- 2023-3-18
- 第二領域の話
こんにちは、中西です。
前回の続き。
前回は、実行することが難しい第二領域(緊急ではないけど重要)のタスクを実行することができない場合、最終手段は
「他人を利用する」
という方法であり、その有効な方法の1つをご紹介しました。
その研究では、目標を決めて、それを自分の頭の中で思っただけのグループよりも、
【 「目標と行動の約束」を友人宛に書いた 】
グループの方が、目標の達成率が1.5倍も高かったことが判明。
で、前回の最後で、実はこの研究には「もう一つのグループ」が存在していたという話をしました。
前回は省略しましたが、この研究はドミニカン大学のマシューズによる研究で、アメリカ・ベルギー・イギリス・インド・オーストラリア・日本から、様々な業種で働く267人の社会人を集めて行われた実験でした。
複数のグループに分かれて実験が行われ、前回お話ししたように「目標を頭で思い浮かべる」だけのグループより、
【 第三者に「目標」と「行動の約束」を書いて報告 】
したグループの方が達成率が1.5倍にもなったわけですが、
このさらに上を行く1.8倍の達成率を叩き出したグループがありました。
ざっくり2倍近くもの驚異的な達成率を出したグループが1つだけあったわけですが、そのグループは、第三者に「目標」「行動の約束」に加えて、
さらにもう一つ、他のグループがやっていなかった「別の指標」を書いて報告していたのです。
それは、何かと言うと、
【 進捗記録 】
でした。
つまり、目標とそれを達成するための行動を約束した上で、それだけにとどまらず、それがどの程度のペースで進捗していったかの記録も合わせて第三者に報告していたのです。
このグループだけが突出していて、2倍近くもの達成率を叩き出しました。
実は、他の研究でも「進捗報告」をすることで、実行力が大きく高まることが判明しています。
というわけで、第二領域などの実行が難しいタスクが、どうしても1人では実行できない場合、他人を利用するのが最終手段であり、他人を利用する場合には、
【 目標+行動の約束(計画等) +進捗の記録 】
を報告するようにすると、劇的に達成率がアップする可能性が高いので、1人では難しい人は参考にしてみてください。
それではまた。