- 2019-9-28
- おすすめ記事, 勉強のストレス解消法
こんにちは、中西です。
前々回、「悲しい映画を観てもストレス解消になる」という話をしました。
ポイントだけ復習すると、東邦大学の実験で、泣ける映画
「火垂るの墓」「フランダースの犬」
を観た被験者の9割が涙を流し(つД<)・゚。、その後のアンケートで「気分がすっきりした」と回答したという話。
ロート製薬の実験でも、同様の効果があることが判明しています。
今回はこの流れで、コンテンツによってストレスを解消する“もう一つの方法”について。
結論からいうと、「読書」をすることで大きなストレス解消になることが科学的に判明しています。
世界でもっとも権威ある心理学の団体APA(アメリカ心理学会)が、超大規模のストレスに関する調査を実施し、科学的に本当に効くストレス解消法をいくつか提唱しています。
その中の1つに「読書」が入っていました。
読書のストレス解消効果で有名なのは、イギリスのサセックス大学の実験です。
心拍数などから複数の活動のストレス解消効果を調べたところ、以下のような結果が出ました。(以下、%はストレスが軽減した割合)
テレビゲーム:21%、散歩:42%、コーヒータイム:54%、音楽鑑賞:61%
・・・で、読書は68%(!)でした。
つまり読書には約7割ものストレス解消効果があることがわかり、他の活動より抜きんでていることがわかったのです。
さらに、静かなところで読書を行った場合、わずか6分間でも60%以上のストレス解消効果が認められました。
本のジャンルは、好きな本なら何でもいいようです。
この研究では、本を読むこと自体が重要というよりも、本を読んでいると現実のことを忘れて本の世界に夢中になるのがポイントで、
本の内容に没頭していない場合は、効果が最大限に得られないようです。
その観点でいうと、小説は非常におすすめだと言えますね。
小説はまったく違う世界に没頭できるのはもちろん、登場人物の心情を理解しようとしているうちに、
自分もその登場人物の気持ちを疑似体験しますので、現実で抱えているストレスを忘れ去る効果がより高いと言えるでしょう。
わずか6分で60%もストレス解消できるわけですから、たとえば10分休憩や昼休憩などに小説など読書を6分ぐらいすれば、それだけでその後の集中力にプラスの影響が出ます。
というわけで、まもなく衣替えで秋も本格化してきましたが、読書の秋のシーズン、休憩時間にストレス解消がてら、短時間でもいいので読書をしてみるのはオススメですね。
それではまた。