- 2016-8-29
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こんにちは、 中西です。
受験の勉強法において、私が非常に重要な
ポイントだと考えているのは、
【 いかに覚える対象物の“分散”を減らすか 】
という考え方です。
これは受験勉強のベースとなる「考え方」
の部分ですが、受験勉強に取り組むときに
この考え方をベースに実践できているか
どうかが、結果を大きく左右します。
「分散を減らす」というのは、ようするに
ある科目・分野を勉強するときに、
覚える対象となる教科書・参考書・問題集・
ノート・副教材・カード・テキスト・
プリントなどなどを、
できる限り増やさないように工夫する
という事です。
もちろん絶対にやる必要があるものなら
やるべきですが、油断していると、学校から
も塾からもいろんなテキストやプリントが
配布され、
そのプリントをまとめたファイル、
そのプリントを貼り付けたノート、
模試を集めたファイルもあり、
自分でも複数の参考書・問題集を購入して、
そのそれぞれにノートを作って、カードも作って
・・・とやっていると、どんどん
「覚えるべき対象物」
が増えていきます。
1つの科目・分野を学ぶときに、どんどん
やるべき対象物が増えていくと、その
対象物の数が増えるのに比例して、
意識も労力も「分散」され、
学習効率が落ちていく傾向があるのです。
一番の理想は、特定の科目・分野について
「すべての情報が“これ1つ”に集約されている」
という状態になること。
「これ1つ(1冊)さえやればいい」
というシンプルな状態を作り出せると、
効率を飛躍的に高めることができます。
実際「資格三冠王」(弁護士・公認会計士・通訳)
として有名な黒川康正さんの勉強法も、
基本となる参考書の空いている余白の
スペースに、過去問をどんどん書いていく
というものでした。
つまり1冊に情報をまとめる勉強法です。
ちなみにその黒川さんのやり方を聞いた
荘司雅彦氏(弁護士)も、
基本の参考書を1冊決めて、そこに
書かれていない新情報や補足情報、
問題集や模試で間違った部分などを
その1冊にどんどん書き込んでいく勉強法
を実践し、弁護士試験に合格されています。
私も大学受験では予備校や通信添削を
やりましたが、テキストが大量に配布
されて手元にあり、
意識や労力が分散しまくって、一番大事な
「完璧になるまで繰り返す」
ことができず、いっこうに実力が
つかなかった苦い思い出がありました。
その後、やる対象物を最小限に絞ってから、
一気に実力がアップしていったのです。
というわけで、受験勉強においては
【 いかに覚える対象物の“分散”を減らすか 】
という考え方は、受験の合否を左右する
レベルの重要な考え方です。
たった1つに集約するのは無理でも、
必要以上にやることが分散してしまって
いないかは常にチェックして、
できるだけ分散数を減らす工夫を
していくのが大切ですね。
それではまた。