- 2025-5-2
- 内省の話
こんにちは、中西です。
ここ数回、内省の話をしています。
今回は、私自身が感じる内省のメリットの1つについて。
このメルマガでよくお届けしているネタにライフハックや科学論文があります。
簡単に言うと「このようにすると、このような効果がある」みたいな話です。
ところが、それらはあくまで「一般的に多くの人に当てはまる」という話で、「全員に当てはまる」話とは限りません。
例えば、早起きに様々なメリットがあるといっても、早起き自体が全く合わない夜型タイプの人もいます。
夜型タイプの人が頑張って早起きしようとしても、効果は薄いですし、逆効果になることもあります。
科学論文も同じで「こういう実験をしたら、7割の人に当てはまった」みたいな結果が多いです。
「朝に散歩したら、7割の人が1日中調子が良かった」
という結果が出た場合、自分が当てはまる7割ではないこともあります。
「3割の人は効果を感じなかったか、逆効果だった」
という研究結果でもあり、自分はその当てはまらない3割の可能性もあるわけです。
例えば、自分は最近体力が落ちすぎていて、朝散歩することで逆に疲れてしまって1日集中できなかった、ということかもしれません。
自分自身が夜型タイプだったり、今体力が落ちすぎているせいで基礎体力を戻すまでは、朝に散歩はしないほうが良いタイプの場合もあります。
いずれにしても、「一般的に多くの人にとって当てはまっても、自分には当てはまらない」というライフハックや科学論文は必ずあります。
それを見極めるには、自分自身で試すしかないわけです。あるいは日頃から自分自身がどういう人間かを理解しておく必要があります。
その時に必要になるのが内省です。内省をよくしている人であれば、自分がどういう人間かをより深く、より正確に理解しているので、より正確な判断がしやすくなります。
日ごろから、なんとなく流されるまま生きているだけだと、体験が言語化できていないので、記憶の彼方に流れてしまいやすいのです。
自分が夜型なのかどうかもよくわからなかったり、散歩したらどれぐらい調子が良くなるのか・案外変化がないのか・逆に疲れてパフォーマンスが落ちるのかすら、はっきりわかりません。
内省をすることで、一般論の情報からでは得られない「自分自身のライフハック」を導き出すことができます。
私自身はこのメルマガでアウトプットする前提になっているので、ちょっとした気づきでもすぐメモに残すことが多いです。
そうするとそのメモをする行為自体が、結果的に内省になっています。
また、そのメモのネタをメルマガにするときは、改めて原稿を書くので、書きながら、それ自体が私自身の内省になることも少なくありません。
もちろん外部にアウトプットしなかったとしても、前回お話しした日記のように、自分自身に向けてアウトプットする形で言語化しておけば、実質的に同じです。
要は気づいたことや感じたことを「言語化」しておくのが、何より大事だということです。
言語化することで、自分自身を客観的に見ることができて、より自分自身を深く理解できたり、自分の悪い癖や良いところに気づいたり、自分の心の法則性に気づいたり、思考パターンに気づいたり、何が足りないか気づいたり、成長したことに気づいたりできます。
内省を通して言語化することで、「自分専用のライフハック・勝ちパターン・成功法則を見つける」ことが可能になるわけですね。
一般論や科学論文の結果も大事なのですが、それはあくまで一般的に多くの人に当てはまったという結果に過ぎず、自分自身に当てはまるかどうかは自分で確認しないと分かりません。
内省はその最も大事な最終確認を強力にサポートしてくれるツールになります。


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