- 2017-9-12
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~基礎編~, 受験を突破するマインドセット
こんにちは、中西です。
雑誌「プレゼント」の最新号のテーマが
「この先30年安心!目的別すごい勉強法」
というサブタイトルで、
「猛スピード勉強法」
という主題だったのでざっと読んでみました。
基本的に社会人向けの勉強法の話が多かっ
たのですが、大学受験生や資格受験生にも
役立つ話も多々あったのでシェアします。
今回の特集の一つに
「試験の結果を最大化する方法」
という特集が組まれていて、精神科医で、
受験指導の神様とも呼ばれている和田秀樹
先生が解説をされていました。
この特集では誌上診断として、人間のタイ
プをざっくりと
「完璧主義」「要領がいい」
「自己中心」「指示待ち」
という4パターンに大きく分類した上で、
それぞれのタイプにどんな勉強法が良いか
という話がされていました。
簡単な「はい・いいえ」の質問に答える
だけですぐに自分がどのタイプかは分か
るのですが、私は「要領がいい」タイプ
とのこと。
自分自身の実感としては「完璧主義」と
「要領がいい」の間ぐらいではないかと
勝手に思っているのですが、
まあ私のタイプはさておき、興味深かった
のはこの4タイプの中で「最も勉強に向か
ない性格」がどれかという話です。
あなたは先の4つのタイプのうち、どれが
一番勉強に向かない性格かわかるでしょうか。
あまり引っ張っても仕方がないので回答
を言いますと、それは
「完璧主義」タイプ
ということでした。
ここで言う完璧主義というのは具体的に言
うと、教科書を最初のページから順を追っ
て進めていかないと気が済まないようなタ
イプの人です。
和田先生によると、こういうタイプの人は
精神科の分野でも最も問題視されるタイプ
とのことでした。
このタイプの人は少しでもできてないとこ
ろがあると、そこばかり必要以上に気にな
ってしまって、他のことが手につかなくな
ることもあるのです。
また、ノルマを消化しないと気が済まない
性格のせいで睡眠時間を削ってまで勉強し
ようとして結果的にうつ病になることもあ
るようです。
数日前にこのメルマガで、私の過去の同僚
で心の病気にかかってしまった人は、4人
とも共通して完璧主義の性格だったという
話をしました。
なので今回の話は、私自身の経験則とも
一致している感じです。
記事の方では完璧主義の人の性格がいくつ
か解説されていたのですが、私なりの解釈
で共通して言えると思ったのが、
「捨てる」ことができない
という性格ではないかということです。
完璧主義の性格を端的に表現するなら
ようするにそういうことではないかと。
こういう性格の人は、おそらく時間に余裕
のある時は良い結果を出せる可能性もあり
そうですが(例えば受験までまだ間がある
高1高2の勉強など)、
限られた時間の中で要領よくやっていかな
ければならない状況になると、その完璧主
義の性格が足を引っ張る可能性が高くなります。
いわゆる職人気質といえるかもしれませんね。
職人肌・芸術家肌の人でこういうタイプの
人は多いですから。
私自身も「いいものを作りたい」と思えば
思うほど、完璧主義的な思考になることが
あるので、感覚的には非常によくわかります。
ただ受験でも仕事でもそうですが、現代は
何をやるにしても、「限られた時間」の中
で、100点満点ではなく、「合格点」の結
果を出していくことが求められることが非
常に多い時代です。
こういう時代においては、あまり完璧主義
が度を過ぎてくると結果を出せなくなる可
能性が高まります。
結果を出せないならまだいいですが、生き
づらくなる場合すらあるわけです。
この完璧主義タイプの人は基本的に真面目
な人・努力家な人が多いので、少しだけ考
え方を変えて「捨てる」勇気を持つことが
できれば、急スピードで成長する事も可能
だと思います。
いずれにしろ現代社会においては、何かに
つけて、「完璧主義」の性格は諸刃の剣と
いうより、足を引っ張るリスクの方が高い
性格だと言えそうです。
なんとなく自分に心当たりがあって、それ
が足を引っ張っているような気がする人は、
何事もガチガチに考えすぎずに、もう少し
要領よくやっていけるように、早めに自分
を矯正していった方がいいですね。
それではまた。