- 2019-11-10
- その他・雑談
こんにちは、中西です。
本日は日曜日ですので恒例の雑談系ネタで(このメルマガは日曜日は雑談系になることが多いです)。
この週末久しぶりに映画を見ました。
最近全然映画を見てなかったのですが、前から気になっていた二つの作品を見たところ、両方とも超絶おすすめレベルの名作だったので、簡単に紹介したいと思います。
一つは、最近話題になっているのでご存知の方もいると思いますが、「ジョーカー」です。
これは何度かこのメルマガでも書いてるのですが、私が最も好きな映画監督はクリストファーノーランで、彼の名作中の名作「ダークナイト」というバットマンシリーズの作品があります。
私はバットマン自体には全く興味もなかったのですが、クリストファーノーランが監督をした作品だったので見てみたところ、このダークナイトはアクション系映画では自分の中でナンバーワンになりました。
この作品に出てくるバットマンの敵役が「ジョーカー」で、白塗りで口が裂けた気持ち悪い化粧をしたピエロのような顔の化け物が登場します。
化け物と言っても設定は人間なんですが、 人間とは思えないような計算された冷酷非情な行為を次々にやっていくとんでもない悪物で、私の中ではあらゆる物語の敵役の中でフリーザとこのジョーカーが二大巨悪という感じ。
このジョーカーの俳優さんは実はまだ若いのに撮影後に亡くなってしまったのですが、このダークナイトのジョーカーにフォーカスを当てた作品が映画「ジョーカー」です。
もともと心に病を抱えた程度の普通の人間(コメディアン)だったのに、どうしてあれほどまでの悪者になってしまったのかというプロセスが描かれています。
先にキャラがあって後付けで作った話なので、こういう場合不自然な物語になったりしがちなのですが、見事にリアリティがありました。
とにかくそのプロセスが秀逸に描かれていて、下手な心理学の本を読むくらいなら、本作を見たほうがよほどリアルに人間心理(の恐ろしさ)を学ぶことができると思います。
人間の闇を描き切っていますのでR15指定も頷けますが、大人が見るぶんには極めて秀逸で面白い作品だといえますね。
もう一つの映画は、「パッドマン~5億人の女性を救った男~」という映画です。 Yahoo映画では5点満点中4.3点という滅多に見ることのないレベルの超・高評価。
個人的に「ジョーカー」よりも以前からずっと気になっていたインド映画で、「ジョーカー」とは真逆の、ある意味人間の善の部分を見事に描いた感じの実話です。
2000年代初頭に貧しかったインドでは、生理用ナプキンが高額で手に入れられない人が多く、普及率が18%程度でした。
ほとんどの女性が同じ布を何回も使ってナプキン代わりにしていたのですが、主人公の男性が妻の生理時に使う布を見たり、たまたま医者の話を聞いたりして、
布は不潔だし不便だという事実に気づいた主人公の男が、奥さんや家族や村中の人たちから絶縁されながらも安価な生理用ナプキンを開発していく物語。
(生理は汚らわしいものという認識の村で、男性がそのことを話題にするだけでも悪魔のように罵られるような村だった)
この実話を描いた映画がとんでもなく素晴らしい話で、内容も面白く、まず「起業」に少しでも興味がある人は「絶対に見るべき」というレベルですし、
老若男女、どの層の人に対しても絶賛オススメできる良作です。鑑賞後はものすごく気持ちが晴れやかになりますし、いろんな意味でエネルギーをもらいます。
男の生き様としても物凄くかっこいい生き方・働き方で、私の中では「男の中の男」とはこういう人のことですね。
よくワイルドな野心家やら悪ぶったタイプの男学を男の道だと考える人がいますが、個人的にはアッチ系の男たちには全く興味がないっす。
パッドマンは「人間とは本当に素晴らしい!」「見事な男の生き方だ!」と思える映画で、「人間とはこうまで醜い生き物なのか」と思わせられる「ジョーカー」とはホントに真逆(どっちも良作ではありますが)。
この「パッドマン」のセリフの中で、
「インドにはスーパーマンやスパイダーマンやバットマンはいないが、『パッドマン』がいる」
というものがあるのですが、バットマンの敵役を描いた「ジョーカー」を見たすぐ後だったので考えさせられました(笑)
とにかく働くことの素晴らしさ、本物の起業家とはどういうものなのか、社会貢献とは何なのか。
こういった極めて重大なことを面白い話を通して教えてくれる秀逸な作品ですので、こういう作品こそ全国の学校で見せて欲しいんですけどね。テレビで放送すればいいのに。
繰り返しますが、起業を目指していなくても、老若男女どの層の人が見ても楽しみながら大事なことを学べる作品で、物語としてとにかく面白いです。
というわけで、「ジョーカー」と「パッドマン~5億人の女性を救った男~」という人間の悪と善の「両極端」の話(片方はフィクションですが)を同時に見ることができて、非常に良かったです。
何か良い映画を探している人は、よかったら鑑賞してみてください。個人的に「パッドマン」は絶対に見て欲しいですね。
それではまた。
※YouTubeに予告編がありました。映画の良さの10分の1位しか伝わってない印象ですが。「本当にいい映画ほど予告編ではつまらなく見える」の個人的セオリー通り。
映画『パッドマン 5億人の女性を救った男』予告(YouTube)