りやすい
「失敗」
ですが、そこまで行かなくても、
問題集や過去問をやって、
どんどん「失敗」(=問題を間違える)
していけば、その分だけどんどん
記憶に残っていくのです。
だから、いつまでも大事そうに
過去問や問題集を残していたら
もったいないよというのはそういう訳。
参考書を繰り返す
「インプット学習」も大事ですが、
インプット学習では「繰り返し」はできても、
「失敗」という要素が
基本的にありませんからね。
アウトプット学習(問題を解く系)であれば、
問題を解くことで実践的な力を身につけながら、
どんどん問題を間違う(=「失敗」)ことで
記憶にも残りやすくなるので一石ニ鳥です。
さらにその「失敗」した問題を、
何度か「繰り返す」ようにすれば
最強に記憶に残りやすいというわけですね。
というわけで、受験勉強においても
「失敗」が多い人ほど成長が早くなるので、
ぜひ本番まではどんどん「失敗」して、
実践力養成と記憶の定着率の高い勉強を
ガンガンしておいてください。
本番で失敗しなければ、それまでは
いくら「失敗」してもかまわない
わけですからね。
それではまた。
P.S
おもしろい。
禁断症状にテトリスが最適であることが判明(共同研究)
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52198854.html
「ほんの3分間ばかりテトリスで遊ぶと
食欲、ドラック、タバコやアルコール、
さらには性行為への欲求が弱まることが判明した。
薬物依存症など、なかなか止められない
悪習を断つうえで役立つかもしれないそうだ。」
・・・ただ受験生の場合は
今度はそのテトリスにはまって
時間をムダにしてしまうんじゃ。。