- 2012-3-7
- 1ヶ月100記事企画, おすすめ記事, その他・雑談, 受験が終わった後について, 大学入学前の準備
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今回の記事は⇒「大学での過ごし方を知りたい新大学生・高校生・受験生」が対象です。
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
今回の話は、どちらかというと大学合格が決まった人に特に読んでほしい話。
大学生活が始まったら、バラ色の時間が待っていますヾ(´▽`)ノ。
めちゃくちゃ勉強を頑張って合格したのですから、多少遊んだってかまわないです。
ただ、大学は4年もあるのに、ずっとこの4年間遊んでいたら、ハッキリ言って馬鹿になります(笑)
そうならないために、というかそんな消極的な理由ではなく、自分の人生を充実させるために、ぜひ大学時代にやっておいてほしいのが、
読書の習慣化
です。
「読書」ですから、ネットからの情報収集というニュアンスとは違います。
もう少し深みのある、なんというか、直接すぐには役立たないような読書のこと。
小説でも文学でも評論でも、古典でも、雑学系でも、芸能人の本でも、正直なんでも構いません。
何か目的があって「効率的な情報収集」をするのではなく、読書それ自体を楽しむことを習慣化するわけです。だから、内容はなんでもOK。
読書というのは、ある程度読み出すと、連想が連想を読んで、どんどんいろんな本が読みたくなります。その「読書中毒サイクル」に早く入ってほしいのです。
余談ですが、私は大学に合格した直後、まず真っ先に何をしたかというと、
京都の駅前にある大手書店へ走って行って、「松下幸之助コーナー」の棚にあった本を、横一列、全部買い占めました。
あり金の3万円を全部出して、その一列にあった25冊くらいをすべてカゴに入れ、
レジに縦に積み重ねて、70センチくらいの高さにしてボーンと置きました(笑)
新品の単行本を25冊もレジに縦積みするのは、かなり異常な光景です。
レジのお姉さんは呆然としていましたが、ふつうに「カバーはお付けしますか?」と。。お姉さん、アドリブ一切なし(゚口゚;
何でそんなに買ったのかというと、発狂寸前のかなり異常なレベルで、読書に飢えていたからです。
受験中、本が読みたくてずっと気が狂いそうだったんですね。受験が終わった反動もあったと思いますが。
そこから私の読書生活が始まり、松下幸之助から派生して、どんどんあらゆるジャンルにはまっていきました。
大学を卒業して働き出すと、こういう無駄ともいえる読書ができなくなります。本当に読書をする時間なんて、一気になくなります。
なんとか時間をとって読書したとしても、その本の内容はモロ仕事で使うようなマニュアル本が多くならざるを得ません。
そんなことを続けていたら、薄っぺらい、何の見識も教養もない、ただのマニュアル人間になってしまうわけです。
もし人間に「器」というものがあるとしたら、それは仕事のためのマニュアル本から生まれることはまずないと思います。
仕事と何の関係もない、雑学的な教養から人間の器は形成されていきます。「すぐ役立つこと」ばかり収集しても、人としての深み・見識は生まれません。少なくとも私はそう思っています。
実際、これまで会った尊敬する人は、ほとんど例外なく乱読家の人でした。
その「仕事と直接関係ない読書」で得た知識が、逆説的ですが、その人の内部で熟成されて、時間を経て結果的に「仕事の役に立っている」のです。
読書論を話し出すと、かっぱえびせんのように止まらなくなりますので、今回はこのへんで。
大学に入学することが決まった人は、大いに遊んでけっこうですが、ぜひどこかの段階で、早めに読書をする習慣を身につけるようにしてほしいと思います。
コツは「読書をしなければ(>_<)」と考えるのではなく、マンガを読むように「読みたくて仕方がない」という状態になること。
読書は遊び感覚で楽しんでやるのが、長続きするポイントですね。