- 2026-8-30
- ChatGPT
こんにちは、中西です。
AIの進化のスピードが凄まじいことになっております。
AIの新しいバージョン、新しい機能、新しいアプリが毎日のようにボコボコでてきて、
すべてに追いつくのはほぼ不可能です。
私も見る予定の最新のAI記事やAI動画も山のように溜まっていて、1ヵ月もしないうちに最新ではなくなっていたりします。尋常ではない変化の速さだと思います。
法律や制度も追いついていないので、ある意味で非常にカオスです。
先日、東京大学のAIのトップ研究者で政府のAI戦略会議の座長でもある松尾豊教授が、そのような現在のAIのカオスな状況をさして
「非常にエキサイティング」
とおっしゃっていました。
個人的には、このエキサイティングという言葉はよくわかりますね。いわゆるワクワク感。
前向きに捉えれば、これほど面白い状況もないと感じます。
また、変化のスピードもすごいですが、同時にAIを利用する上で変わらない部分・本質的な部分も存在しています。
そのうちの1つが「質問の重要性」です。
質問の仕方が重要だと言うのは、AIを利用していれば誰でも感じると思いますが、
AIを利用する上で「質問の重要度」が下がる事は今後もないでしょう。
今回改めて、それが最新の研究でも判明しておりました。
8月26日に公開されたばかりのAI関連の論文なのですが、興味深い内容だったのでご紹介します。
まず結論からざっくり言いますと、
【 AIに「なぜ?」「どうして?」と深く質問する人ほど、課題の質が高い 】
ということがわかりました。※参考:本メール下部に記載
これはイギリスのノッティンガム・トレント大学の研究ですが、
大学院生22人を対象に、AIを使って課題に取り組んでもらいました。
AIとどのようなやりとりをしたかまでチェックしたようです。
さらに、その前後でテストを行って計測もしました。
この実験の結果、
「なぜ?」「どうして?」「説明して」
などと深掘りする質問をする人ほど、課題に対する理解レベルや、テストの点数が高くなることがわかりました。
一方で、深く質問したからといって、学習直後の記憶テストの成績が高くなるわけではなかったようです。
つまり、AIは深く質問して理解を助けてもらうのには有効でも、
記憶に定着させて覚えるためには、自分でしっかり思い出す、いわゆる検索練習も別途必要という感じの結果となっておりました。
これは質問の数が多ければいいということではなく、より内容を理解するための深い質問をするほど、理解度や課題の点数がアップするということです。
まあ22人と規模が小さい研究ですし、記憶テストは学習直後だけで、翌日や1週間後の記憶は調べていません。
そのため、深い質問をすれば必ず理解度や課題の点数が上がる、というような因果関係が証明された感じではないのですが、
【 AIへの質問の深さが深いほど、有意に理解レベルや課題の点数が上がった 】
という相関関係ははっきりと出た形です。
やはりAIに真面目に質問して、自分の中で完全に理解できるまで、
「なぜ?」「どうして?」「どういう仕組み?」「具体例を出して」「その理由は?」「反対のケースではどうなる?」
といったように、様々に深堀りの質問をしていくのは重要ということになりそうです。
ただ、「質問力」という言葉もあるように、質問する力も問われるということになると思います。
普段AIを使っている方ならわかるかと思いますが、
やはりAIは、こちらの質問の投げ方や質問の深さ、質問の質によって、その質問レベルに合った回答を返してきます。
そのため、質問力が低い人は、同じ物事をAIで取り扱っても、最終的な理解度が全然違ってくるということになりそうです。
では、その質問力はどうやって身につけるのかというと、
これはまさに考える力(思考力)や知識量、読書量、多角的なものの見方なども問われてくるのではないかと個人的には思います。
平たく言うと、「頭をしっかり使う」と言うことでしょうね。
頭を使うということに億劫な人は、まともな質問もできず、AIも宝の持ち腐れになりかねないということ。
皮肉なことに、AIが万能すぎて、AIさえあれば何でもかんでも実現できそうに見えるのですが、
実際は使う人間側の考える力=思考力、知識量、質問力などが問われるということです。
ということで、AIを利用する上で質問が重要だというのは体験的に感じていた方も多いと思いますが、最新の実験でも、
「AIに深い質問ができるほど、その内容の理解レベルや課題の点数が上がる」
ことがわかりましたので、
特にAIで調べ物や勉強など、インプット系でAIを使うときは、この点を意識しておくと良さそうです。
※参考
What students ask matters: LLM interaction depth, task quality, and immediate recall in higher education
https://link.springer.com/article/10.1186/s41239-026-00617-6


集中力研究家&コーチ中西の








