- 2024-11-28
- 運動の話
こんにちは、中西です。
前回は、運動を毎日の習慣にすることで、寒さや多忙による心身の不調を改善し、絶好調になったメンバーさんの話をご紹介しました。
今回は、この流れで運動の効果やメリットについてさらに掘り下げてお話しします。
よく「運動をしても痩せない」と言われますが、私自身もウォーキングを習慣的に行っていても、それだけで劇的に体重が減る感覚はあまりありません。
それでもウォーキングなどの有酸素運動をしていると、体の調子が良くなり、健康が維持されているのを実感できます。
そのため、直接的に痩せる効果が少なくても、運動を続けられているのだと思います。
では、ダイエットにおいてウォーキングや筋トレなどの運動がまったく役立たないのでしょうか。
仮に運動をしても肥満・過体重の状態が変わらなかった場合、意味がないと感じる方もいるかもしれません。
一般的に「肥満や過体重は不健康」だと認識されていますが、最近発表された興味深い研究があります。
結論から言いますと、
【 肥満やメタボ体型であっても、運動を習慣化している場合、健康リスクは標準体型の人と変わらない 】
ということが分かりました。
これはアメリカのバージニア大学などの研究チームが約40万人の成人を対象に行った、20件の研究を統合したメタ分析の結果です。
メタ分析は複数の研究結果を統合して解析するため、非常に信頼性の高い研究とされています。
この研究によると、肥満の人は標準体重の人に比べて、死亡リスクや病気のリスクが2~3倍高いことが分かりました。
特に、肥満かつ運動習慣のない人は死亡リスクが3倍以上に上昇することが確認されました。
また、標準体重であっても運動習慣がない人は、死亡リスクが2倍になることも判明しました。
ここまでは一般的な知見と同じなので、予想通りかと思います。
一方で、肥満やメタボ体型であっても、運動習慣のある人の場合、死亡リスクは標準体重の人と同じレベルであることが分かりました。
つまり、肥満かどうかよりも、運動習慣の有無が健康リスクに大きな影響を与えるということです。
【 肥満であっても運動を習慣化していれば、死亡リスクは高まらない 】
という結果です。
繰り返しますが、これは計約40万人に及ぶメタ分析の結果なので、科学的な信用度は最も高いです。
つまり「肥満・過体重・体型がメタボっていても、運動を習慣にしていたら(標準体型で運動している人なみに)健康ヽ(´∀`*)ノ」ということで、ほぼファイナルアンサーかと。
私自身もメタボ体型になったりならなかったりという経験を繰り返してきましたが、運動の習慣を完全に途切らせることはほとんどありませんでした。
そのため、体型がメタボ気味の時でも、体感的には健康でした笑 なので私の実感とも一致しております。
一般的には肥満体型だと不健康や病気のリスクが高そうなイメージを持たれるかもしれませんが、
「運動習慣がある場合」は、健康リスクが標準体型の人と変わらないということが証明されたことになります。
もちろん、肥満よりも標準体重の方が望ましいことは言うまでもありません。
しかし、肥満やメタボの状態だからといって、必ずしも健康リスクが高いわけではなく、運動習慣がそれを左右すると言えます。
そのため、肥満がなかなか改善しない方も、健康リスクを抑えるために、まずは運動を習慣化することを目指してみてください。
仮にダイエットがうまくいかなかったとしても、運動をしていれば体の健康状態を維持することができるはずです。
個人的には、この情報を免罪符にして
「運動さえしていればめちゃ太っても大丈夫!」
などと都合よく解釈して、油断しないように気をつけたいと思います笑