- 2026-8-31
- 効率的な時間管理術, 勉強のやる気アップ法
こんにちは、中西です。
8月が終わり、いよいよ9月がスタートします。
残暑も続くと思うので、基本的にはまだしばらく夏っぽい日々が続くでしょうが、
「夏本番」「真夏」といった期間は、8月から9月に変わるこのタイミングで終了し、
「区切りを迎える感覚」
が強まると思います。
実は、この人間が持つ「区切り」の感覚というのは案外強力なパワーを持っています。
うまく意識すれば、これまでの自分を仕切り直して、新たな自分としてスタートさせるタイミングとして利用することも可能です。
心理学的には「フレッシュスタート効果」とも言いますが、
この効果が改めて認められた研究がありましたので、今回はそれをご紹介します。
結論から言いますと、
【 「今日は特別な節目だ」と意識することで、「これまでの自分」と「これからの自分」を心理的に切り離しやすくなる 】
ということが判明しています。※参考:本メール下部に記載
これは2025年に筑波大学と江戸川大学によって行われた研究ですが、
被験者は日本人457人で、この被験者を対象にオンライン実験が行われました。
この実験では、参加者をランダムに4つのグループに分けたとのことです。
1.元日+節目を強く意識
2.大晦日+節目を強く意識
3.元日+節目を意識させない
4.大晦日+節目を意識させない
「節目を強く意識」というのは、要はその日を特別な日と意識させるということです。
逆に「節目を意識させない」というのは、元日や大晦日であっても、普通の日と捉えるようにするということ。
つまり、研究者が知りたかったのは、
1.始まりの日が効くのか
2.終わりの日が効くのか
3.そもそも節目として意識することが重要なのか
この比較実験によって、まず「特別な節目」と意識すると、本当に節目らしく感じることがわかりました。
元日や大晦日を「特別な節目」として意識させた人ほど、その日を意味のある区切りだと強く感じることができたようです。
単にカレンダー上の日付が変わるだけでなく、「ここで一区切り」と自分で意味付けすることが重要だったわけですね。
もう一つ興味深かったのは、節目を強く意識した人ほど、「これからの自分」を「現在の自分とは少し違う存在」として感じる傾向が強くなったことです。
論文では、これを「self-dissimilarity(自己非類似性)」と呼んでいます。
要は感覚として、「今年までの自分は一旦ここまで。来年からは新しい自分としてやり直せそう」という感じになるということです。
ちなみに、始まりでも終わりでも効果はほぼ同じだったようです。
つまり、元日を「新しい期間の始まり」、大晦日を「古い期間の終わり」と認識してもらい、両者を比較したところ、有意な違いがありませんでした。
つまり、「新しい年が始まる」でも「今日で今年は終わり」でも、心理的な区切りとしては同じように機能したということになります。
研究は元日と大晦日で行われましたが、月単位で見て、月末を「ここまで」と区切ることでもリセットのきっかけになり得るということです。
したがって、
「8月で古い自分は終わって、夏が終わって、9月からは新しい自分になる!」
と意識することで、仕切り直しや再スタートを切りやすくなるわけですね。
完璧な人なんていませんので、8月が納得いかなかったり、夏が全体的に納得いかない自分だったのなら、
9月に入ったのをきっかけに、節目だと意識すれば、新しい自分に生まれ変わりやすくなる。
なんとなく都合が良い感じもしてしまいそうですが笑、終わったことを嘆いても仕方がないので、うまく気持ちを切り替えるのは非常に重要だと思います。
節目を意識することが、そのきっかけになり得るわけです。
まとめると、節目を意識すると、「過去の自分」と「これからの自分」を心理的に切り離しやすくなり、
【 目標を仕切り直すきっかけになり得る 】
ということになります。
そして節目は、年末年始のような大きなタイミングに限らず、
季節の変わり目だったり、月末から月初にかけてでもいいわけです。
まさに8月が終わって9月が始まる、このタイミングを都合よく「仕切り直しのきっかけ」にできるということですね。
人は「ここから新しい期間が始まる」と節目を意識すると、それ以前の自分とこれからの自分を心理的に切り離しやすくなるというわけです。
したがって、8月や夏の間に目標に挫折していたり、納得のいかない自分の状況があったとしても、
「9月のスタート」や「夏の終わり」という点で、今このタイミングに節目を意識することで、仕切り直しの日に設定しやすくなります。
その結果、再スタートを心理的に切りやすくなる可能性があるということです。
ということで、夏の間や8月に納得のいかない部分があった人は、
「9月から心機一転するぞ!」
などと節目を意識して思うことで、立て直しや仕切り直しがしやすくなりますので、
心当たりがある方は参考にしてみてください。
※参考
Effects of start vs. end temporal landmarks on self-dissimilarity and goal motivation
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2666622725000024


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