- 2013-6-23
- おすすめ記事, 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験勉強をしていると、1日のTodoリストの中には、心理的にやるのが「軽いもの」から「重いもの」までいろいろあると思います。
「軽いもの」は簡単に処理できますから問題ないわけですが、問題は「重いもの」の方ですね。
その中で、さらにもっとも「重いもの」、つまり1日のTodoリストの中で一番「重いもの」をどう処理していくかというのは、勉強の生産性アップの非常に重要なポイントになってきます。
先日、当会で運営しているOCP(受験勉強オンラインコーチング・プログラム)のメンバーさんの一人が、このような1日の中でもっとも「重いもの」のことを
【 ボスキャラ 】
と表現して呼んでいたんですね。
その人のいるグループの中では、その名称が流行語になりそうな勢いで、「ボスキャラ」というワードでなんだか盛り上がっておりました。
直感的に意味はわかると思いますが、一応解説しますと、1日の中でもっとも「重いもの」ですから、
それを1日のTodoリストの中の「ボス」だと表現しているわけです。
これに「キャラ」(=キャラクター)をつけて「ボスキャラ」と呼んでいるわけですが、それくらいのことで勉強の生産性が何か変わるのか?
結論から言いますと、大きく変わります。
何がどう変わるかといいますと、そもそもまず「ボスキャラ」というこの表現ですが、完全にゲーム用語であるわけです。
世の中にはいろんなゲームが無数にありますが、多くのゲームにおいては、たいてい「敵」が存在し、その敵を倒していくところにゲーム性があります。
そのゲーム(もしくはゲーム内の各章)の最後の最後に出てくるのが、「ボスキャラ」です。スーパーマリオで言えば「クッパ」がそれ(たとえが毎回古くて。。(ノД`;))
つまり、多くのゲームは「ボスキャラ」を倒すことが目的になっているわけですが、ゲーム経験がある人にとっては、この「ボスキャラ」という表現を使う場所というのは、もうゲームの世界観そのものになってくるのです。
この「ゲームの世界観」を勉強に取り入れるというのがポイント。
受験勉強の生産性アップにおいて大切なことは、「いかに勉強を楽しめるか」という点になるわけですが、
その1つのコツとして、「勉強をゲーム的に楽しむ」というものがあります。
受験勉強というのは、なにか「深遠なる学問」みたいにとらえるよりも、もう少し軽く「ゲーム」のようなものだととらえたほうが、
勉強そのものを楽しく進めていくことができ、成績も上がって、結果的にその「深遠なる学問」をするための基礎知識もしっかり身につく場合が多いのです。
そう考えると、いかに勉強に「ゲーム性」を持たせるかというのは、非常に重要なポイントになるわけですが、この「ボスキャラ」という表現を使うことで、その「ゲーム性」を一気にアップさせることができます。
具体的には、たとえばTodoリストをこのように書いてみるのです。
<今日のTodoリスト>
速読英単語 2ページ
古文の文法 4ページ
数学の宿題 第7章
模試の復習 1科目分 【ボスキャラ!】
漢文の句法 1ページ
この例でいえば、あなたの中で「模試の復習」が1日の中でもっとも「重いもの」であれば、そのTodoの横に「ボスキャラ」とか「ボス」などと書いておく。
「ボスキャラ」と表現したからには、それを「倒す」ことが目標になるわけです。
「模試の復習をやらなきゃ」という腰が引けた状態から「ボスキャラを倒してやる!」というふうに、表現一つで考え方が180度変わるわけですね。
もちろん、実際にやることは同じなわけですが、大事なのは「やることそのもの」ではなくて、「脳の中でそれをどう認識したか」です。
1日の中でもっとも重いものを「ボスキャラ」と表現したことで、自然と「ボスキャラを倒すぞ!」という思考回路になります。
そしてその時点で、いい意味で精神的に「攻撃的」になれているわけです。「ボスキャラ」というのは、当然「倒すもの」ですからね。この言葉を使うことで、自然に「負けるわけにはいかない!」と思えるようになります。
同じ「模試の復習」をやるにしても、なんとなく腰が引けた状態で「あー、模試の復習やらなきゃ」という思考になっているのか、「今日のボスキャラ、絶対倒してやるぜ!」という積極的な思考になっているのか。
この精神状態の違いによって、結果がまったく変わってくるのは言うまでもありません。
そのTodoの達成率はもちろん変わりますし、積極的に立ち向かえている人は、同じ終わらすにしてもTodoを完了させるまでの時間が早くなります。
大事なのは、そのTodoをあなたの脳がどう認識するかなのです。
Todoを処理するときに、腰が引けた状態になっていては絶対ダメ。その時点で負けです。「倒してやるぜ!」といい意味で攻撃的になれるかどうかが重要。そういう大切な積極性・攻撃性を、ゲーム性を持たせながら自然に引き出せるマジックワードが「ボスキャラ」なのです。
あなたの今日の「ボスキャラ」はどれですか?
1日のTodoリストの中で、どれが今日の「ボスキャラ」になるのか考えてみてください。
毎日どれか1つを「ボスキャラ認定」してから、ゲームをするときのように積極的に受験勉強を楽しんで行ってほしいと思います。