- 2019-10-22
- 勉強の集中力をアップさせるテクニック, 受験を突破する健康管理術
こんにちは、中西です。
先週から、スタンディングで行う勉強・作業・読書の効率をさらに高めるために、
最近私が考案した「プチ足踏み」の効果と実践報告をしております。
今回もこの流れで。
今回はスタンディングの消費カロリーについて考えてみます。
(あくまで「プチ足踏み」とは別の一般的な「スタンディング」のお話です)
スタンディングの状態というのは長時間立ち続けるので、イメージ的には消費カロリーが多そうです。
では実際のところ、座っている時と比較してどの程度カロリーを消費するのでしょうか。
実はこれについては詳しく調査されたデータがあります。
昨年、欧州予防心臓病学ジャーナルにこのテーマに関するメタ分析の結果が掲載されました。
出典:ForbesJapan『立っていると「消費カロリーが2倍に」はウソ、メタ分析で判明』
https://forbesjapan.com/articles/detail/30286?n=1&e=19978
(メタ分析というのはそのテーマに関する複数の論文から信頼性の高いものをピックアップして分析したもので、科学的な信頼度としてはトップクラスになります)
このメタ分析は、スタンディングの状態と座った状態の体への影響の違いを調べた過去の658件の研究結果を見直し、
その中から46件の研究結果について詳しく分析したものです(調査の対象人数は約1200人)。
このメタ分析の結果以下のことがわかりました。
▼座っているときと立っているときに消費するカロリーの差は、1分当たり平均0.15 kcal
▼女性は同0.1kcal、男性は同0.19kcalの差
▼分析対象とした研究のうち、ランダム化試験(根拠の質が高い研究方法)を行ったものの結果にはより大きな違いが見られ、1分当たりの消費カロリーの差は平均0.12〜0.28kcal
▼体重65kgの人が1日のうち6時間を座らずに立って過ごせば、54kcal(M&Mチョコレート約13粒分のカロリー)を余計に消費することになる計算。
▼エネルギー摂取量に変化がなければ、1年間で約2.5kgに相当する体脂肪を落とせる計算になる
・・・こんな感じですね。この違いをどう捉えるかは人それぞれでしょう。
私自身の考えを言うと、端的に言えば「スタンディングはダイエット効果はほぼ期待できない」ということになるのかなと。
6時間立ちっぱなしで54キロカロリー減というのは、個人的にはかなり微妙です。
ちなみにバナナ一本が80kcal ほどなので、 6時間立ちっぱなしでバナナ3分の2本ぐらいのカロリーが(座っている時より)消費されるということになります。※体重65 kgの場合
個人差はあるでしょうが「6時間立ちっぱなし」というのは、かなりしんどいですからね。
その見返りが54キロカロリー減というのは、労力に対する効果という点ではイマイチかなと。
さらに1年間で約2.5kgの体重減ということは、1ヵ月で200gです。200gは私の中では1日で変化する重さなので、1ヵ月分というのは「だいぶショボいぜ!(。´Д⊂) 」って感じ。
効果は一応あるとはいえ、効率面からいうと「ダイエット目的」には考えない方がいいと私は思います。
ではスタンディングはやらないほうがいいのかと言うと全く逆です。
あくまで「ダイエット目的でやるのは効果が低い」だけで、 それ以外の健康効果があるのはもちろん、
認知能力・集中力・注意力・情報処理力・記憶力などが高まることが分かっていますヽ(´∀`*)ノ
平たく言えば(勉強や作業や読書を)座ってやるよりも、スタンディングの方がパフォーマンスが高いということです。
「ダイエット効果」がなくても健康面でも明らかにプラスです。逆に座る時間が長くなればなるほど寿命が縮むことが分かっていますので。
というわけで、メタ分析の結果スタンディングは「ダイエット目的」でやるのは非常に非効率ですが、
健康増進やパフォーマンスアップの面では圧倒的にプラスなので、
スタンディングに関心のある人やこれから実践する人は、この点を頭に入れておくのが良さそうですね。
(ただし冒頭でもお伝えしたように「プチ足踏み」はまた別です。
「プチ足踏み」のダイエット効果については未知数の部分が多いですが、後日私の体験報告と調べた話を紹介できればと思います)
それではまた。