- 2026-8-28
- 受験を突破する食事法
こんにちは、中西です。
前回まで4回にわたって、飲食が心身に与える影響についての研究をご紹介してきました。
ここまでの内容を簡単にポイントだけまとめますと、
1.美味しいものを食べると、やる気や集中力がアップする(九州大学の研究)
2.体の水分が不足すると、ストレスが増大する(イギリスの研究)
3.軽い脱水状態なら、緑茶でも水とほぼ同じように水分補給ができ、カフェインの利尿作用で尿が増えることもない(奈良女子大学の研究)
4.無糖の炭酸水を飲むことで間食・飲酒が減り、体重もわずかに減少する(アサヒ飲料など4つの組織による研究)
をご紹介してきました。
この流れで、今回は8月19日に公開されたばかりの研究で、
食物繊維
に関する興味深いものがありましたので、ご紹介します。
まず結論からざっくり言いますと、
【 食物繊維や植物性食品が多い食事をした日は、その日の夜の睡眠の質が高くなる 】
ということが判明しました。※参考:本メール下部に記載
この研究は、イスラエルのワイツマン科学研究所やテルアビブ大学(イスラエルを代表する世界トップクラスの大学)などの研究チームによって行われたもので、
上記の通り、2026年8月19日に国際学術誌「Nature Health」で公開されたものになります。
この研究の特徴は、研究室で一晩だけ食事を変えるような実験ではなく、
普段の生活の中で、その日に何を食べたかと、その夜にどう眠ったかを大量のデータで調べたことです。
被験者は4793人で、リアルタイムで食事内容を記録し、睡眠についてはウェアラブル機器を使って、
・深睡眠
・レム睡眠
・浅い睡眠
・総睡眠時間
・睡眠中の心拍数
などを測定しました。
結果どうだったかというと、食物繊維の密度が高い食事をした日は、そうでない日と比較して、
深睡眠+0.59ポイント
レム睡眠+0.76ポイント
浅い睡眠-1.35ポイント
睡眠中の平均心拍数-1.14回分
という違いが確認されました。
つまり、より深い睡眠やレム睡眠の割合が増えて、浅い睡眠が減ったという点がポイントになります。
研究者は、深睡眠やレム睡眠を体や脳の回復に関係する「回復的な睡眠」として捉えています。
簡単に言うと、
【 体や脳が回復しやすい「回復的な睡眠」が増えた 】
ということになります。
また、この研究でもう一つ面白かったのが、
「植物性食品の多様性」
が睡眠に影響を与えていたことです。
この研究では、その日に食べた異なる植物性食品の数も調べていました。
例えば、野菜だけ1種類をたくさん食べるよりも、
野菜、果物、豆、全粒穀物、ナッツなど、
いろいろな植物性食品を食べるといった食べ方をした方が、睡眠中の心拍数が低い傾向が確認されました。
「睡眠中の心拍数が低い」
というのは、一般的には体がよりリラックスして休息している状態を示す指標とされています。
なので、単純に食物繊維や植物性食品をたくさん食べるだけでなく、
「食べる種類を増やす」
ことも睡眠の質を高めたと言えるわけですね。
また、種類が多いだけでなく、加工度の低い植物性食品を多く食べた日も、睡眠中の心拍数が低い傾向が確認されました。
つまり、今回の研究をまとめると、
食物繊維が多い
+いろいろな植物性食品を食べる
+加工度の低い植物性食品を多く食べる
…といった食生活と
その日の夜の睡眠の質の良さ
が一貫して関連していた形です。
この研究でわかった流れを改めてまとめると、
食物繊維や植物性食品を多く食べる
↓
その日の夜に深睡眠、レム睡眠が増える
↓
浅い睡眠が減る
↓
睡眠中の心拍数も下がる
↓
より回復的な睡眠になる可能性
という感じです。
ちなみに、この実験で「その日の食事」としているのは、夕食だけではなく、朝も昼も含めています。
要は、睡眠に近い時間帯の夕食だけでなく、1日を通して食物繊維や植物性食品の量や種類を増やすことで、
その日の夜の睡眠の質が高まる傾向が見られたということですね。
余談ですが、私自身は食物繊維を主にキャベツをたくさん食べることで摂取しております。
スーパーで売っている千切りキャベツの袋を買ってきて、それを野菜ジュースとしてミキサーでプロテインと一緒に混ぜて飲んだり、食事と一緒に食べたりしています。
キャベツはアメリカのデザイナーズフーズとして、ガンの予防に最も効果の高い野菜としても知られています。
おまけに夜の睡眠にまでプラスの影響が出るのだとしたら、ますますキャベツはありがたい食べ物になりそうですヽ(´▽`)/
ただし、今回の研究でも判明しましたが、食べる植物性食品は「種類が多い」こともポイントになります。
野菜、果物、豆類、全粒穀物、ナッツ類など、できればいろいろと種類を増やして食べることも重要になりそうです。
私は果物はあまり食べませんが、野菜は他にもいろいろ食べておりますし、納豆や豆乳や味噌汁も食べますし、ナッツ類もよく食べてますので、種類も悪くない感じだと思います。
自分の食生活に改めて自信がつきました。
ということで、食物繊維や植物性食品はたくさん食べて、かつ、いろいろな種類を食べるほど、夜の睡眠の質が上がる可能性が高まりますので、
食物繊維が不足気味の方や、夜の睡眠に課題を感じている方は、参考にしてみてほしいと思います。
※参考
Impact of daily diet on sleep quality
https://www.nature.com/articles/s44360-026-00182-2


集中力研究家&コーチ中西の









