こんにちは、中西です。
最近、私が運営するコーチングプログラム内で、朝のジョギングをする人が増えています。
今週聞いたのは、ある20代女性のメンバーさんが
「朝に5分だけ走り始めました!」
とのこと。
目的は「心拍数を上げること」だそうです。
先日もこのメルマガでご紹介しましたが、
「心拍数を上げると、その後に頭の回転が上がって、生産性がアップする」
ということが、山口大学の研究で判明しています。
ジョギングで5分と言うと短い感じですが、心拍数を上げるのが目的なら5分もあれば十分です。
別の男性メンバーさんも朝10分から15分ほどジョギングされていますが、
もともとはメンタルの状態が良くなかったので、その改善のために始めました。
「心拍数を朝に1度上げておくのが、とても重要だと感じています」
とのこと。その後「体力もついてきました!」という話をよくされるようになりました。
それで、今週のコーチングの時に改めて
「ジョギングの目的としては、心拍数を上げる目的が何割で、体力をつける目的は何割位ですか?」
と聞いてみたところ、
「心拍数を上げるのが目的の100%で、体力アップは目的の0%です」
とのことでちょっと驚きました。そのメンバーさんにとっては、体力アップはあくまで結果論でおまけに過ぎず、
「心拍数を上げること」が何よりも重要という話でした。
「体力をつける」のが目的なら、数十分ぐらい走らなければいけないかもしれませんが、
「心拍数を上げる」
のが目的であれば、一気にハードルが下がります。
私は彼の話を聞くまで「心拍数を上げる」と言う観点で運動をとらえたことがなかったので、目から鱗でした。
ちなみに、シューズメーカーのアシックス社が、スポーツとメンタルヘルスの研究の第一人者であるブレンドン・スタッブス教授の監修で、世界規模の実証研究を行ったところ、
15分
の運動だけで、メンタルが向上することがわかっています。
▼アシックス公式サイト「MIND RACEの研究結果」
https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/sound-mind-sound-body-impact-mind-race?version_name=Default
また、運動は「自己肯定感をアップさせる」ことも認められています。
筋トレなども有効ですが、最も自己肯定感に効果が現れやすいのは、
中強度の有酸素運動
であるとの見方が、最近の研究では優勢になっているようです。中強度の運動と言うのは
「基本的に楽だけど、ちょっときつく感じる程度」
の有酸素運動ですね。軽い早歩き、サイクリング、さらに大掃除などでも中強度の運動の効果が得られます。
研究によっては「自分をコントロールできているという確信」も含まれますので、
そう考えると、運動と言うのは、体力はもちろんのこと、メンタルも改善できますし、
さらには自分の存在そのものに深く関わる、
自己肯定感・自己効力感
といった部分にまで、影響を与える可能性が高そうです。
上記のアシックスの大規模研究では15分でしたが、別の研究では5分でもメンタルにいいと言うものがありました。
なので、朝5分のジョギングだったとしても、それで心拍数が上がるなら、
「今日1日、私は自分に勝つことができるはず!」
みたいなプラスのイメージを脳に植え付ける事ができるはずです。
私も朝10分ぐらい走ってますが、この感覚は確かにありますので。
というわけで、短い時間であっても、朝に運動して軽く心拍数を上げておくと、
メンタル・自己肯定感・自己効力感
という1日を乗り越える上で必要な脳のエネルギーチャージができますし、
結果として体力もついてくるので、一石数鳥といえますね。
メンタルの調子がイマイチな人や、ピンと来た人はよかったら試してみて下さい。