- 2024-2-5
- 勉強のやる気アップ法
こんにちは、中西です。
昨日、プライベートでどうしてもやる気がしない雑務をやる必要がありました。
たいした雑務でもないのですが、とにかく全く楽しくないタスクで、その日中に終わらせる必要があるのです。
「やりたくないなぁ。後でやろうかなぁ。今やろうか。けど今やるのはしんどいし・・・」
みたいに、ウダウダと考えていたのですが、どう考えても今すぐはやる気がしません。
そこでふと思ったのは、
「とりあえずやり出したら、やれるかな?ここまでやる気がしなくても、やり出したらやれるだろうか?」
ということでした。脳の性質的に
「1度やり出したら、やる気が出やすい」
という法則のようなものがあります。
この法則は一般的には「作業興奮」などと呼ばれることがありますが、作業興奮は開始してから数分以上経ってからの話なので、
私が今求めているのはそれでは遅いです。
タスクの見積もり時間は5分弱位なので、やり始めて、チャチャっとやってすぐ終わらせたい。
いずれにしろ、なんとかやり始めたらやる気が出てくる可能性はありそうだなと。
とは言え、ここまでやる気がしない状況でも、その作用が発動するだろうか?
よくわからなかったのですが、とりあえず思ったのは
「嫌になったらすぐやめればいいや。とりあえずちょっとだけ手をつけてみよう。」
ということでした。
現時点で全然やる気がしないけど、とりあえずちょびっとだけ手をつけてみて、
それでもやる気が出なければすぐに止める。(←ここポイント)
このルールなら、とりあえず手をつけてもやる気が出なければすぐ止められるので、気持ちが軽くなりました。
で、その全く面白くもないタスクを、死ぬほどやる気がしない状況で、とりあえず一瞬だけ手をつけてみました。
「しんどくなったら、すぐにやめてやる!」
と思いながら着手したのです。
その結果、どうなったかといいますと
【 着手した途端に作業が進んでいき、3分もしない間に終わってしまった 】
のです。自分でも驚いたのですが、一体これは何なんだろうと笑
とにかく、取りかかる前まで、本当にやるのが面倒くさくて、気が沈んでいたのです。
こんなにやる気がしないのに、手をつけたら最後までやれるのだろうか?
自分でも半信半疑でしたが、上記の通り着手した途端にぐんぐん作業が進んで、気づいたら終わっていました。
振り返れば、最もしんどかったのはいつだったかと言うと、その面倒な作業をしている真っ最中ではなく、間違いなく
「取りかかる前」
でした。
取りかかる前ということは、まだ取りかかっていないわけです。(当たり前)
そのタイミングが実際に面倒な作業に取りかかっている最中よりも、結果的に一番しんどかった。
これは肉体的にしんどいわけではありませんので、脳が勝手に苦しみを想像して、その想像に苦しんでいたことになり、まさに想像苦といえます。
この経験を今後に生かすにはどうすればいいか考えてみたのですが、あるとすれば
「同じ状況になった時の再現性」
が大事だなと。
つまり今回のように「取りかかる前」に無駄に「想像で苦しまない」ことが重要になる。
そのために必要なのは、
【 どんなにやる気がしないタスクでも、とにかく着手すれば、高い確率で一気に進む 】
という法則(≒経験則)を、常に頭のど真ん中に入れておくことだなと。
この法則を忘れてしまうと、そういうやる気がしない状況になったときに、いつまでたっても始められなくなりますから。
もちろん、睡眠不足など、根本的に脳のエネルギーが不足している状況だと、その原因への対処をする必要がありますが、
そうではなく、単に
「超絶につまらなくて、全くやる気がしないタスク」
という場合が、少なからずあるわけです。その理由で取りかかれない場合は、
【 「着手」だけに意識をフォーカスする 】
のが最もシンプルで、確実な解決手段になる可能性が高いです。
脳の仕組み的に言うと、
「淡蒼球」(たんそうきゅう)
という部位があって、これがやる気スイッチとなっているのですが、
このやる気スイッチを発動させるのが「着手」といえます。
ほんの数秒前まで全くやる気がしなかったのに、
とりあえず手をつけた瞬間に、脳のスイッチが切り替わって、まるで流れ作業をするようにやれてしまった。
まるで「ジキルとハイド」のような切り替わり方に自分で驚いてしまったのですが、脳というのは本当に不思議なものですね。
面倒なタスクに取りかかった後よりも、その面倒さを想像している時の方が苦しいのですから。
ただ、本当に究極にやる気が出ない時は、一瞬の着手すらしんどい時があると思いますので、
その場合は、「かけ声」を出してみると良いと思います。
「えーいっ!!」
みたいな笑
ベタですが、様々な科学的な知見を踏まえると(長くなるので詳しくは省略しますが)、こういったかけ声が、着手の後押しになるのは間違いないかと思います。
そうやって着手してしまえば、後は脳が切り替わって、あれほどやる気が出なかったタスクが進みます。繰り返しますが、
「着手しても全くやる気が出なかったら、すぐにやめてOK」
という前提でやると、取りかかりやすいです。
やるべきタスクが面倒くさくて、どうしてもやる気が出ない時は、よかったら試してみてください。