こんにちは、中西です。
勉強する時に何らかの形で「目標を設定する」ことが多いと思います。
そして通常目標というのは期限があります。「〇〇までに達成する」といった具合です。
受験生であれば「試験本番まで〇ヶ月」「センター試験まであと〇〇!」などの形でカウントダウンする人も多いです。
この時の残り期間の数え方ですが、結論から言うと
【 残りの期間を「日単位」に設定すると目標に着手するスピードが早まる 】
ことが海外の研究でわかっています。
例えば「試験まで残り6か月!」と考える人より、「試験まで残り180日!」と考える人の方が勉強に着手しやすいということです。
ミシガン大学の研究で、 時間の単位と目標達成の関係を調べた研究があり、それによると、架空の第三者の予定(誕生日やプレゼンなど)がいつ頃実施されるか、思考実験として被験者に聞いてみたところ
▼先の予定を「年単位」で考えるより「月単位」で考える人の方が、 9ヶ月近く早く見積もった
▼「月単位」で考える人よりも「日単位」で考える人の方が約1ヶ月早く見積もった
こんなことがわかりました。
さらに別の実験で、1100人の参加者に対し以下のような質問を実施。
「自分に子供ができたと想像してください。親として18年後に大学進学の準備をしないといけなくなりますが、 学費はいつ頃から貯めるべきでしょうか?」
これと全く同じ質問を、「18年後」の部分だけ「6570日後」に変えて質問しました。
すると年単位(18年後)よりも日単位(6570日後)と考えた人たちの方が、4倍も早くお金を貯める準備に着手しようと考えたのです。
つまり「年単位」や「月単位」よりも「日単位」で考える方が、 行動力や着手するスピードがアップするということです。
要するに単位が小さくなる方が、リアリティが出て緊張感が高まり、やらなければならないという気持ちになりやすいということでしょう。
人生も「残り60年で終わる」と考えるとはるか未来に感じますが、「残り21900日で終わる」と言われると、「ゲッ!(`ロ´;)」となります(笑)
なので、何か目標を設定した時に残り期間をカウントするなら、「あと6ヵ月!」と表現するよりも「あと180日!」がいいわけですね。
さらにこれを少しアレンジするなら、要するに単位が小さい方がリアリティが高まりやすいわけなので、
「1日の勉強時間」についても、時間単位よりも分単位の方が、緊張感が出やすい可能性が高いといえそう。
例えば3時間勉強する日があるとして、「今日は3時間勉強する」と考えるより「今日は180分勉強する」と考える。
残り2時間半になったら「あと150分だ!」と脳内で分単位に直して考える。 1時間半より90分と考える。
まあこのアレンジは上記の研究をもとにした私のアイデアですが、分単位の方が緊張感が出そうな人は試してみてください。
いずれにしろ「月単位」で考えるよりは「日単位」の方がうまくいきやすいので、試験日や何らかの目標設定をする際には参考にしてみてください。
それではまた。