- 2015-12-7
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~, 受験を突破するマインドセット, 受験生が陥る不安・焦りの対処法
こんにちは、中西です。
センター試験が来月に迫っているため、
最近は受験の直前期の勉強法・集中法
をテーマにいろいろとお届けしています。
さて、本番の1ヶ月くらい前
になってくると、
各科目の勉強をあとどれくらい
進めることができるかが
徐々に明確になってきます。
もう残り時間があまりありませんから、
「この参考書は本番までに
あと3周やれたらいいほうだ」
とか
「この問題集はギリギリ最後までやれるな」
といった本番までに進められる範囲の
目星がわりと正確についてきます。
ただし、先日もお伝えしたとおり、
すべての科目のすべての学習を
本当の意味で全部やり切ることは
不可能ですから、
残り1ヶ月で何を(どの科目のどの分野を)
どれくらいやるかの
「時間配分」
が大きな鍵を握ってくるわけです。
この時間配分をどうするかというのは、
いわば「駆け引き」です。
何を重点的にやり、何を捨てていくか
といった駆け引き・見極めが
うまいかどうかが、
本番の点数に直結していくわけですね。
その駆け引きに負けないための
ヒントを1つ言うなら、
—————————————
勝手に「もうあまり伸びない」と
決めつけている分野はないか、
あらためて一度考えてみる
—————————————
ことです。
受験勉強というのは皮肉なもので、
一度経験してしまえば、
その科目(分野)の勉強が
どのくらいの期間で
どのくらい実力が伸びるかわかるのですが、
まだ経験していない段階で
それを見極めるのはなかなか難しいです。
先日も
「受験は情報が命」
といった趣旨のことを言いましたが、
それは今回の話のように、
「どの科目(分野)が
どれくらいの期間で伸びるのか」
といった情報も当然含めます。
そしてその種の情報を得たいなら、
先生に聞くなり
ネットで検索する・相談する
なりすれば、それほど難なく
手に入ることが少なくありません。
だから、もしあなたの中で
「勝手に『もうあまり伸びない』と
決めつけている分野」
があれば、本当にそうなのかを
一度確認をしたほうがいいでしょう。
「この科目(分野)は今からではもう伸びない」
というその判断が、
果たして本当に正しいのか、
という確認ですね。
残り1ヶ月以内になると、あせって
「もう間に合いそうにない」
と勝手に判断したり、極端な場合は
「この科目(分野)はもう無理だから捨てる」
といった判断をする人もいるのですが、
それは勘違いかもしれないのです。
そういう1つ1つの判断が積み重なって、
逆転合格できる人とできない人に
分かれていきます。
だいたいセンター試験は基本的に
教科書レベルなわけですから、
1ヶ月も前から
「この科目(分野)はもう勉強しても伸びない」
と言えるような科目(分野)なんて、
ほとんど無いです。
よくある勘違いは、
「現代文はもう伸びないからやらない」
とか
「数学は今からでは無理」
といった、思考系の科目(分野)を
「もう今からでは伸びない」
と判断してしまうこと。
で、手っ取り早く伸びそうな
細かい暗記ものばかりやっちゃうと。
この判断は間違いなく、合否を左右します。
本来まだまだ伸びるはずの、
配点の高い思考系の科目(分野)を、
早々と捨てて暗記ものばかりやるか、
しっかり思考系の科目(分野)も
最後まであきらめないで
時間をとってやっていくか。
どちらが正解かはともかく、
この判断で結果が大きく変わる
のは言うまでもありませんね。
ただし、状況によっては本当に
「この科目(分野)はこのレベルからは、
もう大きく伸びることはない。
だから、この科目(分野)は
実力を落とさない程度のメンテナンスだけして、
まだ実力がついてない
こちらの科目(分野)を重点的にやろう」
といった場合も普通にあります。
ときどきその判断をなんと私(中西)に
ゆだねようとして質問してくる人が
いるのですが、
これはもうあなたにしか判断できないことなのです。
あと1ヶ月で伸びるかどうか、
どうしてもわからない
科目(分野)があるなら、
先生に聞いてみればいいです。
というわけで、勝手に
「この科目(分野)は、もうあまり伸びない」
と簡単に決めつけるのは非常に危険なので、
そのあたりの判断は慎重にやっていってください。
それではまた。