こんにちは、中西です。
AI革命がとんでもない勢いで進行しています。
4月に発表されたハーバード大学の専門からが作成したレポート
「AI 2027」
が世界中に激震を走らせたのも記憶に新しいです。
この「AI2027」の論文では、今年2025年の後半から2027年末までの2年半ほどの間で、
AIの進化が人類の想像を超えるスピードで進行していくことを予測されていました。
明らかに、いい意味でも悪い意味でも、これまでの常識が通用しなくなる時代に突入しています。
こういう状況で、改めて古い考え方になりそうなのが、
「PDCAサイクル」
です。
この PDCAサイクルは、業務やプロジェクトを継続的に改善していく方法として、長い間、企業などの組織や教育現場でも取り入れられてきました。
・Plan(計画)
・Do (実行)
・Check(評価)
・Action(改善)
で、最近よく言われるようになったのが、
「”計画”の重要性がどんどん低下していく」
という話です。
というのも、計画を作っても時間がかかる割に、その通りに行かない可能性が高くなってきているからです。
理由は、現代は「VUCA」の時代に突入しているから、と言われています。VUCAとは、
V=Volatility(変動性)
U=Uncertainty(不確実性)
C=Complexity(複雑性)
A=Ambiguity(曖昧性)
という4つの頭文字です。簡単に言うと、
「物事の不確実性が高く、予測が困難で、急激な変化が起こる時代」
という感じ。ビジネスの現場にいる人なら、誰でもわかるかと思いますし、
そうでなくても最近の AI の日進月歩の異常な進歩スピードを見れば、VUCAを否定する人はいないと思います。
日々 AI の新しいバージョンアップや、新しい機能や、新しいツールや、新しい使い方が、数えきれないほど出てきています。
1日も欠かさず、新しい衝撃的な話が出てくるのです。
どう考えても人類が経験したことがないスピードの進化ですが、この全ての変化を把握できている人はいないはず。
で、こういう時代に、じっくり丁寧に「計画」を立てたところで、3日後には前提が変わっているなんてこともザラに出てきます。
まだ受験勉強のように、ある程度固定化されたやり方が存在し、学習プロセスが決まっているなら、計画にも意味があるわけです。
ゴールの試験日から逆算して、どの勉強をいつ頃までにどれぐらいしていくか・・・という感じであれば、PDCA も使えます。
しかし、企業社会の現場では、上記の通りすでにVUCA時代に突入しているので、
仮説や見通しを立てたら、さっさと行動に移した方がうまく行きやすくなってきています。
そんな状況を踏まえて PDCAサイクルの代わりに、最近注目が集まりつつあるのが
【 AARサイクル 】
です。
このAARサイクルは、
①Anticipation:自ら楽しいことを考える、予測する、見通し(仮説)を立てる
②Action:実践する
③Reflection:振り返る
この3つの頭文字から来ています。OECDが提唱して、今では文部科学省や各種大学、都道府県や一部の市区町村でも導入・言及されて注目が集まっています。
ようは
「見通しを立てたら、さっさと行動する」
というサイクルで、不確実性の高い現代に対応する能力を育む上で、
PDCAサイクルからAARサイクルに、考え方が変わりつつあるようです。
このAAR サイクルは、コーチングとも相性がよく、私のコーチングプログラムでも、PDCA よりも AARのサイクルで行ってることが多いです。
そもそもAAR のR の「リフレクション」は内省とほぼ同義(or内省に含まれる)ですからね。
何度も説明してきた通り、私のプログラムでは4月からこの内省(リフレクション)を強制的に行える仕組みを導入したほどです。
計画をしっかり練って進めていく PDCAではなく、とりあえずさっさとやるAARをサイクルとして、実行と振り返りの頻度を高める。
コーチングは、そのサイクルを確実に行うための仕組みとして機能させています。
予想して、実践して、振り返る。
計画をじっくり丁寧に考えることは、ほとんどしない。
AARサイクルを速く回して、実行と振り返りの頻度を増やす。
それが、変化の激しく、不確実性の高い、複雑であいまいな部分だらけの
「VUCA」時代
に生きる上で、効率的な物事に取り組むスタンスになってきていると思います。


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