- 2019-10-31
- 効率的な時間管理術
こんにちは、中西です。
勉強や仕事で毎日のスケジュールを立てていても、突然新たな「やるべきこと」が発生することも少なくありません。
今回はそんな時に私がやっている対処法の話を。
その新たに発生したタスクが、例えばトータルで1時間ぐらいかかりそうだとします。
緊急ですぐにやらなければいけない・・・というわけでは必ずしもないが、早めに終わらした方がいい。 そういうタスクですね。
こういうタスクが案外やっかいなお荷物だったりします。
例えば受験生なら模試の復習とか、高校生ならずっと手をつけられずにいる分野の勉強とか、
社会人なら「重要だけど緊急ではない」いわゆる“第二領域”の作業とか、プライベートの雑用とか。
そういった「早めに手をつけるのがベストだけど、手をつけなくても誰にも怒られない。すぐに困ることもない」というタイプの勉強やタスクを抱えることが誰にでもあるわけです。
ところがこういうタイプのタスクというのは、重要度は高くても、やらなければいけない必然性や強制力が低いので、ついいつまでも放置してしまうことがあります。
こういうタスクを放置しておくと、数日取りかかれないのは当たり前、一週間ぐらい経過しても全く手をつけていないのもよくある話、
場合によっては数週間も放置状態、ひどい時には数ヶ月~半年以上放置状態・・・みたいなことも全然起こり得るわけです。
この場合、その人の意志力が弱いという部分もあるかもしれませんが、 そういうタスクの対処法を知らないために延々と先延ばしにしてしまっているという部分も相当大きいと私は考えています。
要するにそういうタスクを先延ばしにしないための“コツ”を知らないだけ、 という要素があるのです。
今回はそのコツの一つをご紹介すると、 例えばそういう
「緊急性は低いけど重要度はそこそこ高い」
「トータルで1時間ぐらいかかりそう」
という感じのタスクがあれば、これを1日の中で一気にやってしまうとすると、スケジュールに入りきらず、心理的にも重いのでなかなか取りかかれません。
気づいたときには何週間も何か月も経過してしまうわけです。
ではどうすればいいかと言うと、トータルで1時間ほどかかりそうなら、1時間は60分ですから、例えば
「10分×6日」
という形で、細かく分割して、何日にも分けて処理するようにします。
こうすると1日あたり「10分だけ取りかかればいい」ということになります。
他の予定がいっぱい入ってて忙しいスケジュールだと、「60分間」の枠を取るのは難しいかもしれませんが、
10分間だけなら1日のどこかで取れるわけです。1日のどこを探しても10分も取れないという人は少ないはずですから。
つまり60分間のタスクを「1日あたり10分間」に分けることで、スケジュールに支障をきたすことなく、6日間で終わらせられるわけですね。
(あくまで「60分」「10分×6日間」は一つの例です。「5分×12日」でも「15分×4日」でも「20分×3日」でもかまいません。
ようは1日あたりはごく短い時間にして、スケジュールに一切支障をきたすこともなく、心理的な障壁も最小限にして取りかかりやすくし、それを何日かかけて終わらせるということ)
また「60分ほどかけてやらないといけない」と思うと心理的にしんどいですが、「毎日10分ずつ」であれば、心理的にも楽です。
この辺りのロジックは短時間きざみ勉強法と同じですが、 違いは
「数日に分けて、ちょっとずつ進めていく」
という考え方ですね。
繰り返しますがそうすることにより、スケジュールに支障をきたすことなく、数日経過後に終わらせることができます。
なお、この方法にはデメリットもあって、「一気にやれない」ことにより、毎回やり出すためのエネルギー(労力)が必要になったり、
勉強なら「最初に前日の内容を思い出す」プロセスが毎回必要になるなど、
トータルでみると「60分間一気に集中して終わらせる場合」よりも、時間や労力がかかってしまうリスクがあります。
しかしそもそも「一気に終わらせる」どころか、「取りかかる」こと自体ができずに先延ばししていたわけですから(あるいはそのリスクが高いと考えられるわけですから)、
延々と何週間も先延ばしになるくらいなら、一気に終わらせるよりは多少トータルで労力や時間がかかっても、
一回ごとの負担がなく、スケジュールに支障も出ないやり方で、確実に毎日手を付けて行き、6日間かけて終わらせた方が得策である可能性が高いわけです。
ちなみに私の最近の例ですと、 Amazonや楽天から毎日のように何か商品が届くのですが、そのおかげでかなりの勢いでダンボールが溜まっていきます。
それが先日すごい量になってしまったのですが、 あまりにも捨てるダンボールが溜まってしまっているので、それを一つ一つ折りたたんでゴミ捨て場に出すのが面倒くさくて途方に暮れていました(;´Д`)
これを整理するのに50分ぐらいかかるんじゃないか?と思っていて、 毎日どんどん増えていくので見るのも嫌になっていたのですが(笑)、1日50分も取る時間はないわけです。そこで、
「とりあえず1日5分ずつ整理していこう」
と考えました。1日50分取るのは無理ですが、1日5分であれば取れますし、スケジュールに支障が出ないからです。心理的にも楽になります。
で、山積みになっている Amazon の段ボールの1日5分ずつ取り掛かっていたところ、3日で終わってしまいましたヾ(´▽`;)ゝハヤッ!
山積みになっていたのと心理的なイメージで勝手に見積もりを「50分位かかるかな?」と思ったのですが、自分で思ったイメージよりあっさり終わってしまいました。
これはあくまで結果論ですが、3日であれ5日であれ1週間であれ、 私にとってはどうでもいい話でした。
「1日5分だけ」であれば、どんなに忙しい時でも確保できますので、そうやってスケジュールに支障をきたさずに「やるべきことが進んでいく」ということが重要なポイントなので。
というわけで、一定以上まとまった時間が必要なタスクで、緊急性が低いもの(特に心理的に重いもの)については、
なかなか取り掛かる気持ちになれず、つい何日も何週間も放置しやすいわけですが、
1日あたりの時間を短時間にして分割し、数日に分けて少しずつ手を付けていけば、ひどすぎる先延ばしを防ぐことができますので、この点で悩んでいる人は参考にしてみてください。
それではまた。