- 2024-2-4
- 睡眠効率アップで集中力UP
【今日のFocus】
「『早起きは三文の得』と言われるが
それは朝型人間のみ当てはまる。
夜型人間が早起きすると生産性は低下する」
【解説】
東京医科大学の研究で、
第三次産業の42社(IT、官公庁、金融、放送業、コンサル業等)の従業員約1万人
を対象に行った調査(分析は約8000人分)によると、
クロノタイプ(朝型か夜型か)の分析で
「朝型人間の夜ふかし」
「夜型人間の早起き」
は生産性が低下しやすいことが分かりました。
一般的に「早寝早起きは好ましいこと」だと考えられていますが、
夜型の人にとっては生産性の観点ではプラスにはならない可能性があります。
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<まつわる話(ゆるい雑談)>
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こんにちは、中西です。
私が運営するコーチングプログラムでは、起床や就寝に関する話を個別で行うことがよくあります。
先週たまたま2人の社会人のメンバーさんが、
「仕事の開始時間の数時間前倒し」
を1週間されていました。
この2人は同じ会社でもなく、職業も地域も別々の2人ですが、たまたま同じタイミングで1週間かけて「開始時間の前倒し」をされました。
午前9時の開始時間を7時とか6時にする感じです。
さらに、その少し前から育児等の都合で夜の9時ごろに寝て、4時台に起床するようになった方もいます。
実は3人とも同じような感想を話していて興味深かったのですが、ざっくり共通していた話を言いますと
「メンタルが前向きになって生産性も上がった。充実感もとてもあった」
という話でした。3人とも。
特に、仕事の開始前に、プライベートの朝のタスク(勉強や運動などのルーチン)をやっている人は、
1日の仕事がスタートする時点で、重要なルーチンタスクを一通り終わっているので、とても自己肯定感が高まるようです。
その前向きなメンタルの状態で1日がスタートするわけですから、調子が良くなるのも頷けます。
家を出るギリギリの時間に起きて、慌てて家を出て、ギリギリで会社について仕事がスタートする人と比べると、相当メンタルの状態も変わってくると思います。
「いろいろタスクをこなしたけど、まだ朝の10時か!もう半日ぐらい終わった気がしてた!」
↑この感覚が最高に気持ちいいんですよね。
自己肯定感が低い人は、これだけでも相当上がるはずですので、よかったら試してみてください。
なお、注意点は、冒頭の研究で紹介した通り、そもそも夜型の人は早起きに向いていないということです。
そこは遺伝的に決まっているようで、覆すのは難しいので、自分のクロノタイプと違う生活リズムはなるべく控えた方が得策です。
自分が朝型と夜型のどちらかは、過去の経験でわかることが多いかと思いますが、わからない方は、
クロノタイプ診断
が無料でたくさんありますので、ググって探してみてください。
数分ほどいくつかの質問に答えるだけの簡単なものがほとんどなので、自分がどちらのタイプかわかると思います。
余談ですが、今回の東京医科大学の研究では、夜型人間の早起きによる生産性低下の損失分をOECD諸国の平均所得の金額で出しているのですが、
1日あたりに直すとちょうど「三文」だったそうで、なんと夜型人間にとっての早起きは、
科学的には、「三文の損」となっておりました笑
ただ、早起きが自分に合うかどうかはやってみないとわからない部分がありますし、
朝型の人であっても、現在夜型になっている場合はある程度続けながら徐々にシフトしていく必要もあります。
午前中から充実した感覚を手に入れたい人は、診断結果にかかわらず、一度試してみると良いと思います。
【参照】東京医科大学リリース
「早起きは三文の損: 朝型人間の夜ふかしと、夜型人間の早起きが生産性低下と関連」