- 2015-1-29
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とてもよく聞く“あの話”の信憑性
こんにちは、中西です。
私の中で、以前から“かなりうさん臭い説”ではないかと疑っている話があります。
その話は、私が中高生のころからわりと常識のように学校でも塾でも先生に言われてきて、今現在でもふつうに多くの人がよく使う一般的な話なのです。
が、昔から私の中では“あやしい都市伝説”に近い「信じるか信じないかは、あなた次第!」的な言説と変わらないのではないかと思っている<(_ _)>話があるのです。
それは・・・
「起床から3時間は脳が十分働かない」
という説です。
「起床から3時間は脳が十分働かない」説の根拠は?
この話、あなたも一度や二度は聞いたことがあるはず。「起床から3時間くらいは脳は十分に働きません」とか「脳は起床から3時間ぐらいしてから一番よく働きます」といった話です。おそらく聞いたことが無い人のほうが少ないだろうと言えるほど、非常によく聞く有名な話だと思います。が、正直私自身はずいぶん前からこの話は相当疑っています。
よくこの話を引用して「試験が朝9時からの人は6時に起床すればいい」とか「7時に起床したら10時頃に集中力がマックスになる」的に使われるのですが、その説明をしている人でその根拠となる何らかの実験データや論文を引用している人を私は見たことがありません。
ほとんどの場合、「『起きてから3時間後から脳が一番よく働く』と言われています。」のように「言われています」などとは書かれているのですが、その根拠を同時に示している人は皆無です。(もしそのようなデータがあれば教えてください。私は真実が知りたいだけなので)
実際は、「起床直後」からでも集中できる人は多い
ちなみに、私自身の経験や、これまでブログやメルマガの相談も含めて4桁の受験生の生活習慣・学習状況見ていますが、起きてから2~3時間ぐらいまでが一番集中できるという人も非常に多いのです。といいますか、そちらのタイプの方がずっと多いように感じます。
たしかに「起きてから3時間くらいしないと脳が働かない感じがする」という受験生もいるのですが(今現在サポート中の受験生にもこちらのタイプはいます)、全体としては「起きてから3時間経たないと集中できないタイプ」よりは、「起きてから3時間くらいまでが一番集中できるタイプ」の方が明らかに多いように感じるのです。私自身もそうです。
「起床して何時間で脳が働くか?」の一般論はあまり意味がない
しかし、どちらが正解かよりも、受験生にとってより重要なことは、かりに「起床から3時間後まで脳は十分働かない」という実験結果やデータがあったとしても、それはそのまま自分自身に当てはまるとは限らないということです。
たとえば、体質が朝型か夜型かによっても違いますし、前日の睡眠時間によっても違ってきますし、同じ人でも何時に起床するかによって変わる可能性がありますし、「起床してからの3時間で何をするか」によっても違ってきます。
もし起床から3時間経つまでの間に、難しい過去問を制限時間120分を計って超集中して解いていたらどうなるか。この場合は、言うまでもなく3時間経つころには脳が相当疲れてパワーダウンしている可能性のほうが圧倒的に高くなります。つまり、「起床後から3時間で何をするか(どうすごすか)」によっても、3時間後の脳の状態などまったく変わってくるわけで、一概に3時間後のタイミングが脳のベスト状態とは限らないのです。
わかりやすく伝えるためにやや極端な例を出しましたが、このように「起床から3時間の間に何をするか」によっても状況は大きく変わるのです。
その点を考慮すれば「起床して3時間後から脳が一番よく働く」という説がかりに脳の本来の性質として正しかったとしても、自分の状況・体質・環境・生活パターンに合うかどうかは、あらためて自分で検証する以外にありません。
どっちにしろ「自分に合うパターン」を検証するしかない
私自身は単に真実が知りたいだけなのですが、と同時に、受験勉強や生活習慣に現実的に役立たない話は意味が無いという主義でもあります。
よって、繰り返しますが、私は自分の経験&受験生を見てきた経験でいうと、「起床してから3時間は脳はしっかり働いてくれない」的な話というのは信憑性が薄い上に、実際問題としてもあまり役立たない話だという認識を以前から持っていました。そのため、ブログやメルマガでもこのテーマは扱いをほとんど避けてきたのです。
しかし、信憑性がかなり薄いわりには多くの人がこの話を根拠が無くても普通に話し、一般的にもとてもよく使われている状況なので、あえて今回は私の見解として
「この話はあまり気にしない方がいいよ。『自分にとってどういうパターンがベストか』を検証する方がより重要」
と受験生の皆さんにアドバイスしておきたいと思います。
P.S
本文にも書きましたが、私はただ真実が知りたいだけ(もっと厳密に言えば受験生の役に立てばいいだけ)なので、誰かが間違ったことを言っているとか、俺が正しいんだとか、そんなことを言う気は微塵もありません。
今回の話は、「一般的に非常に広く流布しているわりに信憑性が薄く、明確な根拠を元に解説している人も見当たらず、自分の状況・環境・体質・生活パターン等によっても大きく変わる話なので、その言説自体があまり役立たない話ではないか」という現時点での私の見解をお伝えしたまででございます。
実はそれっぽい研究結果や学者さん(海外含む)の話などは何個か見たことはあるのですが、どれも非常に特殊な状況下での実験だったり、人数が極端に少なかったり、個人的な経験だけで根拠が不明だったりして説得力を感じるものがありませんでした。
もし上記のテーマにおける信憑性の高い研究、データなどをご存知の方がいらっしゃいましたら教えていただけますと幸いです<(_ _)>発見でき次第、追記予定。
P.S2
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