- 2019-11-11
- 受験を突破する健康管理術, 受験を突破する食事法
こんにちは、中西です。
勉強の生産性や集中力の観点から、
「朝食を食べた方がいいのかどうか」
という議論が昔からあります。
これについては、結局どういう観点(目的)で考えるかによって結論は変わってきます。
(朝食に関する私自身の考えや、私自身が朝食をどうしているかという話については、過去に何度かしてますが、今回は論点がずれるので省略)
今回は「朝食を食べる派」の人に対して、どういうものを食べるといいのかという点で、ヒントになるデータがありましたので紹介します。
私の母校の早稲田大学・柴田重信教授が委員長として関わっている港区の食育推進計画というものがあります。
この委員会が提出した2018年度の報告書を読んでみたのですが、興味深いデータがありました。
この委員会では、小中学生に朝食についてアンケートをし、肉類、魚、卵、乳製品、大豆製品の五つのタンパク質をどう組み合わせているか調査。
その結果、(細かい数字は省略しますが) どういう組み合わせで朝食をとっているにしろ、
朝からタンパク質を取っているグループは、とっていないグループよりも総じて成績が良く、体力も高いことがわかりました。
以前から朝食をとっている子ほど成績がいいことは判明していましたが、この調査では「朝食の内容」に焦点をあてた結果、
「タンパク質の摂取」
が重要なカギを握っていることがわかったということです。
さらに興味深いのは、上記の五つのタンパク質の中で、魚+大豆製品の組み合わせで和食を取っている子供が5%いたのですが、
この5%の子どもたちは、成績(&勉強の理解度・勉強の好きさ)・体力(&疲れやすさ)・メンタルの項目が特に優れていることがわかりました。
▼港区立小・中学生の食育についてのアンケート調査報告書(港区教育委員会)
和食の大豆製品というのは、具体的には豆腐や納豆や味噌汁等ですが、こういった和食を朝食で食べている子供たちは、
他の食べ物を食べている子たちより、心身ともに優位にすぐれていたわけですね。(理由は不明のようです)
これは小中学生に限らず大人にも当てはまる可能性は高いので、朝食を食べる派の人は、同じ食べるなら和食にしたほうが、メンタルの調子が良くなり、1日の生産性も高まると言えそうです。
和食が合わないとか難しい人は、和食でなくてもいいので極力たんぱく質は取っておいた方が良さそうですね。よかったら参考にしてみてください。
それではまた。