- 2016-4-15
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こんにちは、中西です。
「大学に行くことにどんな意味・メリットがあるのか?」ということを考えるときに、少なからず考慮に入れないといけないのが“時代の変化”です。
時代は常に変化しています。その変化の仕方によっては「大学に行く意味・メリット」も変わってくる場合がありますから、常にその意味を問い直す必要性が本来ならあるはずです。
が、なぜか大半の学校や塾ではそんな話はほとんどされません。20年前、30年前と時代がまるで変わっていないかのように、昔からずっと同じように同じやり方で淡々と勉強を教えていることが非常に多いわけです。
まあこのあたりの話をし出したら止まらないのでやめておきますが、いずれにしろ世の中の状況はどんどん変化しているので、その変化が自分の未来にどんな影響をもたらすのかを、ある程度以上理解しておく必要があります。
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その点で受験生や新大学生の未来に少くない影響を与えるものの1つのが、意外に思われるかもしれませんが、「消費税の再増税」です。
安倍首相は以前から2017年の4月に消費税を8%から10%に引き上げることを迷言明言しているわけですが、これは単なる「消費税が2%アップする」という文字通りの意味だけではすまないということです。コンビニのレジで払う金額がちょっと高くなる、といった次元の話では全くないということをよくよく理解しておく必要があります。
結論からいうと、2017年4月に消費税の再増税が行われた場合、日本経済は闇の時代に再突入します。その悪影響はどの程度になるかはもはや計り知れないほどの大打撃を受けることになるでしょう。これは私の一政治的見解というより、再増税を断行した場合に確定してしまう事実です。
理由は簡単で、今のような総需要が不足している(=物が売れにくい)デフレの時代に増税という緊縮財政で景気を良くすることは不可能だからです。もっと端的に消費者目線でいえば「給料が増える見込みが全然無いのに、お金を使う気になられへんわ」という心理が日本中に蔓延しているということです。
みんながお金を使わないと企業は儲かりませんから、結局みんなの給料も増えない。この悪循環にはまっているのが現状です。
といってもこれは20年以上前からですが、14年4月の増税がさらに状況を悪くしました。「将来世代にツケを残してはいけない!」「国民一人当たり800万円の借金がある!」などという完璧にありえないプロパガンダを、財務省がマスコミや御用学者たちを利用して広めに広めて増税を断行した結果がこれです。
結果、14年4月の消費増税の影響で日本経済は大打撃を受けて労働者の実質賃金が低下し、完全に今私たち日本人は“貧困化”しています。この状態で17年4月に消費税を再増税など断行したらどうなるかは、火を見るよりも明らかなわけです。
と同時に、いま企業社会では別の問題も進行しています。それが「人手不足」の問題です。
これが多くの業界で徐々に(業界によっては猛烈に)深刻化しています。理由は生産年齢人口(働ける年齢層の人口)の低下です。
先に朗報から言うと、実は現受験生・新大学生から見たときにこの「人手不足」の状況は、プラス面の方がおそらく大きい点です。理由は単純で、世の中に人手不足の業界・会社が多い状況だと「就職がしやすくなる」から。
しかしこの場合、「就職がしやすい」点はプラスなのですが、「就職してからが大変」になる可能性が高いのです。
なぜなら景気が上向かないので企業は今後も儲かる見込みがないため、内部留保(企業の貯金)ばかり増やして、給料を増やそうとしないからです。今、企業の内部留保の金額は、過去最高に達しているのはそれが理由。とにかく企業は設備投資をしないで金をためまくっています。
社長さんの人間心理として「今後も儲かる見込みがあるなら給料を上げよう」と思いやすいですが、その見込みが薄いなら、「社員の給料を上げてやりたくても怖くて上げられない」となるからです。 よって企業としては入ったお金の多くを社員に回さず、貯金(内部留保)に回すことになります。
まとめますと、現受験生・新大学1年生くらいの年齢層の今後は、「多くの業界で、就職は比較的しやすい」けれど「就職してからが超大変」となる可能性が高いということ。
そんなイマイチな未来を“バラ色の未来”に変えるシナリオは「2つ」あると私は考えています。
1つは、安倍首相が2017年4月の消費増税を最低でも凍結、理想は減税すること。それができれば景気が上向くので、人手不足+景気アップでそれなりに楽しい未来が訪れるでしょう。東京五輪による景気アップの恩恵も受けられる可能性も高いです。( ただし安倍政権はその人手不足を「外国人労働者」で埋めるなどと主張しているので、せっかくの人手不足の大チャンス到来が無駄になる可能性も十分ありますが。)
もう1つは、あなた自身が、そんな景気の浮き沈みや政府の間違った政策の影響に左右されない人材になることです。そういう人材になれれば、上に書いたような国のトップの政策によって作られるおかしな時代状況においても、たくましく生きていけます。場合によっては、その状況をチャンスに変えられることすらあるでしょう。
つまりバラ色のシナリオには、「社会が変化する」シナリオと、「あなたが変化する」シナリオの2パターンがあるということです。前者は頭が悪すぎる総理のさじ加減次第で決まりますが、後者のシナリオはあなた次第です。
(ちなみに、上でも書きましたが、その「あなたが変化するための具体的な方法」を紹介しているのが2時間+1時間強の特別音声セミナー「大学生活パーフェクト攻略法~ヤバいくらい本音で語る大学論~」です。興味のある方はお楽しみに。)
日本のトップがどれほど政策を間違えようと、そのせいで時代状況がどうなろうとも、自分にはほとんど関係ないぜ!と言えるような、たくましく生きていける人材になるのが一番重要ですね。
それではまた。