- 2011-1-27
- センター試験対策, 受験を突破するマインドセット, 受験生が陥る不安・焦りの対処法
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
最近いただくご相談などから感じるのは、
センター試験の結果に絶望感をいだいている人や、
あるいは、私立志望の人で、残りわずかの期間で合格する実力をつけることが非常に難しいことに気づき、
激しく落ち込んでいる方も、少なくないようです。
また、絶望していないまでも、この後にむかえる本試験があまりに厳しい戦いになることが予想され、四苦八苦している人も少なくありません。
逆に模試の判定やセンターの結果がよかった人でも、最後の追い込みで油断できるわけがありませんから、100%確実に合格を手に入れるためにもう皆さん必死です。
ようするに、
今この時期が、受験で一番つらい時期
だということですね。
大半の受験生は、現在そういう辛い心理状況だと思われます。
そんな辛いとき、大変なときというのは、案外「たった1つの言葉」に救われることも少なくないです。
それは、友人や家族の励ましだったり、ことわざだったり、有名人の言葉だったり、映画や漫画で出てきたセリフだったりするかもしれません。
これは歴史を見ても同じで、時代を動かした人物たちが、大変な状況のときに「言葉の持つパワー」をうまく利用して、
自分を鼓舞したり、周りの人々を動かした、なんていう例は枚挙に暇(いとま)がありません。
実は、私も浪人時代に「ある1つの言葉」に救われた一人です。
当時私が通っていた予備校の先生が教えてくれたその言葉に、私は救われました。
少なくとも、「受験」というこの一見無駄とも思える一大イベントの、解釈方法の1つを教わった気がしたのです。
その言葉というのが
艱難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす)
という言葉。
「艱難(かんなん)」というのは、困難に直面して悩み苦しむことです。
つまりこの言葉の意味は、
「(玉が磨くと光るように)人間は苦労や辛い思いを乗り越えていくことで、人格が磨かれ、立派な人間になっていく」
といった意味です。
私がこの言葉を言う資格がある人間だなんて、これっぽっちも思っておりませんし、一普通の社会人の中西としては内心では赤面しながらこの言葉を紹介しております・・・
が、しかしです。
すべてにおいて合理性・効率性を追求していくのが当たり前の現代で、何より受験においてもそれらが求められるわけですが、
昔から存在するこういったことわざには、だいたいにおいて人間の真実が含まれているものです。
たしかに、私がこれまで見知った方で、「素晴らしい人格の方だ」と思った方は、例外なく大変な苦労をされた方ばかり。それも1度どころか何度もです。
だから、このことわざは、うまく説明できませんが、私はほぼ真実だと直感的に理解しています。少なくとも、一面の真理をついているのは間違いないかと。
「艱難汝を玉にす」(かんなんなんじをたまにす)・・・私の勘ですけど、この言葉が純粋に心に響くのは、おそらくは10代~20代前半くらいまでではないでしょうか。
20代後半から30代、40代以降になると、残念ながら、そんなには心に響かないのではないかと思われます。心に響く年代ってのがある気がします。
10代でも、別に「だから何?」って思う人もいるでしょう。別にそれでもいいのです。言葉の良さ・価値は100%全員には伝わらないものだとはよくわかっているのですが、
100人中、数人でもこの時期に聞いて、心に響く人がいてくれたらと思いご紹介しました。
艱難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす)
この言葉を信じるなら、あなたは今、玉になりつつあるのだと思います。