- 2025-4-29
- メンタルの話
こんにちは、中西です。
ここ最近はずっとAIのデジタル的な話ばかり続いていましたが、
祝日の本日は、ちょっと趣向を変えて、アナログ的な内面の癒される系の話をしたいと思います。
5ヶ月ほど前に、このメルマガで
「感謝の効果効能シリーズ」
をお届けしておりました。
感謝の念を持つことは、想像以上にたくさんの効果効能があることが、世界中の多くの研究で判明しているのです。
その中で特に私が興味深いと感じたものを、シリーズでいくつかご紹介したのですが、
その時のポイントだけをおさらいしますと、以下の通り。
第1回「感謝の気持ちが死亡リスクを低下させ、寿命を延ばす可能性がある」という5万人規模の研究
第2回「感謝が睡眠の質を向上させる」ことが判明した研究
第3回「感謝でモチベーションが向上する」という研究
第4回「感謝が自尊心を高める」という研究
第5回「感謝で前向きになる」という研究
また、第6回の最終回では、感謝に関するメタ分析の結果をご紹介。
感謝の練習を行った人たちと、特に何もしなかった人たちを比較した64の研究が対象になります。
このメタ分析はブラジルのサンパウロ大学によって行われ、感謝の効果を統合的に示した初めての研究(2023年発表)でした。
感謝の練習の具体例としては、以下のようなものが挙げられていました。
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1.感謝日記をつける。
(今日感謝したいことを1つ書き出すetc )
2.感謝の気持ちを手紙や言葉で他者に伝える。
(家族や友達に「ありがとう」と言葉で伝える。
口頭orLINEやメールなどで文章として伝える)
3.感謝の写真をSNSでシェアする。
4.感謝できることを毎日考える。
(寝る前に「感謝できること」を思い浮かべるetc)
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こうした練習がどのような効果をもたらすのか、メタ分析の結果は以下の通り。
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1. 気持ちが前向きになる
・感謝を練習すると、楽しい気持ちや前向きな感情が増加。
・その結果、落ち込んだりイライラしたりすることが減る。
2. 心の健康が良くなる
・不安や悲しみの症状が軽くなる
(例:不安が7.7%減、落ち込みが6.9%減)
・気持ちが安定し、心が軽くなる効果
3. 人間関係が良くなる
・感謝の気持ちを持つと、周りの人に優しくしたり助けたりする行動が増える。
・その結果、他人とのつながりが強まり、人間関係がより良好になる。
4. その他の効果
・悩みやストレスが減り、心が軽くなる。
・前向きな気持ちで未来に希望を持てるようになる。
・「幸せ」を感じる時間が増える。
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・・・という感じで、科学的な観点からは、
感謝という気持ちを持つ事は、あらゆる角度からメンタルに良いだけでなく、
睡眠の質や寿命にまで影響を与えるということが判明しています。
で、ここまでが復習ですが、今回は全く別の角度から
「感謝の凄いパワー」
について解説している人物がいて、
その内容が個人的にかなりインパクトがあったので、シェアしたいと思います。
しかも、その人物は、戦前から戦後にかけて非常に大きな影響力を持っていた人物で、
私が好きな松下幸之助(パナソニック創業者)が師と仰いでいたほどで、
さらに最近では、大谷翔平選手が高校時代に野球部の監督からその人物の本を勧められて以来、愛読していることでも有名です。
これだけでも誰のことがわかった人もいると思いますが、その人物とは
中村天風
という人です。
彼は日露戦争で軍事探偵として大活躍し、肺結核を乗り越え、「心身統一法」を確立した人物で、
自己啓発の業界では知らない人はいない位の人です。
この中村天風が感謝について解説していた動画が、最近YouTubeにアップされており、
その内容が個人的に非常に良かったのでご紹介します。
本人の声ではないですが、中村天風の言葉を8分ほどの動画で朗読しており、聞き取りやすいので音声が良い人は、リンク先の動画をお聴きください。
文章の方が良い方は、以下に文字起こしを掲載しますので、読んでみてください。
私の方で内容やポイントを解説しようか迷いましたが、中途半端に私の解釈を入れないほうが良い気がしたので、そのまま転載します。
「何に感謝すべきか」
も具体的に解説されているので、とてもわかりやすいと思います。
ちなみに、動画は約10万回ほど再生されており、高評価も5000件を超えています。
コメント欄でも多くの人が内容を絶賛していて、コメント欄に書かれた様々な体験談も、参考になる話が多かったです。
興味のある人はコメント欄も読んでみてください。
▼動画「99%が知らない「感謝」の力 | 中村天風 | 生き方 | 感謝 |」
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動画の文字起こし
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人間というものはなあ、
まずはじめに感謝してしまえばいいんだ。
理屈も、順序も、資格もいらん。
ただ、感謝する。
それが人間の心をまっすぐに、強く、正しく育てる第一歩なんだ。
わしはこれまで、病を克服し、戦地を駆け、事業に携わり、多くの人の悩みを聞いてきた。
その中で確信を持って言えることがある。
どんな境遇にあろうとも、「ありがとう」と心の底から言える人間は、必ず運命が好転するということだ。
「こんな苦しい時に感謝なんてできるか」と誰かが言うだろう。
だが、それは逆だ。
感謝するからこそ、苦しみの意味が変わってくるのだ。
人は、苦しみの中に光を見出すとき、本当に目が開かれる。
そしてその光とは、まさに感謝の心の中に宿る。
わしは断言する。
君はいつか、苦しみにさえ感謝するだろう。
「感謝すべきことが起きたら感謝する」
そう思っておる人が多い。
だがそれでは感謝とはいえん。ただの取引だ。
わしが言っておるのは、「まずはじめに感謝してしまえ」ということだ。
朝目が覚めたら感謝する。
呼吸ができていることに感謝する。
家がある。食事がある。家族がいる。学びの機会がある。
それだけで十分だ。
感謝は条件によって左右されるものではない。
どんな時でも、人は感謝を選べる。
感謝することで、自分の心の波を整え、運命の波に乗っていくことができるのだ。
現実というのは、心が先にあって、その後に出来上がる。
心が先、物質が後。
だからこそ、心が曇っていれば、現実も曇って見える。
心が明るければ、現実もまた輝いて見える。
「ありがとう」という言葉は、心を浄化する力を持っておる。
心が浄化されれば、自然とその人の行いが変わり、その行いが結果を変える。
感謝というのは、心の姿勢だ。
姿勢が正されれば、見る景色も変わる。
例えば雨が降った日に、「鬱陶しい」と文句を言えば心は重くなる。
だが、「この雨が田畑を潤す」と思えば、心が澄み渡る。
同じ出来事でも、感謝を通すかどうかで人生はまるで別物になるのだ。
病に倒れた時、わしは死を覚悟した。
肺結核と診断され、医者からは「もう先がない」と告げられた。
だが、インドのカリアッパ氏の一言が、わしの心を打ち抜いた。
「天風よ、その病に感謝なさい。
病があればこそ、一生懸命心理を考えているんじゃないか。」
わしは目が覚めた。
感謝した。
病に、人生に、出会いに。
すると、不思議なことに気力が戻り、体が応え、病が後退していった。
これは奇跡ではない。
心が現実を変えたのだ。
だから、まず初めに感謝してしまえばいい。
どんな状況でも、それが最も強く、尊い心の在り方だ。
人は皆、人生において試練を受ける。
愛するものを失ったり、病に倒れたり、裏切られたり、努力が報われなかったり。
だがな、それを「不幸」と思うから苦しいんだ。
「ありがたいことだ」と思えば、その瞬間に意味が変わる。
失敗も、傷も、全部が糧になる。
感謝の念は、過去の傷さえも癒してくれる力を持っている。
わしの弟子の一人がこう言った。
「先生、なぜ私はこんなにつらい思いをしなければならないのでしょうか。」
わしは答えた。
「つらさがなければ、おまえは心の深みを知らなかっただろう。
人に寄り添うこともできなかっただろう。
それを感謝せずして、何に感謝する。」
彼は涙を流し、背筋を伸ばして生き直した。
今の世の中は、何かを得てからでないと感謝しない風潮がある。
だが、人間とは本来、何もなくとも満ちている存在だ。
「今日は何もいいことがなかった」と嘆くのではなく、
「何もない一日を過ごせたこと」に感謝してみよ。
嵐がなかったことに。
雨風をしのげる屋根があることに。
平凡な食事があることに。
それが真の強さだ。
わしは毎朝、目が覚めるたびに「ありがたい、ありがたい」と声に出すようにしている。
理由などいらん。
ただ生きている。
それだけで感謝できる人間になりたいからだ。
「ありがたい」という言葉を毎日100回口にしてご覧なさい。
心が清められ、物の見方が変わる。
すると不思議なことに、目の前の現実も変わっていく。
感謝をしていると、感謝できるような出来事が起こり始める。
これが宇宙の理だ。
今日も生きておる。
そのことを祝福して、まず感謝してしまえ。
この日本という国も、かつては焼け野原から立ち上がった。
わしが演説をして回った頃、多くの人々は絶望の中にいた。
だが、感謝する者だけが立ち直っていった。
「こんな時に感謝などできるか?」と叫ぶ者もいた。
だが、そう叫ぶこと自体が、自分の心を閉ざしている証だ。
心は選べる。
ならば革命を起こせ。
自分の心に、感謝という旗を立てろ。
怒りではない。
妬みではない。
恐れでもない。
感謝だ。
感謝の中に立てば、
人間はどこまでも高く、どこまでも深く、魂を輝かせることができる。
話はここまでだ。
あとは、君がどう生きるかにかかっている。
今日、一回だけでも感謝してみなさい。
誰にでもいい。何にでもいい。
「ありがとう」と声に出してみよう。
その言葉が、心の鍵となって閉ざされた扉を開けるだろう。
感謝とは、ただの礼儀や習慣ではない。
人生そのものを照らす、最も尊い光だ。
だからこそ、わしは断言する。
まずはじめに感謝してしまえ。
そこからすべてが始まるのだ。
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以上


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