- 2019-11-22
- 勉強の集中力をアップさせる考え方, 未分類
こんにちは、中西です。
先日、石田梅岩(ばいがん)という人物についての本を読んでいたら興味深いことが書いてあったのでシェアします。
読んでいた本は
という本です。
日本には創業から100年を超えている「百年企業」が世界的にみても非常に多いのですが、
この百年企業の調査・研究にライフワークとして取り組んでいたのが著者の山岡さんです。
山岡さんが100年以上続く長寿企業の共通点を探りながら 、その経営のあり方の源流を探っていったところ、この「石田梅岩」という人物に行き着いた・・・という流れ。
石田梅岩というのは江戸時代の商人で、日本史を習ってる人は名前はわかると思います。
私も日本史を習っていたので受験生時代にこの名前ぐらいは知っていましたし、
彼の思想である「石門心学」とか、代表的著作の「都鄙(とひ)問答」などは(受験に必要な知識として)知っていました。
ただあくまで知識として単語を知っていた程度で、具体的にどういうことをした人かというのは詳しく知りませんでした。
で、冒頭で紹介した本を読んでみたのですが、 これは相当ヤバイ人物ですね。
江戸時代の時点で既に世界の資本主義に先駆けて、 商売において何が大事かという経営・経済思想を構築させていたようです。
著者の山岡さんは石田梅岩のことを「江戸時代のドラッカー」と言っていますが、まさにそんな感じ。
商売や経営において何が大事かということを、まだ人々がちょんまげで暮らしていたような江戸時代の時点でその本質を見抜き、
その後の商売人や経営者の思想に影響を与えたのが梅岩だったようです。
ドラッカーの名前が出ましたが、そのドラッカーが大絶賛していた人物が今度一万円札になる渋沢栄一でした。
現代哲学の巨人と言われ、世界中の経営者に影響を与えているドラッカーが尊敬していたのが、我らが渋沢栄一です。
ちなみに私も15年以上前から歴史上で最も尊敬する人物が渋沢栄一でした。この話をするのは初めてですが、大昔から私の中では彼が断トツの一番だったのです。
これだけの業績を残した大人物なのに世間的にほぼ無名だった点も個人的に好きだったのですが、最近一気に有名になってしまって悲しい限り(。´Д⊂)
無名の地下アイドルが突然全国的に有名になってしまって、それまでの無名時代から応援してたファンが感じる寂しさは、こんな感じなんだろうなと(笑)
話がそれましたが、渋沢栄一の書いた「論語と算盤」という本がその後の日本経済や経営者に多大な影響を与えたわけですが、
その渋沢のさらに源流にあるのが、石田梅岩という感じではないかと思います(たぶん)。
なので、一言で言うと石田梅岩というのは、その後の日本的経営や日本経済の思想に非常に大きな影響力を与えた人物であり、
さらに過去だけでなく、著者の山岡さんは
「石田梅岩の教えは21世紀にこそ必要になる」
という見解を述べておられるほどで、今後の資本主義においても彼の思想が重要な鍵を握ってる可能性があるように感じました。
※今ちょっと調べてみたところ、「石田梅岩『都鄙問答』 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ14)」 という本の解説ページにこんな記述がありました。
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『都鄙問答』は松下幸之助氏が座右の書とし、
「経営や仕事に行き詰まったら読みなはれ」と他の人にも勧めていたといいます。
また、京セラ創業者の稲盛和夫氏も
「石田梅岩が私に与えてくれたものは計り知れない」
と述べ、福沢諭吉や渋沢栄一にも大きな影響を与えています。
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・・・なんと、松下幸之助・稲盛和夫・福沢諭吉・渋沢栄一に多大な影響をやはり与えていたもよう。想像以上にヤバイ人物のようです(`ロ´;)
まあそんな感じなので、石田梅岩というのは世間的にそんなに有名ではありませんが、我々が生きている資本主義社会を作った人物たちに多大な影響を与えていて、
現代を生きる我々にとっても、非常に重要な教えを残してくれている偉人であり、天才的な思想家ということになりそうです。
山岡さんの本を読んでいて、この石田梅岩の教えの中で、非常に興味深い内容を発見しました。
意外に思われるかもしれませんが、「勉強の集中力アップ」に応用できる話があったのです。
しかも割と最近、私がこのメルマガで話していたことと本質的に同じことを言っていました。そこで、
「天才思想家・石田梅岩に学ぶ!集中力アップ術」
的な話を書こうと思ったのですが・・・このまま書くとちょっと長くなりそうなので、続きは次回に。(久しぶりに2回分け)
To be continued