- 2017-7-20
- おすすめ記事, センター試験対策, 効率的な勉強法~中上級編~, 夏休み・冬休み・春休みの勉強法, 模試の対策テクニック
こんにちは、中西です。
受験生活というのは基本的に地味で
あまり変化がない毎日ですが、
そんな中でトップクラスで大きな刺激を
得られるインベントが、“模試”です。
夏休みに入るにあたり、休み期間中に模試
を受ける予定の人も多いと思います。
たまに夏休み中に模試を受けない人がいて、
そういう人は大抵、
「夏休みはまだ満足のいく実力が付いてい
ないから、いい結果が出るわけない。
だから模試を受けるのは辞めておこう」
という発想をしています。これは間違って
いるので注意しておいてください。
この勘違いはとくに受験初期の頃に多いの
ですが、「模試=力試し」と考えている人
が少なからずいるのです。
全国順位とか判定とか偏差値がドーンと数
字で出るので、その数値を確認するのがメ
インの目的だと思ってしまうのもムリもあ
りません。
しかし、この考え方は間違っています。
模試というのは、受けた後に出てくる
点数・順位・偏差値・判定
といった数値が大事ではないんですよね。
それを確認するためにやるのではありません。
「いや、それを確認するのが最重要だろ」
と思った人は、完全に模試を誤解している
ので注意しましょう。
では模試とは何のために受けるのかというと、
1,自分の弱点を発見する
2,出題傾向を知る
3,試験の場慣れ
・・・このあたりが理由になります。
とくに1では「自分がまだ実力を付けられ
ていない弱い部分を見つける(気づく)」
ことが目的なので、模試を受けたあとの
「復習」が重要になります。
弱点を発見したのに、それを放置していた
ら意味がありませんので。
模試が終わったら、当日中に解答解説が配
られることが大半ですが、その解説はかな
り丁寧なことが多いです。
模試を主催する塾・予備校は、模試を一つ
の“宣伝”だと考えていますので、模試で
出題する問題は本番に似せた、本当に練り
に練った良問が多いのです。
そして解答解説にも力が入っています。
よって「模試の復習」は絶対にしっかりや
っておかないと損だといえるわけです。
損というか、わざわざ模試を受けに行って、
その復習をしないというのは、何しに行っ
たのかわかりません。
ところが「模試=力試し」だと考えている
人は、その結果として出る
「点数・全国順位・偏差値・判定」
にしか興味が向かず、受けっぱなしで
「復習」をしない人が多いのです。
根本の模試に対する認識が間違っている
(「点数・全国順位・偏差値・判定」を
確認するものと思っている)ので、
そういうふうに「結果の数値」しか
興味が無くなってしまうと。
繰り返しますが、模試の目的は
1,自分の弱点を発見する
2,出題傾向を知る
3,試験の場慣れ
がメインになります。この3つをよく見て
もらうとわかりますが、これらの目的を果たす上で
「結果の数値(順位・点数・偏差値・判定)」
を知ることは、どれとも関係ないわけです。
そういう「結果の数値」が返却されてくる
のはしばらくたってからですが、模試後に
復習をしっかりすれば、
実は結果が返ってくる前に、すでに
「模試の目的」は果たせているということですね。
というわけで、結論としては、
「模試は結果が返却される前に、
すでに目的を達成している」
ということになりますので、一見わかりや
すい「結果の数値」に一喜一憂するのではなく、
本来の目的をしっかり理解して、自分の
実力アップに模試を有効活用してほしい
と思います。
それではまた。