- 2025-8-19
- 睡眠効率アップで集中力UP
こんにちは、中西です。
睡眠は十分にとった方がいいのは言うまでもありませんが、寝不足になった場合、強い眠気に襲われます。
ただ幸いにも、寝不足で眠りに落ちると「深い眠り」となり、短時間でも一気に心身の疲労が回復しやすくなります。
そういう経験をしたことがある人も多いでしょう。
これはある意味、眠気が蓄積した結果、寝不足になっていったともいえます。
しかし、この「眠気がどのように脳に蓄積していくか」というのは、これまでよくわかっていませんでした。
今回ご紹介する研究は、この眠気の蓄積や眠りの深さについて、一つの原因が判明した研究になります。
これは名古屋大学と順天堂大学が行った共同研究ですが、
オーストラリアドラゴンと呼ばれるトカゲを実験で使って研究を行いました。
実験内容は、好物のコオロギを見せたり体をくすぐったりして、睡眠時間(通常は7時間)を半分以下にしてトカゲを寝不足状態にするというものでした。
トカゲにしても非常にいい迷惑だと思います笑
そしてその後の睡眠中に脳波を測定しました。
この実験の結果、睡眠時間が半分以下になり寝不足になったトカゲは、「眠りの深さ」を示す脳波の指標が通常の約2倍にも上昇しました。
つまり、通常の2倍深い眠りについたということです。
一方で、大脳皮質を取り除いたトカゲでは、脳波の指標が十分に上がらず、「浅い眠り」に留まることが分かりました。
つまり、眠気が蓄積され、寝不足の後に深い眠りになる仕組みには、大脳皮質が関与していることが判明した形です。
これは、今後「眠気が脳に蓄積するメカニズム」の解明につながる重要な成果といえます。
研究を担当した名古屋大学の研究者は、
「人も含め、なぜ眠くなるのかはまだ未解明。仕組みの理解は、睡眠障害に苦しむ人の助けになる可能性がある」
と述べています。
それにしても、人がなぜ眠くなるのかがまだ未解明というのもすごいと思います。
これだけ科学が発達していても、人がなぜ眠る必要があるのかよく分かっていないということですね。
まして眠気が蓄積される部位は今回大脳皮質であることが分かりましたが、これだけでも画期的なことだったと思います。
ただ、そのメカニズムはまだ全然解明されていないようなので、今後の研究に期待したいですね。
いずれにしろ、寝不足の状態から睡眠をとると、通常より短い時間で復活できる気がすることが多かったのは錯覚ではなかったということです。
今回の研究で「2倍ほど深い眠り」につけていたということなので、
単純計算でいくと、通常の2分の1の短い時間でもリフレッシュできるということになります。
というわけで、寝不足の状態の時に、比較的短時間でも脳がリフレッシュできた気がするときは、それは錯覚ではなく、
深い眠りについたことによって効率的に睡眠の効果を得られた可能性が高いので、
自分の感覚としてリフレッシュできている実感があるようでしたら、寝た時間が短くてもあまり不安になる必要はなさそうですね。
※参考:「寝不足の後、深い睡眠にいざなわれる仕組み」名古屋大学
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/upload_images/20250418_sci.pdf


感謝!YouTube動画が500万再生を突破!








