- 2013-3-26
- 2013年の記事
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
私はこの一年くらい、毎日せっせと近所のジムに行って走ったり、筋トレしたりしているのですが、
毎日必ず使うマシンに、ウォーキングマシンがあります。
まあ、ジョギングも同じマシンでするのでウォーキングマシンと呼んでいいのかよくわかりませんが、
ようするにこんなやつね。
このウォーキングマシンですが、スピードを調整できるのはもちろん、マシンの「角度」も調整できちゃうんですね。
私はウォーキングする場合は、この角度をちょっと↑に傾けて、ゆるめの坂道を登っているような状況に設定して、
30分~1時間くらい、二ノ宮さんばりに本を読みながら歩いておるわけです。もちろん嵐のニノのことではなくて、金次郎のほうですが。
で、そんな調子で30分~1時間くらい坂道を登るように歩いたあと、マシンを水平に戻して数分歩くのですが、
この坂道から水平に戻した瞬間、とんでもない珍現象が起こります。
水平のはずなのに、坂道を転げ落ちているような感覚になるのです。
まあ「転げ落ちる」というか、ようは山登りで下山する時とか、土手の上から下に降りる時みたいに、
急な坂道を上から下にダーッとくだっているような感覚に襲われるのです。
急な坂道を下に向かって歩いたときに、途中で止まらなくなって「うわー止まらないかもー!俺が止まらなーいレ(゚∀゚;)ヘ=З=З=З」みたいな状況になることがありますが、
まさにあの「下に落ちている感覚」に襲われるんですね。水平を歩いているのに!
初めてこの感覚に襲われたときは、マシンが壊れて下向けに傾いたんじゃないかとマジで思いました。でも、何度確認しても水平に戻っただけなのです。
つまり、マシンの角度を上げたことによって、私の体が坂道を登るような状況に完全に慣れきってしまったために、
水平に戻しているのに、下に向かってくだっているように感じたということです。(「くだっている」というか、もう「落ちていく」という恐怖に近いです。くどいですが、水平なのです・・・(-_-;))
何が言いたいかといいますと、ようするに、
人間の「慣れ」のパワーというのはすごい
ということです。
そして、一度あるレベルの負荷に慣れてしまうと、それ以下のことについては、超楽勝に感じてしまえるヾ(´▽`)ノ、
という素晴らしいシステムが、人間には備わっているという事実をお伝えしたかったのです。
受験勉強においても、この「慣れ」パワーを徹底的に利用しないと損だと言い切れます。
なにせ一度慣れたことについては、次から楽勝になるわけですからね。
わかりやすい例で言うなら、「長時間勉強」への耐性です。
あなたは最高で1日何時間勉強したことがありますか?
あなたがもし、1日中勉強に使える日が何度もあったのに、これまでの最高が7時間とか8時間ぐらいでは、ハッキリ言って少ないです。
1日中勉強に使えるなら、受験生なら10時間超えの経験が無いのは、ちょっと寂しいですよ。
この話を聞いて、反応は2つに分かれます。
「1日に10時間も勉強しないといけないの!?マジかよ(゚口゚;」
という人と、
「10時間くらいなら、まあ普通だよね(^^;)。中西さんもゆるいねw」
という人。だいたいどっちかに反応がわかれます。
言うまでもなく、後者のような反応をしてくれるのが理想なのですが、
この前者のタイプと後者のタイプの違いは、根性とか我慢強さの違いではなく、ただ単に、
10時間以上勉強した経験があるか、ないか
という、ただそれだけの違いでしかありません。
上記の通り、人間の慣れのパワーというのはすごいのです。一度経験してしまったことについては、二回目からはそんなに難しくなくなります。
一度でも10時間以上勉強したことがある人は、
「今まで『1日に10時間も勉強する人ってすげー!!』と思っていたけど、やってみたら意外に出来るな。」
という気持ちになります。これが「壁を一つ超えた」ということです。
そして、一度超えた壁は、二度目以降はもう普通に超えられるのです。
よって、先の質問で、反応は2つしかないと言ったのは、そういうことです。
「1日10時間なんてすごい」と感じるか「1日10時間ぐらい出来るよ」と思うか、もう反応はどっちかしかないんですね。超えた経験があるか、ないかだけの話ですから。
だから、「長時間勉強」については、受験生になった早い段階で「自分の壁」を一度超えておくことが重要だといえます。
早く壁を超えた人は、頻繁に同じレベルの勉強時間をとることができます。
すると、壁を超えてない人と比べて、時間の経過とともにトータルの勉強量にどんどん差がついていくのです。
繰り返しますが、人間の「慣れ」のパワーは本当にすごいのです。
悟空やピッコロがいつも重い服を着ているのも、ようはこの「慣れ」パワーを利用して戦いに備えているということであります。
(余談ですが、私は高校時代にドラゴンボールのあれを真似して、テニスのラケットに市販の重りをつけて練習し、本番の試合でそれ取ったら、
ラケットが軽くなりすぎてうまく振れずにボロ負けしました。青春の無駄使いです)。
たまたま「長時間勉強」を例に出しましたが、ほかにも「苦手科目を勉強することへの慣れ」「毎日帰宅後に勉強することへの慣れ」「過去問をやることへの慣れ」とか、
受験生が早めに慣れておいた方がいいことは、たくさんあります。
人間の偉大なる「慣れ」パワーを利用して、受験勉強において必要なことは、早め早めに慣れるようにして、
あらゆることが「楽勝だよヾ(´▽`)ノ」と感じる自分になっておく。
これが受験生にとっての必勝パターンの一つになりますので、
ぜひ早い段階で「壁を超える」経験を、ドンドン済ませてしまってほしいと思います。