- 2024-12-2
- 睡眠効率アップで集中力UP
こんにちは、中西です。
今回は前回に引き続き、「感謝の効果シリーズ」第2回です。
ウォーキングが肉体的なアプローチからの「万能薬」とするなら、
感謝は精神的なアプローチからの「万能薬」だと私は考えています。
前回のシリーズ第1回は、
【 感謝の気持ちを持つことで死亡リスクが低下し、寿命が延びる 】
可能性があるという5万人を対象とした研究結果を紹介しました。
今回は、感謝の気持ちが「睡眠の質」にどのような影響を与えるのかを調査した研究をご紹介します。
※参考:本記事下部に記載
この研究は、イギリスのマンチェスター大学の研究チームによるものです。
研究者たちは、まず仮説として
「感謝の気持ちが寝る前のポジティブな考えを増やし、ネガティブな考えを減らすことで、睡眠の質を向上させるのではないか」
と考えました。
調査対象は18歳から68歳までの男女401人。
アンケート形式で感謝の度合い、睡眠の質、寝る前の考え方、性格特性(いわゆる「ビッグファイブ」と呼ばれる5つの性格タイプ)などが評価されました。
その結果、感謝の気持ちが強い人には以下のような睡眠の改善が見られました。
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① 主観的な睡眠の質が高い(よく眠れたと感じる)。
② 寝つきが良い(寝るまでの時間が短い)。
③ 睡眠時間が長い。
④ 日中の機能低下が少ない(眠気や疲れを感じにくい)。
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研究者によると、これらの効果は、感謝によって寝る前にポジティブな考えが増え、ネガティブな考えが減ることで説明がつくとのこと。
また、他の性格特性や「社会的望ましさ」(他人に好かれたいという気持ち)の影響を除いても、この相関関係は有効でした。
まとめると、
【 感謝の気持ちは「良質な睡眠を得る」ために重要な役割を果たす 】
ということになります。
特に、「寝る前の考え方」が鍵となるため、ポジティブな考えを意識的に持つことが、睡眠の質を向上させるポイントになります。
そして、そのポジティブな考えを引き出す手段として、感謝の気持ちを持つことが効果的だと言えます。
研究者たちは、「感謝の気持ちを高めることで、不眠症などの睡眠問題を改善できる可能性がある」と述べています。
感謝の気持ちを持つことは、睡眠の質を向上させるためのシンプルで実践しやすい方法と言えそうです。
特に、寝る前に感謝の気持ちを意識し、ポジティブな考えを増やすことで、効率的な睡眠が得られる可能性が高まります。
睡眠の質を向上させたい方は、ぜひ参考にしてみてください。