- 2013-6-21
- おすすめ記事, 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 勉強の集中力アップに役立つアイテム
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験勉強においては、どんな勉強をする場合であっても、時間を強く意識しておく必要があります。
この「意識しておく」というのは、文字通りの頭の片隅でぼんやりと意識するということではなくて、具体的にいえば、「時間をしっかりと計測する」ということです。
この「時間を計測する」という行為には、いくつかの方法があるのですが、主なものとしては、
1、「時計」で時間を計測する
2、「ストップウォッチ」で時間を計測する
3、「キッチンタイマー」で時間を計測する
という3つの方法があるわけです。
あえて計測する方法を「機器」別にわけてみたのですが、違いはわかりますでしょうか。
実は「時間を計測する」と一口に言っても、この3つの「機器」には明確な性質の違いがありまして、その性質の違いを理解しておくと、勉強の生産性や集中力を賢く高めることができるようになります。
まず3の「ストップウォッチ」というのは、その勉強に「何分かかったか」を計測するものです。体育の時間に100メートル何秒かかったかを計るのもこれですね。
ボタンを押した瞬間に時間がどんどん増えていく「カウントアップ」方式を採用しているのがストップウォッチ。
ですから、今現在、自分が何か特定の勉強をするときに「どれくらいの時間がかかるか」を知りたいときには、利用するといいでしょう。
2の「キッチンタイマー」は、ストップウォッチとは逆に、時間を設定してスタートボタンをおすと、どんどん時間が減っていく「カウントダウン」方式です。
カウントアップ方式の機能がついているものもありますが、ストップウォッチとの最大の違いは「カウントダウン」方式で計測できる点だといえます。
よって、「一定の制限時間内」に勉強を終わらせたいときには、キッチンタイマーを使うのがベスト。
もちろん、ストップウォッチのようなカウントアップ方式でも制限時間を決めて勉強することはできますが、たとえば制限時間が30分の場合に、
「0から30分に少しずつ時間が増えていく」(カウントアップ)のと、「30分から0に少しずつ時間が減っていく」(カウントダウン)のとでは、
ハッキリ言って緊張感がまるで違うのです。ピンとこない人は、一度試してみれば違いがよくわかると思います。
最後に、1の「時計」で計測するパターンですが、これは「時刻」を強く意識したい場合に限定して使ったほうがいいと私は考えています。
たとえば、「今日の勉強は22時まで」と決めているとすれば、ストップウォッチやキッチンタイマーを使うより、時計を見ながら勉強したほうが緊張感が出ます。心理的には、
「あーやばい!あと35分で22時になる。それ以上は延長しないぞ!急がなきゃ!」
といった状況で、この緊張感というのは、時計をみて、時刻を意識することでしか高まりません。
また、模試を受けるとき、本番さながらのタイムスケジュールで過去問をやるときなども、時計を使って行う方法が向いています。
以上、「ストップウォッチ」「キッチンタイマー」「時計」と3つの機器をその特性別にお話しましたが、
実際のところ、ふだんの受験勉強においてもっとも利用頻度が高いのは、ほとんどの人にとっては「キッチンタイマー」になるはずです。
なぜなら、ふだんの勉強においては、各Todoリストごとに制限時間(所要時間)を設定して、その時間内に終わらせるのを目標に、勉強に取り組むパターンが大半だからです。
よって、キッチンタイマーをまだ持っていない人は、1,000円までで良いモノがたくさん売っていますので、早めに手に入れてふだんの勉強に導入することをおススメします。
繰り返しますが、「ストップウォッチ」や「時計」でも時間を計測することはできますが、カウントダウン方式で計測することで、
どんどん残り時間が0に近づいていく“緊張感”
こそが、集中力アップ・生産性アップの大きなポイントになるのです。単純な数字のマジックですが、この違いは本当に大きいです。
受験勉強で時間を意識するときは、計測する機器ごとの性質の違いをよく理解した上で、それぞれの機器をうまく勉強に利用してもらいたいと思います。