- 2013-3-24
- 2013年の記事
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験勉強をしていく上では、生産性をアップさせるために実にいろんな壁をクリアしていかなければなりませんが、
「これだけは何としても避けなければならない(*_*)」
というものがありまして、それが
睡眠不足
であります。
これは本当に多くの人が陥りがちな思考のワナといいますか、日本人独特の感性なのかはわかりませんが、
「睡眠不足で頑張る自分がちょっとかっこいい(= ̄∇ ̄=) 」
的なイメージを持っている人が少なくないです。
ところが、睡眠不足というのが、どれほど勉強の生産性を低下させるかというのは、このブログでもこれまでさまざまなデータや事例をもとに解説してきましたが、
おそらくこのテーマについては、どれくらい強調しても強調しすぎることはないかと思いますので、しつこく続けます。
「男は睡眠不足を自慢し、女は睡眠をいっぱいとったことを自慢する」
なんて格言がありますが、これは私の個人的な経験則に照らし合わせても、かなり的を得ている気がします。
とにかく睡眠不足を自慢するのは、中学生・高校生の頃からなぜか野郎ども(失礼!m(_ _)m)に多いです。
とくに期末テストの朝ときたら、男子たちの間で「寝てない自慢大会」がほとんどの教室内で勃発しています。
A男 「俺、昨日の夜は4時間しか寝てないわ!」
B太郎 「まだいいやんけ、俺なんか3時間半やわ!」
C次郎 「いやいや、俺なんか1時間やで」
D助 「1時間寝れたらマシやん、俺なんか30分やで」
・・・・なんかもうリンボー大会みたいに低ければ低いほどすげー、みたいな、
いつのまにか睡眠が短いほうが勝ち!的な暗黙のルールができあがっていて、よくわからん基準で勝負をしているわけです。
睡眠不足の何がやばいかいいますと、集中力・記憶力が低下することが数多くの実験で、これでもかというくらいに証明されているという点です。
さらには、ドイツのリューベック大学の実験によると、睡眠不足は洞察力まで低下させることが判明しました。
被験者にカードを使った作業を行ってもらい、睡眠不足の人と睡眠をとった人とを比べると、あきらかに睡眠不足の人の洞察力が低かったとか。
余談ですが、こんなことを言っている私も、年に何回か、1~2日全く寝ないで仕事をすることがあります。
(受験勉強と違って、仕事はときにそうならざるを得ないことがある、というのが言い訳ですが。。)
軽い睡眠不足ではなくて、そういう重めの睡眠不足が続くと、私の場合、最終局面ですごい現象が起こるのですが、
その現象というのが、
幻聴が聞こえる
というものです。これ本当。最初はマジでビビりました。。
ただ、いわゆるお化け的な変な声ではなくて、私の場合の幻聴というのは、「家族・友人・知人の声」が聞こえるんですね。。
たとえば誰でもそうでしょうが、睡眠不足でないふつうの状態のとき、ある一人の家族の顔を思い浮かべれば、
その人の声(声質、声のトーンなど)を思いだそうとすれば思い出せますよね。
でも、そういうシラフのときに思い出したぐらいでは、そんなにハッキリとその人の声は聞こえない(思い出せない)のがふつうかと思いますが、
私の場合は、寝不足が続くと、みんなの声がハッキリと聞こえまくるんですよね(゚口゚;
はじめはかなり自分が怖かったのですが、毎回睡眠不足のときにだけ起こる現象なので、もう慣れました。
単純に、かつて会話した相手の声というのは、ふだん意識しない潜在意識レベルで脳が記憶しているのは間違いないわけですが、
ようするに、睡眠不足になると、記憶回路がおかしくなって、記憶した声の部分だけが強く再生してしまうってことでしょう。
先にお話したように、睡眠不足は集中力・記憶力・洞察力を低下させるわけで、ひらたくいえば、「脳がまともに機能しなくなる」ってことです。
よって理論的に考えて、幻聴が聞こえてもまったくおかしくないわけです。
実際、アメリカの昔の実験で、ラジオの人気DJが断眠にチャンレンジしたときに、
幻覚・妄想が出まくったという話もあります。まあ、ある意味当然な現象なわけです。脳がまともに機能しなくなるわけですからね。
それにしても、睡眠が足りないと、
「集中力」「記憶力」「洞察力」
が低下するって、この3要素ほど勉強に重要なものもないわけで、それらが全部まともに機能することができなくなるのです。
受験生にとっては、もうこれ以上ないくらいに最悪のコンディションと言っていいかと思います(ノд-。)
というわけで、以上をまとめて最後に一句。
睡眠不足 百害あって 一利なし
(作:勉強の集中力UPコーチ 制作期間:3秒)
なんともヒネリのかけらもない一句で申し訳ないですが、百害あって一利なしというのは間違いないかと思いますので、
これから受験勉強をしていく受験生の皆様は、ぜひこのことを頭のど真ん中に入れておいてほしいと思います。