- 2020-1-29
- その他・雑談
こんにちは、中西です。
ここ一週間ほど、武漢で発生した新型肺炎・コロナウイルスの関連情報を連日お伝えしています。
が、今日はちょっと趣を変えて、まずは私が今日ホッコりしたいいニュースを。
高校生が市長に学校での昼寝を提案して、市長賞を受賞したというニュースです。
▼昼休みの昼寝で学力アップ 千葉市立稲毛高生が提案、市長賞に
提案した高校生も、賞を与えた市長も素晴らしい。
「適度な睡眠は集中力をアップさせる」という理由からの提案でした。
職業柄、大昔から「科学的根拠が明らかな昼寝を学校で導入すべき」と、ずっと主張してきたのでなんだか超嬉しいです。
ただこのニュースは素晴らしいんですが、たったこれだけのことを導入する学校が現れるのに、あまりにも超絶に遅すぎます。(ごく一部で実験的にやっていた学校はありましたが)
「昼寝が午後のパフォーマンスをアップさせる」なんて大昔から普通に分かっている事実なわけです。
なのに、どこの学校でもこれほど明らかな昼寝すら導入せず、午後になったらうつらうつらしながらみんな集中力を欠いて授業を受けていると。
とりあえずこのニュースをきっかけに、今後どんどん多くの学校で昼寝が導入されることを望みます。
ちなみにGoogle ・ヤフーやナイキなどの有名企業ではもうだいぶ前から昼寝なんて普通に導入されてますし、
私が十数年前に働いていた地方のITベンチャーですら、当時から昼寝を推奨していました。オフィスの前にある駐車場の車の中で昼寝したり。ちなみに残業したら上司と社長から怒られるという会社でしたが。
そして私は今回の武漢の新型肺炎の件で、全国の学校がほとんど全くと言っていいほど
「感染者拡大を防ぐための在宅学習」への切り替え
を実施していないことに衝撃を受けています。
例えばモンゴルでは中国との国境を閉鎖し、学校も閉鎖しています。
上海でも春節休み後に学校に来ないように指示が出されています。
日本でもやろうと思えば簡単にできます。
別に自学自習でなくて授業自体も簡単にできます。YouTubeの限定公開(リンク先を知ってる人だけ動画を視聴できる)でもZOOMでもチャットワーク(ビデオ通話)でも使えば、
先生は在宅でホワイトボードでも口頭でもノートでも映して説明しながら、生徒も全員在宅で、スマホかPCを見ながら授業を受けられます。
こんなことはコストもほとんどかからず簡単にできるわけですから、やる気の問題だけ。
新型肺炎で学校閉鎖になったら元も子もありません。わざわざ非常時に命がけで教室に集まる必要性があるとは到底思えません。
日本ではまだ緊急事態でもないんだから、そんなことをやる必要がない・・・と考える人がもしいたとしたら、 何と言いますかもう危機意識と想像力がなさすぎて言葉が出ないです。
今のところ、新型肺炎で楽観視できる要素はほとんどないです。一部あるにはありますが、危機管理の基本を考えると「楽観できる状況では全くない」という状況だと思います。
偉そうな言い方で申し訳ないんですけど、心の底からそう思ってしまってるので。
日本でも企業ではGMOグループが安全確保のために全従業員に在宅勤務を指示しました。
では日本の学校で同じ措置をとって、全校生徒に在宅学習を指示したり、せめて校内で全校生徒にマスクを着用するように指示した所は、一体何校あるのでしょうか。
その数字が出たら涙出そうですが、 ニュースになっていないところから、普通にどこも行ってないんでしょう多分(ご存知の方は教えてください)。
個人的にリスク管理の問題というよりも、
「臨機応変に全く動けない」
「組織として試行錯誤を全くしない(例外は一部ありますが)」
「新しいことを一切やろうとしない」
そういった根本的な組織の体質が、今回の危機対応の無さ(といいますか危機事態にも気づいてない可能性も高い) や、
科学的に効果が明らかな昼寝を導入する(あるいはその実験的なテストをする)程度のことすら、全くやらない組織のあり方につながっていると思われます。
つまり「自ら主体的にどんどん改善していこう」という発想自体が学校に無いのです。
何度も何度も言っていますが、
「パンデミックでの対応能力(生き残る力)」と
「資本主義社会での対応能力(生き残る力)」は、
本質的にほとんど全く同じなんですよ。それを今回の件で強く感じておりまして、その詳細をこの一週間かなり突っ込んでお話ししてきました。
パンデミックや資本主義社会で生き残る人の共通点は、
【 自分の頭で考え、自分で判断し、自分の責任の下で、自分で行動する 】
・・・・ということです。これが基本中の基本。
こんなのはやってる人は日頃から日常茶飯時なんですけれども、恐ろしいことに、
特定の組織や特定の働き方などによって、この「当たり前のこと」を全くしないで、年齢を重ねることもできるのです。
だったらいいじゃん!と思う人もいるかもしれませんが、そういうことを全くしないで年齢を重ねるとどうなるか。
簡単です。ある年齢に達した時に、全く自分自身に
「資本主義社会で生き残るための実力も価値もついていない」
という状態になっているため、 首を切られて路頭に迷う。
今そんな絶望的な状況に追い込まれている40代・50代が、有名企業・大企業も含めて日本中で続出してるのは当然知ってますよね?(ここは煽り<(_ _)>。事実ですが)
ついでに嫌われるのを覚悟で、多くの会社員の人(及びこれから会社員になる学生の皆さん)が気づいていない事実をお伝えしておきます。
会社と言うのは、基本的に社員が「その会社でしか生きていけない人間」にどんどんなっていっても、そのことを本人に伝えないんです。
普通に過ごしていると、年齢とともに、どんどん「その会社でしか生きていけない人間」に近づいていくのですが、
そんなことをわざわざ教えてくれる会社はありません。あったらとんでもないスーパーいい会社です。
普通はありえないのです。なぜならそのまま言わない方が会社にとって都合が良いからです。
だから本人がよほど注意して自己チェックしてスキルを磨いていないと、
年齢の経過とともに必ず本人の価値は落ちるため、ある日突然首を切られます。
どの会社も拾ってくれなくなる年齢で。
・・・これが当たり前の普通の話なんですけど、残念ながら多くの学生・社会人の方が、この程度のことも気付いてないんです。
私はその事を若いころに書籍を通じてざっくり知ってましたが、知識レベルなのであまりその重大さを理解しておらず、
ガチでこのことをはっきり理解したのは、幸運にも当時勤めていた ITベンチャーの社長に教えてもらったからでした。
私は何度かこの社長がどれほどの天才かというのをお伝えしてましたが、とても全貌を明かせない方なので一部を切り取って伝えてきました。
そんな「会社にとって都合の悪いこと」を20代の社員に話す社長が、どれほど親切な人かというのは、ここまでの話を読んでいただいた方なら分かっていただけるはず。
私は20代でそのことを教えてもらったので、今があるようなものです。ぶっちゃけ私自身は、今後の自分は「年齢を重ねていく方が楽しみ」になってます。
健康面では年を重ねるのは嫌ですが、資本主義社会や企業の現実を理解したので、それに対する対策をずーっとしてきた結果、
ほとんどの人が年齢を重ねるにつれて恐怖と不安を感じる中、
私はむしろ年齢を重ねていくのが楽しみになっているということです。
どういうメカニズムでそうなっているかは、かなり突っ込んだ話になるのでまたお伝えします。
とりあえず何が言いたいかと言うと、学校や政府というのは基本的に変化はできないですし、そもそも資本主義社会とかけ離れているので、
そこからの情報や話を信用していると、現実とかけ離れているせいで、
いつまでも豊かになれないまま、人生が後半になるにつれて、どんどん苦しくなり、どんどん地獄になっていきますよ・・・ということです。
それではまた。