- 2024-2-6
- 睡眠効率アップで集中力UP
【今日のFocus】
「画面を毎日長時間見ている女子は
7倍肥満になりやすい」
【解説】
新潟大学と新潟県阿賀野市・三条市の共同研究(24年1月29日に発表)によると、
小中学生(10~14歳)を対象に行った調査で、1日にスマホを3時間以上、ゲームなどスマホ以外の画面を2時間以上見ている女子は、
そうでない女子と比べて、肥満になるリスクが7倍高いことがわかりました。
男子は平均して日中の活動量が女子より多いため、同じ条件でも肥満にはつながっていませんでした。
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<まつわる話(ゆるい雑談)>
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こんにちは、中西です。
今回の研究は、思春期女子にとっては耳の痛い結果となりました笑
ただ、研究をよく読むと画面を見る時間が上記の条件を満たしていても、肥満につながらない女子もいたようです。
その条件というのが、以下の2つのいずれかを満たしていた女子でした。
① 1日60分以上の運動をしている
② 1日8時間半以上の睡眠をとっている
この2つを満たしていると、スマホ等の画面を毎日長時間見ていても、肥満にはつながりませんでした。
まぁ①の運動は当たり前として、②の睡眠は興味深いですね。
睡眠不足が肥満につながりやすい事は、科学的にも認められていますが、
子供でも十分な睡眠をとっていれば、運動をしてなくても肥満につながりにくい、ということになります。
そもそも、睡眠不足で肥満になりやすい理由は、「睡眠不足のストレスで過食になりやすい」と言う要素が大きいと考えられます。
そうであれば、そのメカニズムが子供にも当てはまるのは、ある意味当然かもしれません。
余談ですが、私は90代で活躍している人をベンチマークしているのですが、高木ブーさんもその1人です。
今年91歳ですが、ウクレレを演奏したり元気に活躍されています。
肥満の人は早死にしやすいイメージがありますがm(__)m、高木さんはその名の通りの体型なのに、長生きされています。
彼は肥満の人にとっての希望だと思います。
おそらく睡眠をたくさんとっておられたことに加え、ご家族に恵まれていること、趣味を楽しんでおられることが大きいのではないかと勝手に思っています。(彼がよく寝るのは昔から有名)
今年68歳でアラセブンの大ベストセラー作家・百田尚樹さんも、睡眠時間は8時間を死守するとおっしゃっていました。
生涯年収1000億円(!)越えの大谷翔平さんは睡眠時間が10時間なのは有名ですね。
今回の新潟大学の研究でも、十分な睡眠をとっている女子は肥満にならないことが判明しましたが、
長寿にしろ、肥満にしろ、いかに睡眠を十分に取ることが重要か改めて考えさせられます。
今回の研究はマスコミでも取り上げられていて
「画面を長時間見ることの弊害」
のようなニュアンスで報道されていましたが、
少なくとも今回の研究は、画面を長時間見ることそれ自体の弊害というより、
それによって睡眠時間や運動時間が奪われることが問題だと解釈する方が正確です。
画面を見ることがどこまで悪いのか、まだはっきりしていない部分が大きいですね。
あれだけ騒がれていたブルーライトも問題なかったようですし。
「スマホ脳」
という本が数年前にベストセラーになりましたが、
最近の研究ではスマホを見ること自体が本当にそれほど悪いのかどうか怪しくなってきています。
スマホにどの程度のリスクがあるのか、どれぐらい利用していくのがベストか、まだまだ論争・研究は続きそうです。
ただ、このままだと
「私の人生の大半は画面を見ていただけ」
と言う人が続出しそうですが、画面と向き合うことが人生の本質だとは個人的には思えません。
生きるために「画面に向き合う」ことが一定以上必要だとしても、それが過ぎれば「画面の向こうの世界」に住んでいるのと実質変わりませんからね。
まあ先日ご紹介した87歳で資産18億円のデイトレーダー茂さんのように、
「デイトレードが楽しくて仕方がない。死ぬまでやりたい。」
とまで言い切れる人の場合は、そこにご本人の生きがいや幸せがあるわけですから、長時間画面を見ていても良いのかもしれません。
1番怖いのは、人生の終盤になって、画面ばかり見ていた人生に後悔することですね。
現在70代の団塊の世代とその少し下あたりの世代は、パソコンも携帯も普及していない時代が人生の半分以上だったと思いますので、そういう心配も少ないでしょうが、
10代からパソコン・スマホ(携帯)を利用できた世代は、人生終盤でそういう大きな後悔をするリスクがあると思います。
同じように感じる方は、自分の人生におけるスマホや画面との「距離感」と言うものを、
それらの画面に人生が流されていく前に、1度しっかり考えておいた方が良さそうです。
【参照】新潟大学のリリース
スマホなどのスクリーンタイム(画面視聴時間)と小児肥満との関係の詳細が明らかに~新潟県阿賀野市・三条市との小中学生生活習慣病予防事業より~
https://www.niigata-u.ac.jp/news/2024/553020/