- 2025-5-13
- ChatGPT, 仕事の話, 働き方・キャリアの話
こんにちは、中西です。
今回は、爆発的なスピードで進行しているAI革命において、私がずっと懸念している話を。
結論から言いますと、生成AIが普及&進化しまくることで
【 「コンテンツの超圧倒的な供給過剰」の状態となり、需給バランスが崩壊しまくる 】
ということです。
これはもう確実だと私は考えていて、現時点でもその傾向が相当進んでいるのは間違いありません。
ChatGPTをはじめとする生成AIの登場によって、YouTube動画、TikTokの投稿、ブログ記事、SNSの投稿など、あらゆるコンテンツが爆発的に増えています。
もともと年数とともに参入者がどんどん増えていましたが、AIの普及によって、1人あたりの単位時間あたりのコンテンツ制作量が何倍にもなってきています。
今後はこの供給ペースがさらに加速し、文字通り
「指数関数的なコンテンツの大増産時代」
に突入していくのは、もはや疑いようがありません。
この状況で、今後何が起こっていくか?
簡単に言うと、
「コンテンツ量が爆発的に増える超供給過剰」
によって、誰にもアクセスされない(アクセスが激減する)チャンネルやブログ、アカウントが大量に出てくるという現象です。
今まではある程度「作れば見られる」時代でしたが、今後はありふれたコンテンツでは「いくら作っても見られない」ケースが当たり前になるはず。
そしてこの話は、あらゆる組織・個人が情報発信が必須になっている現代においては、無関係な人は基本的にいないのです。
こういう時代に、何が求められるのか。
逆説的ですが、AIを使いこなしてコンテンツを量産している人ほど、逆に「オリジナリティを失って埋もれる」可能性が高いのではないか?と私は考えています。
なぜなら、同じようなスタイル、同じような構成、同じような語り口のコンテンツが量産されていくからです。
大量生産できるということは、裏を返せば「真似されやすい」「差別化しづらい」状態になるということですから。
実際、一部ではそのような類似コンテンツが爆発的に増えています。
私たちの目に「おすすめ」「関連コンテンツ」などの形で飛び込んでくるコンテンツは、その膨大な数の誰にも見られないコンテンツの中から、奇跡的にバズったものだけが表示されます。
その裏に、莫大な数の”屍”があっても気づきにくいのです。
だからこそ、今後ますます重要になるのは、バズらせること以上に「属人性の高いコンテンツ」を作っていくことだと思います。とくに専門家系の仕事。
例えば、
・自分自身の一次情報(体験談や経験)
・リアルなリサーチを通じた気づき
・独自の視点や思想、哲学
・顔や声や行動、日々の積み重ねそのもの
こうした“その人にしか出せない”要素が入っているコンテンツは、AIには模倣できませんし、見る人・読む人にもしっかり伝わります。
つまり「コンテンツの供給過剰時代」に生き残るのは、AIを使っているかどうかも大事ですが、それ以上に
「誰が語っているか」「その人にしか語れない内容があるかどうか」
にかかってくるということです。
この状況は、本質的な実力を磨いてきた人にとっては、脅威よりもむしろチャンスだと思います。
なぜなら、表面的なノウハウや見た目の整ったコンテンツではなく、
「自分自身の中身(独自の視点や考え方、思想・哲学、体験談)」
が問われる時代に入ってきたからです。
情報発信に取り組んでいる人や、これからAIを使って何かをしていこうという方は、この視点を持っているかどうかで、未来が変わる可能性があります。
AIにネタを全て考えさせているような人は、仮に今うまくいっていても近い将来、消えていく可能性が高いと私は思います。
繰り返しますが、「AIを駆使して作れるかどうか」も非常に大事ですが、
「自分にしか語れないものがあるかどうか」
が、より本質的には重要となり、そういうコンテンツの希少性や価値が増して行くはずです。
それが、AIによる爆発的な供給過剰の時代における、情報発信者の生存戦略の核心になっていくと私は思います。


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