- 2023-1-24
- 働き方・キャリアの話
こんにちは、中西です。
私の中で、芸人さんに対する憧れが昔からあるのですが、とてもかっこいい職業だなと思うわけです。
そんなかっこいい芸人さんの中でも、今私の中で1番かっこいい芸人さんは誰かと聞かれたら、
ねづっちさん
と答えると思います。
ところが、正直に告白しますと、私はつい数年前まで、ねづっちさんのことを、あまりかっこいい芸人さんだとは思っていない時期がありましたm(_ _)m
全くもって、私の見識不足だったと恥じております。
私はかれこれ17年ほど家にテレビを置いてなくて、ねづっちさんが大ブレイクした時も全然知らなかったのですが、調べてみたところ、2010年頃にテレビではすごくブレイクされていたようです。
彼の持ちネタは「なぞかけ」で、あるお題に対して「整いました」と言って、秀逸な「なぞかけ」を披露する芸になります。
で、私自身は、ダウンタウンの「ごっつ」なんかを見て育ったので、こういう言葉遊び的な笑いが好きではなかったんですね。
昔「ボキャブラ天国」と言う番組が大流行したことがあるのですが、その時も一度だけ見て「単なるダジャレやん」としか思えず、全く面白いと思えませんでした。
それは「面白い」ではなく「うまい」のであって、そのうまさに「感心」する事はあっても、別に「笑える」わけではないよね、と。
お笑いの嗜好は人それぞれですが、私自身は言葉遊び的な笑いは、自分の好みに合いませんでした。
そういうお笑いの好みがあるので、ねづっちさんの芸風も、私にはあまり合わなかったのです。
数年前に初めてねずっちさんのYouTubeチャンネルを見たときに、再生回数が毎回400回再生とか600回再生ぐらいで、「こんなに知名度がある人が、こんな再生回数なんだ」と驚きました。
登録者数も、超マイナーな一般人の私の登録者数より少なかったんですよね。コメントも各動画に数件ある程度。
それでも、毎日毎日、「なぞかけ」の動画ばかりアップされていました。
今思えば失礼な話なのですが、「いつまでも受けない『なぞかけ』にこだわっていないで、別のことをやった方がいいのでは?」とか思っていました。
ところが、昨年ショート動画のブームが来たときに、彼の単独ライブの一部を切り抜いた「即興なぞかけ」などのショート動画を彼がアップし始めたら、どれも毎回数百万回も再生される大ヒット。
ウィキペディアによると、2022年8月の時点で登録者数は3万人だったそうですが、単独ライブのショート動画の投稿を始めると、月間5000万回以上も再生されて、その8月中に登録者が10万人を突破したそうです。(現在は18万人)
それでも、彼のチャンネルを見ると驚くのは、既に動画の投稿本数は3800本近くにもなっているのに、通常の動画の再生回数はショート動画に遠く及ばないんですよね。
これだけの本数を投稿していても、通常の動画の再生回数は、2000回〜3000回再生くらいで、たまに1万回再生を超えることがあるくらい。
それでも単独ライブのチケットは、毎回即完売するそうです。
この人は、おそらく一生「なぞかけ」をやり続けるつもりだと思います。何があっても。
今後、もしショート動画の再生回数が落ちて行っても、「なぞかけ」を完全にやめて、別のことをやるという選択肢は、彼の中では無いはずです。
といいますか、そういう考えで、一度ブレイクした後にあまり売れなくなっても、ずっと「なぞかけ」の芸を貫いてきたから、
そのスキルが誰も到達できない領域に上り詰め、昨年の「再ブレイク」があったのだと思われます。
(ご存じない方は、よかったら一度彼のショート動画を見てみてください。とんでもない即興力で、一つのことを「極める」凄みを知ることができます)
ちなみに彼のショート動画は、こういう感じ。(適当にピックアップしました)
https://youtube.com/shorts/JkajjalKp4U?feature=share
https://youtube.com/shorts/L1c_atGVAnI?feature=share
https://youtube.com/shorts/6lkUCKJX9Q4?feature=share
https://youtube.com/shorts/b1LefuMhHTo?feature=share
なぜ、私はねづっちさんをこんなにかっこいいと思うのだろう?と考えてみたのですが、
やはり売れない時にも、安易に他のことに飛びつかずに、自分の信念・好きなことを貫き続けて、その極めた「スキル」を、多くの人に2度も認めさせたところなのかなと。
もはや私には「求道者」に見えます。
今の資本主義社会で、本業を求道者的に進めていくのは、並大抵ではないと思うのですが、彼はそれをやり遂げています。
芸人としても、1人のプロとして見ても、超かっこいいと思うんですよね。
私自身も、まもなくショート動画で1つの全く新しいジャンルを作りますが、当面の間は、閑古鳥が鳴く覚悟をしています。
それはそれは、プライドがズタボロに傷つくと思います笑
自分自身は、その「新しいジャンル」を心から面白いと思えるので、それを多くの人に認めさせるまでは止める気は無いのですが、
実際のところ、何百本も投稿しても、毎回再生回数が超少なかったら、心が折れるかもしれません。いや、普通はもっと早く心が折れます(-。-;
その心が折れそうな時に、どうやって乗り越えるか。
とりあえず、そうなった時には、ねづっちさんの顔を、まずは思い出そうと思います。
人間の脳には、ミラーニューロンという仕組みがあるので、自分の理想像(ベンチマークする人)があると、モチベーションを保てるからですね。
ちなみに、私のそのショート動画は、開始したら、1日1本のペースでアップするつもりで、今のところ考えています。
さーて、どうなることやら。。
それではまた。