- 2023-5-29
- 働き方・キャリアの話
こんにちは、中西です。
最近は年金問題や高齢者の貧困問題などで、「働く高齢者」が話題になることが多いです。
高齢者が引退せずに働いていることをプラスに解釈しているような報道もあります。
ご本人が仕事が楽しくてやってるならともかく、「経済的に働かざるを得ない」から高齢者が弱った体に鞭打って低賃金で働いているのだとしたら、国家として終わってると個人的には思います。
しかも、よく「高齢になっても引退せずに働いた方が健康に良い」と言う話もありますが、どうやらこの定説も間違っていることが、最新の研究で判明したようです。
▼引退後も「働いた方が健康に良い」定説に疑問の研究者、統計調べ覆す
https://www.asahi.com/articles/ASR5V4C8YR5TPLBJ005.html
「働き続けた方が、健康に良い」と言う定説に疑問を感じた研究者が、本当かどうか徹底調査したそうです。
この疑問を解き明かすため、早稲田大・京都大・ハーバード大の研究チームが、日本を含む世界35カ国の50〜70歳の10万人超を調べた結果、
「仕事をリタイヤした人」は、リタイヤせずに、働き続けている人よりも、心臓病のリスクが低いことがわかりました。
さらに運動不足になるリスクも低かったようです。
これは政府にとって都合が悪いデータですね。老後2000万円問題と同様、無視されるでしょう。
ちなみに、私自身はやりたいことが無限にあるので、引退と言うものを考えたことがなく、できれば「生きかた上手」の日野原重明先生のように100歳越えても働ければと思っています。
そんな私からするとなかなか嫌な研究結果なのですが笑、よく考えたら「嫌々やらざるを得ない仕事」と「好きでやっている仕事」では全く違ってくるだろうなと。
どう考えても、やりたくない仕事を嫌々やっているのと、好きな仕事を続けているのは、全く健康面で変わってくるはずです。
つまり、今回の研究結果は、「やりたくない仕事をやる」のと比較すれば、引退したほうが健康面ではプラスであり、
「好きな仕事をストレスなくやれる」のであれば、おそらくはリタイヤしない方が健康面ではプラスになる、ということではないかと思います。
いずれにしろ、今回の研究は定説を覆す興味深いものなので、老後のビジョンの参考にしてみてください。
それではまた。