- 2016-11-10
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~, 受験を突破するマインドセット, 直前期の勉強法, 過去問の勉強法
こんにちは、中西です。
前回は
「過去問演習で見落としがちなこと」
について解説しました。
この流れで今回も
「過去問演習で見落としがちなこと」
パート2を。
私は過去問演習については、テクニックが
どうこうの前に、
「過去問というものに対する考え方」
が、かなり大きく受験の結果に影響を与え
ると考えています。
つまり「過去問とはこういうもの!」とい
う自分の中の認識が、受験の合否を左右す
る可能性が高いということです。
何でもそうですが、その人の心の中にある
“認識”や“マインドセット”というものが
先に存在していて、それをもとに人間は行
動をとっています。
ところがその心の中の“認識”や“マイン
ドセット”に、自分自身でも気づいていな
いことが少なからずあるのです。これは
心理学の研究でも明らかになっています。
この「過去問に対する認識」も受験の合否
に少なくない影響を与えいているわけですが、
その認識の中の1つに
「過去問をやる回数」
に対する認識もあると私は思っています。
つまり「過去問は1回だけしかやらないもの」
という認識と、「過去問は場合によっては
何回も繰り返していい」という認識です。
前者の場合は「過去問は1回だけしかやれな
い」と考えるので、必然的に
「(受験直前期の)最後のほうまでとっておく」
という行動を取りやすくなります。
後者の場合は、「何回でも繰り返していい」
わけですから、早い段階で過去問に手をつ
けるという行動につながりやすいです。
そして、このどちらの認識がより勉強法とし
てベターかということで言えば、私は後者だ
と考えています。
今の時期ならセンター試験の過去問をやっ
ている大学受験生も多いですが、
たとえばセンター現代文の過去問を、2回、
3回とやってもいいと考えているかどうかで、
だいぶ勉強のやり方が変わってきます。
私は複数回やってもいい派です。
「答えがわかってしまったら、
もう過去問演習は意味が無い」
と考える人は多いのですが、答えが何番
かわかっていたとしても、
「その答えに至る解法プロセスを復習する」
ことができるなら、センター現代文の2回目、
3回目の演習にもやる価値は十分出てきます。
もちろんすでに問題文や問題で問われている
内容は理解しているので、2回以上やる場合は、
制限時間を少し短くするくらいの工夫はした
ほうがいいでしょう。
そしてそういう復習であれば、他の復習同様
に、1回目よりは時間もエネルギーもかかり
ませんので、
「時間があまり無いとき」や
「エネルギーが低い時間帯」など、
1回目の過去問演習ではやりにくいタイミング
や時間を活用することもできます。場合によっ
ては、復習なら電車に乗りながらでも過去問
をやれてしまいます。
というわけで、「過去問に対する認識」は
結果に大きく影響しますし、さらに
「過去問は2回以上やってもいい」
という認識を持っていると、本番までの勉強
のやり方が(多くの場合いい意味で)変わっ
てきますので、
今回の話に共感できた方は、ぜひ一度ご自身
の過去問に対する認識を振り返ってみてほし
いと思います。
それではまた。