- 2017-5-13
- おすすめ記事, 勉強の習慣化, 受験を突破する生活習慣術
こんにちは、中西です。
人間が持つ「慣れ」という特長には
底知れぬパワーがあります。
ほとんどあらゆることに人は「慣れ」る
ことができ、それがあるから物事に
「習熟」することもできて、文明を
発展させることも出来たわけです。
「勉強」というのも、結局は「慣れ」であり
英語の長文に慣れる、古文に慣れる、漢文
に慣れる、微分積分の問題に慣れる、過去
問に慣れる
・・・というのが「勉強」の本質だと
言えます。
これは習い事でも部活でも仕事でも全部同
じで、何かをマスターすること・成長する
こととは、ようは「慣れ」だと言い換えら
れるわけです。
で、ここからが本題ですが、そんなとても
素晴らしい「慣れ」パワーなのですが、残
念ながらこれにはもう一つ、悪魔のよう
な“裏の顔”があるのです。
それは「悪い方にも慣れてしまう」という
顔(`▽´)です。
たとえば、夜ふかしの習慣、二度寝の習慣、
帰宅したらすぐゲームをする習慣、スナッ
ク菓子食べまくりの習慣、
寝る前に1時間くらいスマホを見る習慣、
1日中運動をしない習慣、股間に手を当
てる習慣(°□°;)?などなど。
さらにタチが悪いのは、良いことよりも
こういった悪いことの方が「簡単に」
「すぐに」慣れてしまう点です。
理由は簡単で、上記のような悪いことの方
が「快適」で「ラク」だからで、人は易き
に流れやすいのは大昔から変わりません。
余談ですが、私は学生時代にいくつかの工
場でバイトをしたことがあるのですが、工
場のバイトというのは鬼のような単純作業
がほとんどで、仕事を始めた当初は
「この世のあらゆる作業の中で、これより
きついものは存在しない!」
と確信するほど発狂しそうになっていました。
仕事終わりに毎日頭部をチェックしていた
ほどでしたが(円形脱毛症になってないかの確認(つД<))、
そんなえぐすぎる仕事でも、1ヶ月間もすれ
ばちょっと慣れてくるのです。
これは自分でも不思議なほどで「あれ?あ
んなにきつかったのに最近ちょっと慣れて
きてない?」と。
さらに1ヶ月もすればかなり慣れてきて、
「この仕事もそんなに悪くない仕事ちゃうの(´`)」
ぐらいまで思い始めたりして、もう1ヶ月くらいたつと、
「最悪、一生このままでもアリっちゃアリか俺?(´-`)」
みたいな自問が一瞬頭をよぎるほどになりました。
こうなると工場の奴隷みたいなもので、
「社畜」なんて言葉もありますが、いわゆ
る「奴隷」というのは大体このプロセスで
なっていくのです。
「奴隷」というととてもかわいそうな人た
ちをイメージしますが、
古代の奴隷たちは、毎回食事も与えられ、
エネルギーを投下できる仕事もあり、お金
ももらえていたので、案外その状況に満足
していたという話があります。
現代でも「刑務所生活」といえば徹底的に
管理された自由のない苦しい生活のような
イメージがありますが、実際のところは
規則正しい生活を送れて、仕事もできて、
仲間もいて、ご飯も食べられるので、
慣れれば意外と楽しく、出所しても「刑務
所に戻りたい」と言って犯罪を犯す人すら
いるわけです。
奴隷生活も刑務所生活も工場のバイトも、
共通しているのは「頭を使わなくていい」
という点ですね。
人間は実は体を使うより頭を使う方がしん
どいので、頭を使わない生活のほうに
「慣れ」切ってしまうと、そこから這い上
がるのは資本主義社会では至難の業なります。
つまり人間が持つ「慣れ」という特質は、
うまく使えば最高に良い方向に人生を切り
変えてくれますが
「悪い方」に慣れた場合は人生が終了しか
ねないほど、人をダメにする悪魔のパワー
もあるということです。
まもなく新年度に入って1ヶ月半ほどにな
りますが、生活習慣や勉強習慣において、
1日の中で「悪い慣れ」が発生していない
かを、このあたりで一度チェックしてみる
ことをおすすめします。
とくに「家の中」は基本的に安心できる空
間ですので、気持ちも緩みやすく、机に向
かう習慣がなかなか身につかなかったり、
机に向かっても集中力が持続しないことは
少なくありません。
「家で勉強したいのについ寝てしまう」と
いった「悪い方の慣れ」が身につきかけて
いると感じる人は、
そのまま放置していると今後の受験生活の
土台がグラついたまま時間だけがムダに
すぎていくことになりかねません。
もし一気に良い方の「慣れ」を身につけ
たい人は、家でも簡単に勉強モードに入れる
「オンライン自習室」を検討してみてくださ
いませ。明日24時まで募集中。
というわけで、長期戦の受験生活を心理的・
肉体的に気持ちよく快適に送りたい人は、
「悪い慣れ」をさっさと排して、1日も早く
自分が理想とする生活に「慣れ」てしまう
ことが最大のポイントになります。
それではまた。