- 2016-1-7
- おすすめ記事, 勉強の集中力をアップさせるテクニック, 直前期の勉強法, 睡眠効率アップで集中力UP
こんにちは、中西です。
センター試験まであとわずかですが、
こういう試験の直前期になると
「今は人生の大勝負だぜ!」
などと意気込むあまり、
睡眠を削って勉強しようとする人が
少なからずいます。
おかしなことにこれまで真剣に
勉強してこなかった人に限って、
睡眠を削って勉強していたりします。
今まで十分勉強してこなかった
“罪悪感の裏返し”にプラスして、
睡眠不足で勉強するとなにやら
頑張ってる感もあるからでしょう。
眠気と戦うことで
「俺は今、勉強を頑張ってるだ!」と。。
あるいは逆にこれまでしっかり
勉強してきた人でも、
その真面目さゆえに
「ここは最後の大勝負! 後悔しないために
少しでもたくさん勉強してやる!」
という気持ちが高じて、
睡眠を削って勉強している人も
いるでしょう。
私からするといずれの場合も
限りなくコントに近いのですが、
まあ気持ちはよくわかるので、
今回は大事なポイントだけ
お伝えしておきます。
結論からいうと、
【 どんな状況であっても、
睡眠不足と戦ったら負け 】
ということです。
これをよく覚えておいてください。
睡眠を削って頑張る人というのは、
勉強する「時間」というものに
対する認識が、
単純な足し算と引き算で生み出せると
考えていることが多いです。
つまり
「1時間睡眠を削る」
=「1時間勉強時間が増える」
という図式が頭の中で
成立しているのです。
が、この認識は間違っています。
理由は簡単で、睡眠を削ったら単純に
「起きている時間」
はたしかに増えますが、
「起きている間に集中できる時間」
が一気に減るからです。
また、睡眠不足の状態では学習した
「記憶の定着率」が落ちることも
数々の実験で証明されています。
睡眠を削って
「起きている時間」が増えても、
結局勉強に集中できる時間は減り、
記憶への定着率も落ちてしまう。
おまけに辛くてストレスもたまります。
ストレスがたまると免疫力も落ちて
風邪を引きやすくなり、
受験における余計なリスクが高まります。
緊張感のある直前期を前向きに
乗り越えないといけないのに、
常に眠いので気分も落ち込みがちです。
ついでにいうと、
睡眠不足でストレスがたまると
太りやすくもなります。
つまり睡眠を削って、たかが
「起きている時間を
1時間(~2時間)増やす」
ことと引き替えに、
集中力も記憶力も、
前向きな精神力も、免疫力も、
全部低下させたパフォーマンスの
極端に低い状態で
1日中勉強することになるのです。
これが直前期の理想の状態なわけが
ありません。
8時間寝ないと頭がスッキリしない人は、
8時間寝ればいいです。
「こんな時期に8時間も寝ている
場合じゃない。
睡眠は6時間ぐらいにしなきゃ!」
なん思う必要は全くなし。
この期に及んで
睡眠不足と戦っている人は、
頑張って努力しているのではなく、
努力不足なのです。
本当の努力というのは、
起きている間の記憶力・集中力・
精神力・免疫力をベストに保つために
「十分な睡眠時間を確保する」
こと。ここを間違えないように。
しっかり寝る時間を確保して、
「日中はスッキリした状態で
気持ちよく集中して勉強する」
ことこそが、
直前期の本当の努力だという点を
忘れないでください。
それではまた。